みんなからのレビュー

• よっち

  2023/04/27

  35

  職業傭兵としてはまだ駆け出しな十七歳の少女ルスト。病床に伏す母の治療費を稼ぐためこの道を選んだ彼女が、特殊技術“精術”を手に新たな人生を掴み取るファンタジー。世間を騒がせたモーデンハイム家令嬢失踪事件。職業傭兵として史上最年少の十七歳で２級傭兵となり、帝国との前線で巡り合わせから哨戒任務の隊長に抜擢されたルスト。一癖も二癖もある力自慢の職業傭兵たちを率いて、時折経験不足こそ垣間見えるものの、大切な決断を間違わない判断力があって、侮られたり心配されてもその矜持と実力を見せつけた彼女のこれからが楽しみですね。 続きを読む…

  ネタバレあり

• のれん

  2023/05/10

  18

  傭兵大河ものと銘打っている作品だが、強く名誉を押し出していて、中世末期に謳われたランツクネヒトという傭兵を思い浮かべた。 主人公の一人称がとても説明的。面白いと思いつつも世界観まで語ってしまい、彼女の達観さが浮世絵離れしていたと最初は感じた。しかし決闘の啖呵と戦闘描写はその長い説明が熱い心情や戦闘の動きの描写を朗々と語り、魅力に転じた。 淡々としつつも懐かしい丁寧さを感じる小説。 ただそんな主人公の武器が剣や槍ではなく、実戦と自立心から棒術を組んだ槌ってのは渋くて現代的。いぶし銀と呼ぶにふさわしい。 続きを読む…

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• ホシナーたかはし

  2023/05/16

  16

  かつての戦記物語を思い出させるような内容だし、かなりシビアで最近の作品にしては珍しい。ただ今後、「種」から「年齢」のような、単騎または少数で戦況をひっくり返すようなお約束ご都合主義展開にならないように祈ります。 続きを読む…

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• 凜音

  2023/05/02

  11

  読了 暗闇の未来から抜け出した才能溢れる少女が傭兵として生きる戦記ファンタジー。舞台設定の空気感が凄い好みで引き込まれました。1番最初のプロローグでとある事件が物語として書かれるのですが、ここで話の概要を飲み込んでから本編に入っていくので読みやすかったです。また、個性的で我の強い男達をルストが率いる様子はルストのカッコ良さが際立っていました。個性的というのもありますが、キャラの背景（特にルドルス）を感じさせてくれる物語展開な為それぞれのキャラが立って感じます。 戦う武器は剣とか槍、徒手空拳のイメージが強い 続きを読む…

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• リク@ぼっち党員

  2023/05/05

  7

  ライトノベルには珍しい感じの、ガチで戦場に特化した作品。作者さんがあとがきで語っているように世界観をゴリゴリに作りこんでいるので、戦記物が好きな人は楽しめるのでは。必然オッサンたちの比率が高くなるところを、女性主人公にすることでとっかかりやすくはなっていたと思う。戦場を描く都合上、様々な人物が入り乱れるし、かなり略称で呼ばれるので誰だっけ？となることも多かったので、キャラクターと勢力の相関図がほしくなった。 続きを読む…

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