あらすじ紹介
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連邦領内を騒がす自爆テロ、〈レギオン〉の猛攻に疲弊する最前線、大量発生する避難民への対応。
憶測と疑心と悪意がさらなる混乱を生むなか、誰かがぽつりとこう言った。連邦政府は〈レギオン〉を一掃する兵器を秘匿している。誰かが言った。共和国の連中は〈レギオン〉どもと内通している。誰かが言った。俺たちが助けてやった、〈エイティシックス〉どもは……誰かが、ダレかが。ああ、『俺たち』以外の誰かのせいで――!
そして――最悪のタイミングで一部の共和国民が武装蜂起を決行し独立を宣言。前線で撤退支援に従事する機動打撃群も鎮圧に動員されることになる。しかし、彼らの女王陛下たるレーナがいまだ後方に留め置かれたままで、シンは心をかき乱し続ける。
時を同じくして、ユートはチトリたち〈仔鹿〉をともない、共和国領にある彼女たちの故郷を目指す旅を続けていた。旅のなかで育まれる友情、そして愛情。境遇を同じくして、しかしともに歩めなかった彼女たちとの、最初で最後の旅路……
一方、ユートからの『伝言』を受け取ったダスティンは過去と現在の狭間で苦悩し、彼の様子にアンジュは自己を苛む。
青銀の髪を持つ彼女は、白銀の瞳を持つ彼に言った。
――ずるくいてね。
淡紫の瞳を持つ彼女は、淡金の髪を持つ彼に言った。
――きっとあなたは私を忘れないね。
"おそらく人々は知らない。相反するはずの愛と呪いが、じつはよく似た形をしていることを。"
みんなのデータ
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9評価する
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9読みたい
みんなからのレビュー
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なっぱaaua
49前巻から読みにくさを感じていたが今巻は登場人物・地名の多さ、場面転換の細かさから今まで以上に読みにくかった。しかし86達の赴く戦場は結局連邦においても血統・偏見・誤解・思い込みによって共和国と同じ展開となす。差別をこれまでかと表現していてこの気持悪さをどうやったら乗り越えることができるのだろうか。仔鹿とか思いつく共和国の考えが最低。レギオンに対して歩兵ってそもそもいるんだっけ?自走地雷以外には使えないのでは。次巻以降最終章。86とレーナ達に幸せな未来が訪れるのであれば嬉しいのだが。どんな展開になるのやら。 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
32大君主作戦による反攻を期したタイミングで起きた連邦領内を騒がす自爆テロ。共和国が作り上げた仔鹿という人間爆弾の存在が明らかになる第十三弾。レギオンの猛攻に疲弊する最前線、大量発生する避難民への対応。そんな中で起きたテロに加えて、最悪のタイミングで起きた一部共和国民の武装蜂起。時を同じくしてチトリたち仔鹿を伴い、共和国領の故郷を目指す旅に出るユート。人はここまで非道なことができるのか、簡単には変わらない現実を痛感させられる展開でしたけど、直面する状況に葛藤しながらもしっかり向き合った彼らの姿が印象的でした。 続きを読む…
ネタバレあり -
なみ
24過酷な戦場を、誇りと祈り、正義と覚悟が駆けるシリーズ13作目。今まで以上に視点の切り替わりが多く、シンだけでなく、様々なキャラクターが主人公となった巻でした。 死に行く仲間と最後まで共にあるために。子どもたちを悲しませないために。魔女の呪いを、呪いにしないために。 全てを捨ててでも、大切なもののために──。 強くて、だけど脆い彼らの心が流れ込んでくるような、鋭利な文章が圧巻でした。 あと暴走するシンを蹴り飛ばすライデン、めちゃくちゃ良い。 集団的な悪意に立ち向かうエイティシックスたちの最終篇が楽しみです! 続きを読む…
ネタバレあり -
和尚
1913巻。 アンジュとダスティン。ユートとチトリの物語。そしてここにきて、86区が出来上がる様を。 読みながらずっと感情が揺れ動かされてました。 最後も、もうなんなんですか、ほんとになんなんですかね。 最高に面白いです。続きを早くよろしくお願いします。 続きを読む…
ネタバレあり -
みどり
16重い話だった。特にラストには特大の爆弾がかまされていて、早く続きが読みたいと思った。結局人の醜さがすべての原因なんだよねと言うお話で。スケープゴートとしてリトが酷い扱いで、なぜ?と思ってしまう。愛と言う名の呪いにも思うところが大きかった。最終的に弱いものにすべて押し付けることは人間には誰しもあるけれど、すごく後味が悪かった。次巻以降の最終章で皆が「納得」して終わる展開になるといいのだけれど。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2024/01/10
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定価770円(本体700円+税)
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ISBN9784049150711
関連サイト
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公式サイト