
あらすじ紹介
『マーディスト』風見多鶴と対話を繰り返す夕木音人は、彼女の正体にひとつの仮説を立てていた。「風見多鶴は偽物で、本当は行方不明になった姉かもしれない」そんな疑念を見透かすように多鶴から新たな提案が――。
みんなからのレビュー
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よっち
35『マーディスト』風見多鶴と対話を繰り返す夕木音人が彼女の正体として立てていた一つの仮説。そんな疑念を見透かすように多鶴から新たな提案がされる第二弾。音人につきまとう男と多鶴の遺産を使う者たち、多鶴から整理される遺品整理と自衛隊の介入、多鶴が使った毒物と音人の提案、技術者との邂逅と熱線銃、そして獄中にいる風見多鶴が夕木音人を対話の相手として選んだ理由。散りばめられた伏線を回収するたびに物語はガラリとその構図を変えていって、けれどそこに確かな愛があって、思いもしなかった形で迎えた結末がまた印象的な物語でした。 続きを読む…
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のれん
14いや凄い道徳的にまとまっていて逆にビックリ。もっと後味悪いものかと。 謎を見抜き、それを前提とした策を二重三重にかけてるトリックの重ねがけ。ビックリどっきりな展開を重ねつつも、その根底にある大切な誰かのために戦う純真さが描かれる。 てか技術者ちゃんが便利すぎる。この子何もんだよ。 彼女たちがもっと早くであっていたらマーディストとやらも生まれなかっただろう。誰かを頼り、護ることは自分の意思ですべきことなのだ。 ギャップのある良いテーマであるが、酷い言い方をすると爽やかすぎてやや拍子抜けかな、と。 続きを読む…
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リク
10水平思考ゲームから宝探しへ。そしてマーディストの真実にたどり着く。考えることをやめてはいけない。情報が行き交うこの世の中。裏取りもせず自分に都合の良いことだけを鵜呑みにするというのはやりがち。でもそれじゃあダメだよね。それと疑り深くなりすぎてもダメだなと。味方になってくれる人はいる。力を借りることは大事。伝えたいテーマをしっかりと描ききっており、色んな意味で刺激を与えられた作品になった。 続きを読む…
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T
9『マーディスト』風見多鶴と対話を繰り返す夕木音人は、彼女の正体にひとつの仮説を立てていた。「風見多鶴は偽物で、本当は行方不明になった姉かもしれない」そんな疑念を見透かすように多鶴から新たな提案が――。下巻で行われるのは宝探しという名の多鶴が用いた犯罪道具探し。これまでの多鶴とのやり取りで抱いた音人の疑念。宝探しを行いながらその疑念の証拠を掴もうとする音人の執念に引き込まれ、解き明かされた真実に込められた狂人が抱いた温かい想いと結末に寂しさを感じた物語でした。 続きを読む…
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歩月るな
8#百合エンド と言うトレンドを思い出したが、酷評も出来るし、聖典にも出来る作品。原典から小説化に際し寒い表現になっちゃってる個所とか、「コブラ」って読んだ事あります? みたいな気分になったけれど、メッセージ性は充分受け取れた。参考文献、出典明示性にちょっと笑ってしまった。自分の頭で考えろと言う割には、ね。バカだと思われたくないって言う人間の心理に喧嘩売ってる感じはすごく解る。こういう娯楽にフェアじゃない、とか言ってる人はお察し、みたいな喧嘩の売り方。TS要素と圧倒的百合感。愛する人のために出来る事の究極。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2022/02/01
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定価748円(本体680円+税)
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ISBN9784041122297