あらすじ紹介
門の向こうは未知の世界-迷界(セフィロト)-。
ある界相は燃え盛る火の山。ある界相は生い茂る密林。
神秘の巨竜が支配するそこに数多の冒険者たちが挑むが、生きて帰れるかは運次第――。
そんな迷界で生存困難になった者を救うスペシャリストがいた。彼の名は「救助屋」のユーリ。
「金はもってんのかって聞いてんの。救助ってのは命がけだぜ?」
一癖も二癖もある彼の下にやってきた少女・アウラは、迷界に向かった親友を救ってほしいと依頼する。
「私も連れて行ってください!」
目指すは迷界の深部『ロゴスニア』。
危険に満ちた旅路で二人が目にするものとは!? 心躍る冒険譚が開幕!
みんなからのレビュー
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オセロ
40危険だらけの未知の世界ー迷界で生存困難な人を救うスペシャリストのユーリにある目的で迷界の深部に同行を依頼したアウラ。そんな2人が紡ぐ冒険譚。 作り込まれた独特の世界観、徐々に深まる2人の絆、そして旅の目的地で明らかになる想い。そのどれもが素晴らしくて物語に引き込まれました。 間もなく発売される次巻が楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり -
まっさん
34★★★★☆ GA文庫大賞金賞受賞作品。 素晴らしかったですね。 ここまで想像力を掻き立てられる冒険譚物は久しぶりに読みました。 物語は未知の世界・迷界が存在する世界、多種多様な生物や荒唐無稽な環境が数多く存在する世界で時に命を落としてしまう冒険者を救助するスペシャリスト・ユーリが、とある事情を抱えた少女・アウラと共に迷界の深部「ロゴスニア」を目指すお話。 今作の最大の魅力はその摩訶不思議な世界観。人に害を与える昆虫が跋扈する森林や人を喰らう亜竜が潜む海など、正に王道ファンタジー世界と言うべきユニークな→ 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
34門の向こうにある未知の世界「迷界」。その迷界で生存困難になった者を救うスペシャリスト「救助屋」ユーリの元に、少女アウラが迷界に向かった親友を救ってほしいと依頼する冒険譚。迷界の深部『ロゴスニア』への危険に満ちた旅路に同行を希望するアウラ。二人が向かった先で遭遇する数々の危険、明らかになってゆくアウラの事情、そして彼女を狙う追跡者の存在。わりとギリギリの展開もあったりしましたけど、独特な生態系の世界観や、倒すだけでなく上手く活用するアイデアだったり、なかなか面白かったですね。続巻あるようなので期待してます。 続きを読む…
ネタバレあり -
ひぬ
29【読み放題】門の向こうに広がる未知の迷界・セフィロトで繰り広げられる冒険譚。そんな迷界のスペシャリスト・「救助屋」のユーリに自分の同行を条件に親友の救助を依頼した謎の少女・アウラ。様々な困難と試練に立ち向かい、二人は迷界の深部「ロゴスニア」を目指します。神秘の領域、未知なる世界の冒険、そして一つ一つの界相に独創性があり、ロマンに溢れていました。もちろん常に手に汗を握る展開とも隣り合わせだったので、緊張感もかなりありましたが、終始楽しめました。これは紙書籍でも買おうと思います。 続きを読む…
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春一番
26世界観が魅力的でダンジョン内の動植物が詳細に設定されている。ダンジョン内は弱肉強食の世界で一度入れば冒険者も生態系の一部に過ぎない。 多分だけどダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかやメイドインアビスの影響を受けていると感じた。 ビジュアルイメージが鮮明で巨大生物の捕食シーンなどは圧巻。メディアミックスに期待したい。 ストーリは少々直線的だが作者も読者にそこを見てほしいわけでもないと思うので別に気にはならない。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2022/01/15
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定価704円(本体640円+税)
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ISBN9784815613976
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
主人公を振り回す自然の驚異に思わずゾッ…スリルあふれる冒険モノだよ!
門(ゲート)の先に広がるのは、神秘の巨竜が支配する未知の世界、迷界(セフィロト)。凄腕の冒険者たちが挑んでも生きて帰ってこれるかは運次第の迷界で、主人公のユーリは生存困難者を助ける救助屋をやっているの。
そして今度の依頼者は、アウラっていう女の子。迷界に向かった親友を助けて欲しいんだって。それでユーリは彼女を連れて、迷界の奥深くにあるロゴスニアを目指して旅をすることになるの。親友の人は大丈夫なのかな…。ドキドキしちゃう!
迷界はまるで別の世界がいくつも繋がっているみたいなところなの。燃え盛る火の山に、どこまでも広がる海。重力が存在しない宇宙のような闇の世界ってこともあるんだよ!
火の山を越えて洞窟を抜けた先の景色が密林。赤と紫のしましまの樹に、黄色と黒のまだら模様の果実がなってて、そこに七色に光る昆虫が飛び回ってたら…もうビックリしちゃうよね! 現実離れした光景に圧倒されちゃうよ~!
未知の世界には危険な生物もいるから、時には怖い思いもするだろうけど……。それでも次々と移り変わる見たこともない異界の景色は、ワクワクがいっぱいなの!
生きること、そのためにあがくことこそ素晴らしいって、教えられたよ
ユーリは生存のスペシャリストとして、膨大な知識をもって迷界に立ち向かう。物理法則すら異なる異界において、進む方角を見失うことはすなわち死を意味するんだ。そんな時ユーリは迷界特有の、互いに引き合う植物を方位磁石の代わりにする。迷界の法則を逆に利用するなんて、知識と経験がなければできないよ。さすがだね!
亜竜エノシガイオスの領海を渡る場面では、人間の数倍もある体格の巨獣がいとも簡単に捕食されていく光景が繰り広げられていたんだ。ユーリたちにできるのは、巨獣の群れに紛れて自分が捕食対象にならないよう祈るだけ。運も味方につけることも必要だってユーリは笑いながら言うけれど…自分がその場面にいたらどうなるかって考えたら…。うん、常人ならたまったもんじゃないね。
未知なる自然の前では人間ってなんてちっぽけなんだろうね。だけど、どんな環境でも必死に生きようともがく人の姿こそ美しいんだ。生きることとはどういうことなのか、とても考えさせられる小説だったよ!