あらすじ紹介
初夏に友達から始め、少しずつ距離を縮めてきた青ヶ島さん──青ヶ島悠乃。
ある日偶然、久しぶりに再会した元カノの妹、朱鷺羽凪沙。
時間を積み重ねて育んだ青ヶ島さんとの関係よりも、なぜか一気に惹かれてしまった凪沙との関係を選んだ僕は、ギクシャクしながらも文化祭の準備を進めていった。
ところが文化祭当日。大切な記憶を賭けたゲーム『リメンバーラリー』に巻き込まれた僕らは、失われた記憶を取り戻すため学校中を駆けずり回る。
そこに元カノ・朱鷺羽美凪と美凪の今カレ・優陽まで参加することで事態はますます混乱し!?
これは、青春の選択についての物語。今度こそ、僕は──
みんなからのレビュー
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ひぬ
23コクハクカルテットに決着が付き、日常へと戻った傑達ですが、今度は「自分を形成する大切な記憶」をチップにリメンバーラリーというゲームに参加せずるを得ない状況に巻き込まれてしまいます。元カノの美凪、そしてその彼氏である優陽も新たに加わり、6人の間の確執や想いは複雑に絡まりあっていきます。結果よりも過程を大事にする傑は些か考えすぎて自分をもっと混乱させてるような気がしますが、そんな彼が最後に導き出した答えはとても良かったです。 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
23永遠の愛を巡る「コクハクカルテット」の決着。ギクシャクしながらも文化祭の準備を進めていった彼らが、今度は大切な記憶を賭けたゲーム「リメンバーラリー」に巻き込まれる第二弾。時間を積み重ねて育んだ青ヶ島さんよりも、なぜか一気に惹かれてしまった凪沙を選んだ白瀬傑の違和感。文化祭で再び巻き込まれてしまうのゲームは参加した元カノ・美凪やその今カレ・優陽の複雑な思いも絡み合って、けれどそれぞれに逃げずに向き合うことになった末の決着、そしてヒロインたちの思いに強く心揺さぶられながらも再び選択した傑の決断が印象的でした。 続きを読む…
ネタバレあり -
碧海いお
91巻の「コクハクカルテット」が終わったと思ったら、今度は大切な記憶を賭けたゲーム「リメンバーラリー」に巻き込まれる。 恋愛の描写は2巻の方がよかったと感じます。終わり方が綺麗。この巻では傑と凪沙が付き合って。元カノの美凪と今カレの優陽まで登場をして、顔合わせ。人間関係が複雑のように思えるのにモヤモヤをしなかったのは創作だからだろうなと感じました。 続きを読む…
ネタバレあり -
リク@ぼっち党員
8恋愛に限らず、思い出補正というものはかなり強く効くものだと思う。それを取っ払った時に残るもの、面白い視点だった。面倒くさい白瀬は今後もゴチャゴチャと考えすぎて空回るだろうが、この時の気持ちは思い出にせず持ち続けてほしいな。理屈は大事だけど、同じくらい感情も大事だよ。あとは美凪の元カノとしての立ち位置が類を見ないもので印象に残った。昔は好きだった人、今も忘れられないけど昔とは決定的に違う気持ち。それだって今の自分を形作る大切なものだろう。彼女の方は振り返った時に笑える思い出として、未来で幸せになってほしい。 続きを読む…
ネタバレあり -
椎名
6一巻が綺麗に終わっていたため蛇足になるとばかり思っていたが、二巻はこれが構想になかったのが信じられないくらい一巻とセットで一番美しい纏まりかたで非常に素晴らしい出来。恋心だけではなく友人との出会いや家族との喧嘩といった様々な“今の自分を形成する”思い出を奪われ、それを取り戻すためのスタンプラリー。過去好きだった人、実らないことがわかっている恋、自分の気持ちだけではなく別の誰かの記憶を見ることもできるというルールが面白く、上手く機能していた。過去や過程を大事に描いているのが個人的にも本当に好み。良かった。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2022/03/25
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定価748円(本体680円+税)
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ISBN9784046812940