あらすじ紹介
映画好きの少年、多田野蒼真――ソーマは、ティフォニア王国の王女・ティータにより異世界に英雄として召喚された。ティータ王女の目的は……国を救うこと! しかし何かの手違いか、ソーマの魂だけが召喚されてしまっていた。物に触れられず、英雄にしか使えないという武器や防具も装備できないので、元の世界に返してもらおうとするが――帰ることができない!? 悲嘆に暮れるティータをなんとかしたいと思うソーマは、どこでもいける幽体を活かして情報を集めた上で、ティータを主演女優に見立て演技指導を行い、国を救う英雄へと変身するシナリオを描くが――!
第10回講談社ラノベ文庫新人賞<優秀賞>受賞作が登場!
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みんなからのレビュー
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ひぬ
17魂だけの存在として召喚されてしまった主人公・ソーマ。映画監督志望な彼は王女・ティータを助けるべく、彼女を自身の映画の主演女優と見立てて、彼女を指導しながらティータが国を救うというシナリオを描き始めます。全体的に少し散らかっていた印象でした。終盤のあの機械の登場、そしてエンディングのワンシーンはあまりにも唐突で、少し拍子抜け。(ハッピーエンディングとしては良かったですが…)面白そうな題材だけに残念でした。 続きを読む…
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真白優樹
4帝国の侵略の危機に晒される異世界の王国へ、召喚術の失敗により魂だけで召喚された少年が、異世界の王女を英雄に仕立て上げる物語。―――全てを巻き込み見せつけろ、仕立てられた本物の力。 シナリオを描き、演技を指導し。王女を仕立て上げ躍らせる中、二人の心が近づいていく物語であり、様々な味が込められている事により様々な楽しみ方が出来る物語である。王道は目的により破られる、けれど王道は一つだけではない。新たな世界でまた始まる二人の演技。今度こそ共に、どこまでも。だからきっと大丈夫。 うん、とても面白かった。 続きを読む…
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リク@ぼっち党員
3異世界に魂だけ呼び出された監督志望の少年が姫様を役者に無双する話。自分じゃなくて姫様に無双を演じさせるという発想は良かったと思う。けどいくら情報が有益とはいえ、素人が戦場を支配できるかという疑問が払えなかった。しかも人の命を奪う選択もあっさりだし。クリエイターだから頭のネジ外れてたってこと? それとも常在戦場っこと? あと結論として姫様すっきりしてたけど、結局誰かの言われた通りに演じてるのは同じでは? まあ本人がいいならいいか。 続きを読む…
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マック
0魂だけの状態で異世界召喚された主人公が、王国の滅亡を防ぐために東奔西走文字通り飛び回って活躍する作品。 幽霊みたいな状態なので物に触れないので何もできないが、物体をすり抜けて周囲を見てまわれるという意味ではある意味チートな主人公というのがある種の新鮮さがありました。 冒頭では異世界召喚の俺TUEEEが始まるかと思いきや、誰にも気付かれずに敵情視察できるストラテジーというトンデモ話に切り替わって混乱しますが、剣と魔法のファンタジーに情報戦を持ちかけるとやばいというのは伝わりました。あんなことされたら勝てぬ 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2021/09/02
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定価726円(本体660円+税)
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ISBN9784065245811
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
幽霊が異世界を救う! 想定外の展開にドキドキだぁ~
魂だけの英雄じゃ国は救えないし、魂だけ呼んじゃったソーマにも申し訳ないと泣きじゃくるティータ。そんな姿を見たら、何とかしてあげたいって思うよね! だけど幽霊のソーマは物にさわれないから、用意された英雄の武器と防具も装備できないの。おまけにソーマの姿が見えるのはティータだけみたい。
それならと、ソーマは幽霊であることを活かして誰にもバレずに情報を集め、その情報をもとに考えた救国のシナリオをティータに演じてもらうってことにしたんだ!
映画好きな"脚本家"ソーマと、王女として人に言われるがまま生きてきた"女優"ティータが上手くかみ合ったら、国のピンチも何とかなりそうかな?
この本、ファンタジーなはずなのにその世界観がどこかにいっちゃうような、想定外の展開もあったりしてビックリしちゃうかも! 「そんなのアリなの~!?」って叫びたくなるような、なんでもありの予想を超えるシナリオに圧倒されちゃうはずだよ!
召喚魔法失敗で幽霊として召喚?! 幽霊と恋愛なんてロマンチック!
ティータちゃんは"主演女優"としてソーマくんが考えた国を救うためのシナリオを演じていくんだけど、慌てたり泣いたり大忙し。国の存亡がかかってるんだから、責任重大だよね……! ソーマくんも最初は召喚されてきた異世界人だから、どこか遠い世界の話のようにティータちゃんのやることを見ていたみたい。だけど、一緒にいるうちに一人の女の子として見るようになったんだね。民を思う優しい王女のティータちゃんだからこそ、何としてでも助けてあげたくなっちゃう!
戦争が怖いって泣いているティータちゃんを慰めようとするんだけど……ソーマくんは幽霊だから彼女に触れられないの。幽霊と人間の恋愛なんてすっごくロマンチックだけど、なんだか切ないよ……。遠い世界で出会った二人のもどかしい愛の行く末は、絶対見守りたくなっちゃうはず! そんな二人を美麗に描いた樋野友行先生のイラストにも注目だよ!