死なないセレンの昼と夜 世界の終わり、旅する吸血鬼
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死なないセレンの昼と夜 世界の終わり、旅する吸血鬼

はるか遠い未来、人類の黄昏――ヒトの終わりに付き添う、吸血鬼の物語。
早見 慎司 (著者) / 尾崎 ドミノ (イラスト)
シリーズ:死なないセレンの昼と夜(電撃文庫)

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あらすじ紹介

世界が滅びてから、もうずいぶんと経った。
だが、干上がり、荒れ果てた大地にへばりついて、どっこいヒトは生きている。
そしてまた、ヒトではないものも――
だからあなたも、もしかすると目にすることがあるかもしれない。
荒野にサイドカーで現れる、オールドファッションなコーヒー屋台と、それを引っ張る、お気楽に退屈な永遠を生きている「吸血鬼(ノスフェラトゥ)」を――。

「一杯やってく? 話くらいは聞くけどさ、面倒ごとはごめんだよ?」

それは不死の少女が黄昏の時代に語り継ぐ、ご機嫌でお気楽な、ヒトの終わりの物語。

みんなのデータ

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みんなからのレビュー

  • なっぱaaua

    良かった。時は2400年代。雨が降らず海も干上がり川も殆ど涸れてしまった世界。文明は殆ど滅び人は細々と暮らしている。不死者・吸血鬼である旅人セレンは昼は黄昏のセレンとしてコーヒー屋を営んでいる、と始まるロードムービー的な短編5つ。真のセレンの姿は宵闇のセレン、これがまた強い。今のところピンチも無く無双。まぁ人間程度では相手にならない。ただ吸血鬼というと悪いイメージだが、セレンはとっても良い奴だった。旅する先で人の優しさと儚さ、愚かさに触れながらヒトというものを感じ取っていく。~続く~ 続きを読む…

    ネタバレあり
  • よっち

    干上がり荒れ果てた大地で人類がどうにか生きるはるか遠い未来。荒野にサイドカーで現れるオールドファッションなコーヒー屋台、気楽に退屈な永遠を生きる吸血鬼セレンと人々の出会いと別れの物語。ロックの爆音を響かせるガソリンの運び屋、水主父娘と牧場主の対立、とある小さな村での交流、かつての海で出会った家族、そして教会の修道女との出会い。永い時を生きてきたセレンに対する人々の様々な思いがあって、そんな人類に対する複雑な思いの積み重ねが感じられて、だからこそ彼女のあり方を是としてくれる人々の優しさがとても印象的でした。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • まっさん

    ★★☆ 読む前から周りの評判が良かったので期待していた作品だったが、個人的にはそこまでハマらなかったかな。 この手の終末世界という世界観はとても好みの作品である一方、ロードムービー的なジャンルがあまり刺さらない身としては少し物足りなく感じてしまった所が残念。もう少し作中にえげつなさというか、残酷な展開が多く含まれていた方が好みだったし、短編集のような作りをしていて読みやすい分一つ一つの話の作りが甘いような気がしてしまった。吸血鬼という要素をもっと押し出してよりファンタジー色が強めな方が好みだったかなと→ 続きを読む…

    ネタバレあり
  • ひぬ

    昼と夜で別の姿を持つ吸血鬼セレン。水がもうほとんど残っておらず、荒廃した世界で彼女は日々コーヒー屋を営みながら、旅をします。出会いと別れを綴った1話完結型のロードムービー風な物語です。基本的には傍観者の彼女ですが、気侭に人助けをしたりします。心が温まるような少し陽気な人とのエピソードだったりと、権力に溺れる人間の本性など後味が悪いエピソードもあり、良いバランスがあったと思います。昼のセレンと夜のセレンが少し性格が違う故に一編の中でも趣が変わって面白かったです。本当に好きな雰囲気の作品でした。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • 虚と紅羽

    久しぶりに続きが楽しみな作品。 不死者であるセレンの『一期一会』な旅物語。彼女は今日も枯れた世界の何処かを旅している。 一巻丸々かけての謎とか戦いとか敵組織との駆け引きとかでない作品は読むのが楽。全話で違うキャラクターと出会うから繋がっている感もないし、なによりセレンと一緒に旅をしている気分になれて良き。出会う人も大概良い人だし。何気に一話が好きだったりする。知らない世界を見るの大好きなので、こういう作品もっと増えていいと思う。 一点気になるところと言えば、作中時間の進みが早い気がする。夜は特に。 続きを読む…

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製品情報

  • レーベル
  • 発売日
    2021/10/08
  • 定価
    704円(本体640円+税)
  • ISBN
    9784049140439

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