あらすじ紹介
「私も桐島くんのこと、二番目に好き」
俺と早坂さんは互いに一番好きな人がいるのに、二番目同士で付き合っている。
それでも、確かに俺と早坂さんは恋人だ。一緒に帰って、こっそり逢って、人には言えないことをする。
だけど二番目はやっぱり二番目だから、もし一番好きな人と両想いになれたときは、この関係は解消する。そんな約束をしていた。
そのはずだったのに――
「ごめんね。私、バカだから、どんどん好きになっちゃうんだ」
お互いに一番好きな人に近づけたのに、それでも俺たちはどんどん深みにはまって、歯止めがきかなくて、どうしても、お互いを手放せなくなって……。
もう取り返しがつかない、100%危険で、不純で、不健全な、こじれた恋の結末は。
みんなからのレビュー
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ダイスケ
122『わたし、二番目の彼女でいいから』は、一番好きな人がいながら二番目と付き合う高校生たちの物語です。桐島、早坂あかねと橘ひかりの同じ高校での歪な三角関係から無理矢理な展開から四角関係になります。早坂あかねも橘ひかりも壊れていると言うよりも、自分に注目して欲しいと言う印象を感じました。それに対する桐島のヘタレっぷりが楽しいと思わせるのかなと思いました。この先、ヘタレっぷりを根っこにして、桐島の勘違いぶり展開か、モテる自分に気づいてオラオラ展開になるのかなと勝手な想像をしました。 続きを読む…
ネタバレあり -
芳樹
86【電子】なんという背徳的なタイトルとあらすじであることか…。これは傑作。男も女も理性が激情で押し流されていく。加速するように物語は流れ、そして向かえるクライマックスの圧倒的な緊張感たるや筆舌に尽くしがたい。息をするのも忘れるくらいにのめり込み、読了後は倦怠感を覚えるほどに魂を揺さぶられた気がします。こちらの感情を乱暴に掴まれて、グチャグチャにかき回されたような感じ。果たして一体誰に幸福が訪れるのだろうか…。この拗れた恋の行く末を最後まで見届けたい。続きを楽しみにしています。 続きを読む…
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S.T.
70いや、想像以上。なんか最近不純ものが流行ってるなー。とりあえずポチっとくかーとポチったものの、1年近くも電子内で積読。好きな人がふとしたことからバレてしまい、照れくささをごまかす為に余計なことを口走ったために『二番目同士の恋人』が誕生してしまったのが狂気の恋の始まり。主人公の青年が中途半端に頭が切れ、中途半端に器用な為に恋の歯止めが効かなくなっていく様が戦慄ものだわ。ヒロイン二人の設定は超王道でここまで拗らせるとは…。しかし作者、『丸くてふわふわしてかわいらしい、たこ焼きのようなライトノベル』はどこ??? 続きを読む…
ネタバレあり -
オセロ
621番好きな人がいるのに、2番目に好きな人同士の桐島司郎と早坂あかねが付き合っている2人を中心に描いた不純愛物語。 2番目に好きだけど付き合ってるからほぼ何でもしてくれるあかねと、桐島が1番好きな橘ひかりがドキドキしたいからと桐島に迫ってくるという、背徳感がたまりませんね。そして桐島とひかりの関係を知ったあかねがヤンデレ化していく様子がこの作品により深みを出していたかと。そして特筆するのはタイトル回収の上手さですね。さて、彼らの関係がどこへ向かうのか楽しみでもあり、怖くもある新シリーズです。 続きを読む…
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ランドセル太郎
58主人公の桐島は橘に恋をしていた。ヒロインである早坂は別の学校の先輩、柳(後々転校してくる)に恋をしていた。しかし、桐島と早坂は互いが2番目に好きだった。どちらかが1番と付き合ったら解消、どちらも1番と付き合ったら解消、どちらもダメだったら継続と、デメリットが少ない奇妙な恋愛をしていた2人。しかし、橘に許嫁がいることが発覚。その相手は…。途中三角関係になって、発展して四角関係になった時は頭が混乱してしまいそうになりました。でも、この背徳感だらけの恋愛物語は大好きです。 続きを読む…
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みんなのラノベまとめ
製品情報
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レーベル
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発売日2021/09/10
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定価737円(本体670円+税)
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ISBN9784049135831
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
私たちは”二番目同士”、だったはずなのに… 揺れる気持ちの行方は??
というのも、ふたりが一番好きな人は、かたや手を出せない憧れの先輩、かたやもうお相手がいる大人気の美少女……。だから、お付き合いするのは難しそう……というわけで、妥協して二番目に好きな人とお付き合いしているみたいです。でも二番目とはいえ、お互いのことはちゃ~んと好き♪ だから目の前の「恋人」には幸せになってほしいから、本命との恋も応援するつもりでいるんです!
そんなある日のこと。なんと桐島くんの本命が桐島くんと同じ部活に入部してきます。二人の距離も急接近! 妥協してお付き合いしている早坂さんとしては、桐島くんの恋を応援するつもりだったけど……あれあれ~、どうしたのかな~? どうやらそんな簡単には割り切れないようですよ♫ 揺れる乙女心にワクワクしちゃいますね~!
早坂さんは本当の自分の気持ちがわからなくなっちゃいます。しかも、桐島くんの本命ちゃんも桐島くんことが気になるようで、より事態は複雑に!
思い通りにいかない恋の行く先はどこに向かうのか、目が離せませんよ!
恋をするってどんな感じ? ”本命”こと橘さんの振る舞いにも注目です
だから、心置きなく「いい子」じゃない自分を見せられる桐島さんのことを、早坂さんは好きなんだってことも、私たち読者に伝わってきます。それでも、彼女にとって桐島さんは「二番目に好きな人」。そんな難しい乙女心に惹きつけられます……。
一方、桐島さんが密かに想いを寄せている橘さんは、クールで手の届かない美人さん。でも桐島さんと本の話をする様子は、まるでずっと一緒にいたかのよう……。
橘さんは恋をしたことがないようで、桐島さんへ好奇心旺盛に恋の質問をぶつけちゃいます。時には、「壁ドンしてほしい」と実践のお願いまで! 桐島さんだけでなく、早坂さんの反応も気になる橘さん。彼女の目の前で桐島さんの手を握ったりと大胆な振る舞いもします。先の行動が読めないところも魅力です……!
全く異なる二人のヒロインが、自分の気持ちの在り処を探すように、主人公にぶつかっていく物語。様々な恋心が絡み合う展開に引き込まれてしまいますよ!