みんなからのレビュー

• ばたやん@かみがた

  2022/07/07

  95

  《恋愛と友情の複雑な関係》これは、面白い。何時までも続くと信じていた幼馴染との友情を彼女が他人と付き合うことで打ち切られた為、恋愛を回避する男の子・純也。ここまでは良くあると思う。出色なのは彼のカウンターとなる成嶋夜瑠の側の事情だ。こちらも、幼少の出来事から恋愛に目覚め、男をとっかえひっかえすると共に純潔を貫くこととなる自我の強さが目を引く。そして、その拘りが純也を究極の相手と見定めることになる皮肉。この二人が引き合うことで、タイトル通りの状況に帰結するのだが、二人以外のメンバーとの関係含め目が離せない。 続きを読む…

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• 芳樹

  2022/04/14

  61

  仲良し男女グループ内での恋愛は人間関係をどう変えるのか？過去の苦すぎる経験によってそれを知り、「友情第一」を掲げる主人公・古賀純也と「恋愛至上主義」を貫くに至ったヒロイン・成嶋夜瑠。ソリの合わない二人が次第に近づいていく展開は実に王道ですが、夜瑠の過去が明らかになってからの熱量の上昇速度が予想外に大きく、関係が激変する最終盤はページをめくる手が止まらず一気にエピローグまで読了。昨今、胃が痛くなる系恋愛小説の傑作が何作も登場していますが、また一つ名作が生まれてしまった…。これからの展開が大いに楽しみです。 続きを読む…

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• ナギ

  2022/10/17

  55

  凄い。グループでの恋愛と友情どちらを優先すべきか？という究極の問いに、「友情」と答え、仲間5人組がそれぞれの過去を引きずりながら応えようとする。主人公の純也と夜瑠の過去をきちんと描いた上で気付かされた本当の恋に溺れる夜瑠の姿は感動しました。最初のイメージとは180度変わるのでそこも落差を感じた所でしょうか。この恋は重い。すごい作品に出会えたなぁと次巻を読む準備をしています。 続きを読む…

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• オセロ

  2022/02/10

  52

  恋愛より友達との何気ない日常を大事だと思っている古賀純也。 そんな純也が男女の親友5人組で楽しい日々を過ごしていたある日、グループの内の一人、成島夜瑠が純也の親友・宮渕青嵐が好きだと相談されることから始まる青春物語。 何故純也が恋愛より友情を大事にするのか、夜瑠が異常なまでに恋愛に固執するのか。 皮肉にも似た経験をした純也は恋愛よりも友情を大切にしていることを知った夜瑠が、純也に友達と過ごす楽しさを教えてもらったが故に訪れる背徳味のある終盤の展開はこの作品ならではのもので、次巻も楽しみです。 続きを読む…

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• わゆ

  2022/06/13

  43

  グループでの友だち関係を最優先とする主人公・純也が、高校に入ってできた仲良し５人組の１人、成嶋さんの恋心や本性をある日知って…、というお話。５人組中男３人で結んでいる純也発の「彼女を作らない同盟」と、女２人のうち１人が持つ「恋愛至上主義」な考え方の相反と、想像も付かないような落とし所が本作の魅力。純也と成嶋さんの過去も丁寧に描かれることで、終盤に辿り着く結論には納得感がありつつも、純愛と背徳をぐちゃっと混ぜたような読後感が残る。非常にユニークな体験だ。成嶋さんというヒロインの蠱惑的な魅力もすごい。良作。 続きを読む…

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