公務員、中田忍の悪徳 3
街に次々と現れた“落書き”は、アリエルが自ら描いた“謎の魔法陣”と一致していた。新たな異世界存在の気配に色めき立つ協力者を尻目に、忍は無慈悲な宣告を下す。「二人目の異世界エルフは、見殺しにする」――
立川浦々
(著)
/
楝蛙
(イラスト)
シリーズ:公務員、中田忍の悪徳(ガガガ文庫)
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あらすじ紹介
俺は二人目の異世界エルフを見殺しにする。
年の瀬も押し迫るころ――。
壁、電柱、道路、市内のそこここに魔法陣のような謎の紋様が落書きされる奇妙な事件が頻発していた。
そしてその落書きは、アリエルが忍たちに描いてみせた紋様と酷似していた。
SNSによって伝播していく魔法陣の画像の出現時期と、アリエルの来訪時期がほぼ一致することから、忍たちは“二人目の異世界エルフ”の存在を推測。
だが、我らが中田忍は、
「俺は、二人目の異世界エルフを保護するつもりはない」
と、二人目の異世界エルフを見殺しにすることを宣言する。
自分たちがこの件に深入りし目立った行動を起こすことで、アリエルの存在までもが脅かされる可能性を危惧したのだが……。
――12月30日。
落書き騒動がついに全国ニュースへ取り上げられてしまったため、行政の手抜きを糾弾されないよう、市長の一声で区民の防犯パトロールに区役所職員も参加することになる。
私人でなく公務員として“魔法陣事件”に干渉する権利を得た忍は、真相を探るべく動き始める。
“二人目の異世界エルフ”が巻き起こす、新たな騒動。激情と勝負の第三幕!
みんなのデータ
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みんなからのレビュー
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なっぱaaua
43中田忍の冷酷さと甘さが悪目立ちする巻。表紙に出てくる今巻登場する新キャラは御原環という女子高生。自分を捨てた母と同じ男子受けをする容姿をもったためにボッチにならざるを得なかったエルフに憧れる少女。異世界エルフ魔法陣事件は中田忍を困惑させる結末となる。中田忍からしても容姿端麗な環であっても服のセンスがどうしようもないのであまりそっちの方に進展しない。一ノ瀬君はどうにも落ち着かない気分になるかと思うも何だかそうでもない展開に。最後の最後に不思議な現象が発生し次巻に続く。ジワジワと次が楽しみになる話です。 続きを読む…
ネタバレあり -
オセロ
32表紙の少女はまさか2人目のエルフ!? 忍の住む町に突如現れた魔法陣。それは二人目の異世界エルフの可能性、そしてアリエルの敵なのか味方か分からない…。蓋を開けてみればやっぱりって感じでしたが環が置かれた辛い環境でも諦めなかった彼女の思いの強さは感服する。そして忍の覚悟には危うさを感じたが、環とマネキンの件は笑ってしまったw 続きを読む…
ネタバレあり -
サケ太
21やはりおもろい。近所で起こった落書きの騒動。その裏にいたのは。中田忍のスタンス、葛藤。増えた仲間。小さな世界で進行する物語はどこに進んでいくのか。 続きを読む…
ネタバレあり -
のれん
21女子から次々脅迫ネタを握られる男、と書くと平均的ラノベ主人公なのだが、なんともそれを握らせる道のりが果てしなく回りくどいため、女子たちも辟易してる感じがしてならない。 公務に限らないが、特に公務には公平性が求められる。過不足ない社会のために仕事の姿勢をアピールし、学生だろうと公私混同な干渉はしない。 だけどそれは下らなくとも大事な建前だ。踏み込めば奈落のような苦労が待っていることは明白だからだ。(1/2) 続きを読む…
ネタバレあり -
羊山羊
17お仕事ラノベとして一層深化した第3巻。「なれる!SE」「図書館戦争」とか思い出しますね。アリエル以外のエルフが日本にいるかも?というミステリチックなスタートに、中田忍が公務員として強制的に絡まされることで、そのブラックさをしっかり表現してきている。終始重めの雰囲気の中で揺れる中田忍の心、その揺れる心を決断させるラストシーンは感動モノ。絆をトコトンまで突き詰めようとする姿勢が好きな1冊。 ただ、1巻のようなホームコメディ的なシーンはもっとほしかったな、と思う。もうちょっと巻に緩急が欲しい。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2022/04/19
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定価803円(本体730円+税)
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ISBN9784094530636