あらすじ紹介
「……おじゃまします」僕のアパートのドアをノックも無しに開け、当然のように無言で部屋に上がり込む彼女――支倉志乃ちゃん。彼女は小学五年生。僕は大学一年だけど、志乃ちゃんがまだ小さなころから知っている。いわゆる幼なじみというやつなのだ。彼女はグリンピースが嫌いなこと以外、おとなしくて全く手のかからない良い子だ。だけど、僕には一つだけ心配な事がある。志乃ちゃんは猟奇的な事件や怪事件にだけ異常に興味を示すのだ。僕は、志乃ちゃんにはワガママでもいいから普通の小学生でいて欲しいのに。けれど、そんな僕の気持ちなんかおかまいなしに、彼女は一人で危ない事件の謎に近づいていたんだ。大学生の僕とクールな小学生の志乃ちゃんが贈る純愛系ミステリー、登場!!
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みんなからのレビュー
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ヤギ郎
8富士見ミステリー文庫が繰り出す、ダークでライトなミステリー小説。自殺をテーマにしている。小学生・支倉志乃は、主人公のアパートに毎日やってきて、部屋の隅で体育座りをする。寡黙な志乃ちゃんは不気味な”黒さ”を纏っているけれど、主人公はそれに気にせず、志乃ちゃんの面倒を見る。世の中で起こる”死”にまつわる現象に、志乃ちゃんがやんわりと関わる。死についてかわいい寡黙少女が考える。Dead End Complex. 続きを読む…
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千冬
5絶版になっていたものを電子書籍で見つけたので購入。シリーズが終わると絶版しやすいライトノベルは、こうしてどんどん伝書化してほしいなあ。内容は昔ちょっと読んだことがあったはずなのに「ああそうだった」という部分が少なかった。珍しくかなり忘れてしまっていたらしい。登場人物の死に対する触れ方がなかなか気持ち悪い(褒め言葉)。ミステリとしてかなり弱いけれど、テーマが一本通っているので読みやすくはあった。 続きを読む…
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Natsumi
4図書館。再読したい 続きを読む…
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竹花 樒 - Shikimi Takehana
4インターネットに蔓延る情報に生の帰着という宗教的価値を見出した人のお話。『生きるために生き続けていく』――自身の生という命題に対して『意思』に重きをおくことの意味を、その命題の逆をとった『生き続けていくための生』という観点――いわば血を吸い続けることで自身の生を保つ吸血鬼の話に喩えることで対比的に描いていた。でもここにもう一つこれの対偶をとった『彼』の主観の『人は生き続けることができないから死ぬ』が交わるから面白いんだな。今を大事にして欲しいと願う『彼』の存在がどう志乃ちゃんを変革していくのか見守りたい。 続きを読む…
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つこ
3★★★☆☆ んー、難しい…。なぜ吸血鬼の話が途中ではさまれたのかさっぱり分からず…。登場人物や話の真理も難しい。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2011/12/01
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定価616円(本体560円+税)
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ISBN9784829163429