あらすじ紹介
妹の親友を「女の子」だと意識してしまった。隼人に可愛く見られたいとはにかむ沙紀は、蛹が蝶へと羽化するように日々綺麗になっていく。
変化していく友達を横目に、春希は変わらない「相棒」の顔でいつものように隼人を揶揄って笑いかけた。
そんなある日、一輝の姉が人気モデルのMOMOだとバレてしまう。過去の経験から、隼人たちと距離を置こうとする一輝を引き留めたのは、姫子の飾らない素直な言葉だった。
秋祭りの夜、揺れ始めた一つの天秤が、他の天秤をも否応なく変化させて――
「……沙紀ちゃんに負けたくないな」
春希の中で無意識に封じていた感情も解かれ始める。
青春ラブコメディ、秋祭り編!
みんなからのレビュー
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芳樹
35【BW】言葉にしないと想いは伝わらない。それが相手に対するどんな気持ちだろうと。伊織と恵麻のすれ違い。沙紀の変化。いつも飄々として深く入り込んでこない一輝が抱える心の重し。それらに対する”影響力”としての”姫子の力強さ”が光っていた今回でした。ある意味彼女が一番芯が強くてぶれない気持ちの持ち主なのではないでしょうか。そんな姫子の振る舞いによって自分の想いに向きあった一輝。そして彼の変化の瞬間を目の当たりした春希は、これからどう変わっていくのか。この青春群像劇の今後の展開が楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
26妹の親友を「女の子」だと意識してしまった隼人。そんなある日、姉が人気モデルのMOMOだとバレてしまった一輝が、過去の苦い思い出を再び思い出す第六弾。隼人に可愛く見られたいと日々綺麗になっていく沙紀。変わらない相棒の顔でいつものように隼人を揶揄って笑いかける春希の困惑、そして隼人たちと距離を置こうとする一輝を引き留めた姫子の飾らない素直な言葉。秋祭りの夜に様々なことが少しずつ変わっていって、自分の思いに素直に向き合うことの難しさが繊細に描かれていましたが、一輝は過去のわだかまりを乗り越えられて良かったです。 続きを読む…
ネタバレあり -
桜庭かなめ
172学期(9月)編。本巻は一輝が主人公と言える巻だと思う。人気モデルMOMOが実の姉であること。それを明かしたことで距離を取ってしまうこと。秋祭りでは中学時代に悪態をついた男子グループと対峙したこと。それを経て姫子への恋心を自覚したこと。前巻ラストの出来事をきっかけに隼人が沙紀を意識する描写はいくつも見られるが、それが霞むくらいに一輝にスポットを充てた巻だと思う。契約上の付き合いで現在元カノの愛梨も一輝のことを本気で意識するようになっているみたいだし。今後は一輝、姫子、愛梨の関係も楽しみになった。 続きを読む…
ネタバレあり -
真白優樹
12沙紀がどんどんと綺麗になり、春希が親友という形に固執する中、一輝の周りに変化が訪れる今巻。―――言葉にしなけりゃ伝わらぬ、なれば今踏み出す勇気を。 一輝が過去のトラウマから脱却し彼を巡るラブコメが萌芽の時を迎える中、その変化が春希にも変化の時を与える巻であり、更に群像劇に踏み込んでいく中、本筋が動き出す予感に震えるかもしれぬ巻である。このままでは周回遅れ、果たして春希の変化は間に合うのか。そして、間に合った時。彼を巡る関係はどんなものに進んでいくのだろうか。 次巻も須らく期待であるべし。 続きを読む…
ネタバレあり -
chirako
10ケンカしたカップルが和解したら人前でもどちらともなく手を握り合うんですぜ。シリーズで一番、映画の『男はつらいよ』っぽい描写が多い6巻。春希が自分の感情と向き合う時の彼女の切なくやるせない内面の描写とか特に山田洋次っぽい。ラブコメについて、姫子と一輝のほうが一輝くんが苦労してればそれだけで面白いのだけど、それだけですませて欲しくない気持ちあります。主人公達は、ラブコメより成長物語に主軸があるように感じたし、ちゃんと2人の成長が描けるなら別にくっつかなくてもいいんじゃないかという気持ちです。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2022/12/28
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定価770円(本体700円+税)
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ISBN9784041127865
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