あらすじ紹介
古の大戦により世界は荒み、人を食らう“人狼”に人類が脅かされる時代。
双子の兄妹・コウガとライカは人狼ハンター《双黒銃士》として身を寄せ合い生きていた。
しかしある日、二人の隠れ家が大量の人狼に急襲される。
――ライカが人狼に情報を横流ししたとしか思えない。
そう考えるコウガに裏切りの濡れ衣を着せられ、銃口を向けられるライカ。
何とか逃げ果せた彼女の前に現れたのは、銀狼姫と名乗る少女――滅びし人狼王家の姫君だった。
「あなた、わたくしたちに雇われませんか?」
始まる、まさかの人間と人狼の共闘。
そして動き出す人類と人狼の戦いの歴史――。
荒廃世界を駆けるガンアクションファンタジー冒険譚、今ここに開幕!
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みんなからのレビュー
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よっち
22古の大戦で世界は荒み、人狼に人類が脅かされる時代を生きる人狼ハンター《双黒銃士》の双子兄妹コウガとライカ。二人の隠れ家が大量の人狼に急襲されるガンアクションファンタジー。コウガに裏切りを疑われて銃口を向けられたライカを救い、護衛を依頼する人狼王家の銀狼姫と名乗る少女サーリャ。人狼王家の中にある人類共存派と反対派の抗争、人類と人狼の複雑な関係の中で明らかになってゆく双子兄妹の正体があって、自らの立場を知っても何よりも絆を求めてしまうライカの強い想い、そして見事引き寄せてみせたその結末はなかなか良かったです。 続きを読む…
ネタバレあり -
リク@ぼっち党員
7設定は結構好き。人間と人狼が敵対する世界で、二人で一つな兄妹が生き延びるために闘う。こういうニコイチな関係がバラバラになってしまうというのはハラハラがあって良い。ただし登場人物のことをよくわかっていない状態でことが大きく動き出したので、意図が掴みづらかったところはある。人狼テーマなだけにそこを狙っていたのだろうが。あと終盤は人狼サイドに偏っていたので、人間の方も動きがあると良かったかなと思った。結果的には収まるところにしっかりと収まってよかった。 続きを読む…
ネタバレあり -
真白優樹
6かつて世界を滅ぼすような大戦が起き、荒廃した世界で人狼が脅威となる世界で、人狼ハンターの兄妹が仲たがいし始まる物語。―――半身の絆、付和雷同の絆で敵を討て。 何処かノスタルジックな面白さのある、ガンアクションものであり、真っ直ぐ王道に作られている面白さのある物語である。故に最近のラノベの風潮に飽きている皆様には、是非お勧めしたい次第である。始まったばかりの彼等の戦い。離れざる半身同士である兄妹はどんな戦いを繰り広げるのか。混迷を始めた世界は何処へと進んでいくのか。 次巻もあるなら楽しみである。 続きを読む…
ネタバレあり -
しゅがー
0わりと分かりやすいストーリーでテンポもよく読み易い一冊でした。 ただガンアクションと書いているわりには銃を使った緻密な戦闘シーンが無かったのは残念でした。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2022/05/02
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定価770円(本体700円+税)
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ISBN9784065275474
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
信頼する相棒が一転、裏切りを… 怒涛の展開が心を揺さぶる!
二丁拳銃を構えたコウガが人狼と激しい接近戦を繰り広げると、ライカはコウガの動きを予測しつつ、遠距離からの狙撃銃で的確な援護射撃を行うんだ! 激しい戦闘中でも、長年の経験で言葉を交わすことなく意志疎通ができているんだ。お互いへの厚い信頼をひしひしと感じられてたまらないよ!
…だからこそ、コウガがライカに銃を向けるシーンには衝撃が走ったよ…。
何者かにはめられたふたりは隠れ家を人狼の集団に襲撃されてしまうんだ。それをコウガは、ライカが手引きしたからではないかと疑うんだ。信じていた相棒に背中から撃たれるなんて、ライカの気持ちを考えたらやるせないよ。
裏切者として追われる身になったライカを助けたのが、滅んだはずの人狼の王族を名乗る《銀狼姫》サーリャ。ライカの追手は彼女にとっても敵。それで、ライカは仇敵である人狼と手を組むことになるんだけど…。この後も怒涛の展開の連続で、最後まで息をつけないよ!
人狼たちの、誰かを傷つけるための嘘と、大事な人を守るための嘘
また、さすが狼だけあって、登場人物に嘘つきが多いんスよ。野望のために他人を容赦なく傷つける嘘つきに、大切な人を護るためにつく優しい嘘つき。どいつもこいつも、本心を隠しながらも確固たる信念を持って行動しているッス。だから騙されたら余計に腹が立つし、感動シーンもひとしおなんスよね。そんなキャラクター達の魅力にぐいぐい惹きこまれてしまうッスよ!
そして、所持者に強力な異能を付与する《神の七装具》やその鍵となる《適合者》を巡る攻防など、作中に散りばめられた謎も盛りだくさん! ひとつひとつの真相が明らかになっていくたびに「そういうことか!」って気持ちにさせてくれる小説ッスよ!