あらすじ紹介
帝国北方の辺境を守る名門・張家のご令嬢ながらも、
文武両道、才色兼備、民からも慕われる美少女、白玲(ハクレイ)。
「貴方を助けてから――十年間、一緒に居ました。私が、貴方の背中を守りたいんです」
「……全く、困ったお嬢様め!」
一〇〇〇年前の不敗の英雄が転生した俺・隻影(セキエイ)を死の淵から救ったのが、彼女だ。
それ以来、俺達は張家で兄妹のように鍛錬して暮らしてきた。
だが、時は戦乱。異民族との戦争が始まり――
「若の剣さばき、見えたか!?」「弓も百発百中!?」
俺は前世の武才を活かして、白玲と共に天下無双の大活躍!
転生英雄と美少女達の戦乱ソードファンタジー、開幕!
みんなからのレビュー
-
よっち
34千年前の不敗の英雄が転生した隻影が帝国北方の辺境を守る名門・張家に拾われ、その令嬢・白玲とともに玄帝国の侵攻に立ち向かう中華風ファンタジー。十年前に隻影を死の淵から救い、兄妹のように育って鍛錬してきた白玲。都が商業的に繁栄を極め楽観論が支配する都に対し、玄帝国の圧力に前線は危機感を高めるという状況で、当主不在のまま突如始まった玄帝国の大侵攻に立ち向かう隻影と白玲。難しい状況で覚悟を決めた隻影の的確な判断や奮闘が光る展開でしたけど、玄帝国皇帝との因縁や物資面で支える王明鈴など今後が楽しみな新シリーズですね。 続きを読む…
ネタバレあり -
オセロ
31千年前に平和を祈って死んだ英雄・皇英峰が転生して張家に拾われた隻影と、張家の一人娘で容姿と武才に優れた白玲。そんな幼馴染同然に育った2人が戦乱の世界を舞台を駆け巡るソードファンタジー。 野盗を討伐したりして着実に功績をあげる一方で、敵国・玄に目を付けらる隻影。そんな隻影に想いを寄せる白玲と隻影が信頼する友人・明鈴との女の戦いは微笑ましいものでしたけど、玄との様々な作戦の駆け引きや、赤狼の異名を持つ勇将グエンと隻影・白玲の共闘は読み応えがありました。今後2人がどんな活躍を見せてくれるのか、続きが楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり -
まっさん
20★★★★☆ 「公女殿下の家庭教師」の七野りく先生とcura先生のタッグが送る新たなファンタジー作品。中華ファンタジーに位置づけられる今作でしたが、割と戦記物の要素も強くて個人的には凄く楽しめました。 物語は歴戦の猛者として野を駆け回った武将・英峰が1000年後に転生した世界。隻影として生を受けた彼は、兄妹のように育った美少女・白玲と共に戦乱の世を過ごしていた。英峰としての記憶を朧気ながら残す彼が、前世の武の才を活かして新たな激動の時代を駆け抜ける…という物でした。 中華ファンタジー物に関してはキャラ名→ 続きを読む…
ネタバレあり -
のれん
19春秋戦国・楚漢・三国志をたして3で割ったような中華帝国時代から1000年後に転生する主人公。その時代は最強の騎馬帝国に侵略された上、停戦講和論が叫ばれ続けた南宋のごとく追いつめられた時代だった。 ……と元ネタが結構ハッキリしてるごちゃ混ぜ中華世界観だが、ファンタジーとしてなら中々面白い組み合わせ。個人的に項羽+韓信+関羽の強さだけ掬って、民のため自身の敗北も厭わず蛮族と戦う武侠主人公が清々しい。 岳飛が中華人気No.1な辺り、判官贔屓って中華でも通用する概念かもしれない。(1/2) 続きを読む…
ネタバレあり -
日坂愛衣
14最初は架空の物語と思う。これは思ってたより正統な中華ファンタジーだね。中国人としてこれを読み時なんとなく”これの元ネタはあれですね~(笑)”の感じがする。隻影くんはやはりかっこいい(そして転生者として反則過ぎる!) 白玲ちゃんも明鈴ちゃんもなかなか個性的の女の子、そして脇役の人たちも敵役のあの人達もいいキャラばかりで。でもまさか前世のあの二人は今回そんな位置にある、運命はなかなか過酷なもの。 続きを読む…
ネタバレあり
みんなのラノベまとめ
製品情報
-
レーベル
-
発売日2022/11/18
-
定価715円(本体650円+税)
-
ISBN9784040746128
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
英雄の武才を受け継いだ少年の中華ソードファンタジーだよ!
栄帝国の少年、隻影は前世の記憶をおぼろげに持っているんだ。しかもそれが、かつての天下の大将軍・皇英峰の記憶なんだから驚きだよね。英雄の武才をも受け継いでいる隻影だけど、今世の彼は文官志望。そのギャップがくすりと笑えて、親しみがあるんだ。
隻影には、白玲という名の幼馴染がいるんだよ。帝国の名将を父に持つ彼女は武将を目指していて、武の才を持つ隻影に負けないよう日々鍛錬を欠かさない努力家なんだ。すぐそばに切磋琢磨しあえる存在がいるって、なんだかいいよね。 そんな白玲が、ついに初陣の日を迎えるんだけど……。
野盗討伐という簡単な任務のはずが、行く先に待ち構えていたのは賊ではなく、敵国である玄の斥候の軍だった。すぐさま隻影たちは援軍を出し白玲の元へ向かうんだ。弓を引き、剣を振るう隻影の戦いぶりは、まさに一騎当千! 白玲も恐怖を覚えずにいられない絶体絶命の状況下で、将として誇りを捨てない姿がカッコいいんだ!
命を賭して戦場を駆け抜ける若者たちの雄姿に、胸が熱くなれる物語だよ!
壮大な古代中華を想起するこの世界にふさわしい二人の少女が、物語を彩ります
銀髪に蒼の双眸が美しい白玲さんは、舞うように剣を振るう戦士なんです。兄妹みたいに生まれ育った隻影さんとの関係は、強いて言うなら自分の方が姉。でも隻影さんみたいな弟はいらないのだとか。容赦のない掛け合いが微笑ましかったりもするのですが、隻影さんから贈られた紐を照れながらも大事にしていたりと、特別な想いも覗かせて……そういうところも、とても可憐な少女なんですよ。
一方、大陸中を駆け回っている商人である王明鈴さん。実は彼女、王家の跡取り娘でもあるんですよ。十七歳という若さでありながら、天才的な商才を持つ明鈴さんは、味方将兵約五万の糧食の輸送を海路を使い、サラリとこなしてしまうほどなんです! ところが、好意を寄せる隻影さんのことを勝手に旦那様と呼んでしまったり、彼とお話をしたいがためにジタバタ暴れたり……元気いっぱいに愛情を表現する姿が可愛らしいんです。
ふたりの秀でた才溢れる少女たちと、英雄の記憶を持つ隻影さんの巡り合わせには、どんな運命が待ち受けているのでしょうか? 期待が膨らみますね!