春夏秋冬代行者 春の舞 上
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春夏秋冬代行者 春の舞 上

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の暁 佳奈が贈る、四季の物語。
著者: 暁 佳奈 (著者) / スオウ (イラスト)
シリーズ:春夏秋冬代行者(電撃文庫)

あらすじ紹介

「春は――無事、此処に、います」
 世界には冬しか季節がなく、冬は孤独に耐えかねて生命を削り春を創った。やがて大地の願いにより夏と秋も誕生し、四季が完成した。この季節の巡り変わりを人の子が担うことになり、役目を果たす者は“四季の代行者”と呼ばれた――。
 いま一人の少女神が胸に使命感を抱き、立ち上がろうとしている。四季の神より賜った季節は『春』。母より授かりし名は「雛菊」。十年前消えたこの国の春だ。雛菊は苦難を乗り越え現人神として復帰した。我が身を拐かし長きに亘り屈辱を与えた者達と戦うべく従者の少女と共に歩き出す。彼女の心の奥底には、神話の如く、冬への恋慕が存在していた。
 暁 佳奈が贈る、季節を世に顕現する役割を持つ現人神達の物語。此処に開幕。

パートナーのおすすめレビュー

  • 四季を彩る物語の、美しい描写に酔いしれます!

    つむぎ
    つむぎ
    『ヴァイオレットエヴァーガーデン』の著者・暁佳奈先生の新作は、『季節』の神様たちの織りなす美しい物語です!
    舞台は『四季の代行者』が存在する世界。彼らは、春夏秋冬の神様から力を借りていて、世界に四季をもたらす役割を与えられています。彼らが力を使わなかったら、季節は止まったまま。四季を巡らせるための代行者って、なんだか不思議な存在ですよね。

    この世界はある理由で、なんと10年も春が巡ってきていないんです。春が来ない世界だなんて、気が滅入りそうですよね……。ですが、そこにやっと『春の代行者』である雛菊ちゃんが戻って来るんです!
    季節を愛する人、季節を知らない人、「夏の暑さや冬の寒さで人が死ぬ」と季節そのものへ憎しみを持つ人――『春の帰還』と共に、さまざまな人の思惑が絡まり合っていきます。春が不在だった理由と共に解き明かされていく過去は、もう目が離せません!

    それから本作は、風景の美しさも魅力なんですよ! 代行者が季節を顕現するシーンは、思わず息を呑むほどの美しさで、空気の匂いまで感じられるようです。
    暁佳奈先生による美しい描写は、触れているだけできっと四季が好きになっていますよ!
  • 人を想うがゆえに。切なく儚く胸にささる物語だよ!

    綾乃
    綾乃
    春の代行者である16歳の雛菊ちゃんと、その従者である19歳のさくらさん。主従関係と言えど、ふたりは女の子同士! 列車で移動をしている時なんかには、軽い雑談くらいって思うよね? でも、その会話を聞いてみると「あなたのためなら何でもする」なんて、真剣に言い合っているんだ! 主従の信頼関係はもちろんだけど、なんだかそれだけじゃみたい……?

    ふたりは、子供の時は普通に仲良しだったんだよ。だけど、10年前のある事件をきっかけに、関係性が変わってしまったんだ。少しずつ歪んで、壊れてしまって……今のふたりにあるのは『この在り方でないと、機能できない』純粋な想いだけ。ただの仲良しになれないなんて、なんだか悲しいよね。言葉にできない深い繋がりに、胸がぎゅっとしちゃうんだ……!

    季節をあやつる『代行者』たちだけど、人を愛する気持ちや苦悩に、人も神様も変わりはないんだ。守られた人、守れなかった人、ずっと『自分が死ねば良かった』と後悔する人……人間らしいからこそ、登場人物はみーんな魅力的! 傷付いた『神様みたいな人間』たちの愛は、風景の美しさも相まって、切なくなっちゃうこと間違いなしだよ!

みんなのデータ

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  • 89
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みんなからのレビュー

  • 夢追人009

    大和の国で四季の移り変わりを顕現する役割を担う春夏秋冬代行者と代行者護衛官8人の活躍を春の代行者「花葉雛菊」を中心に描く異世界和風冒険ファンタジー物語です。上巻は「静」で十年前に6歳の雛菊が賊に襲撃されて虜囚となった顛末が語られ、下巻は「動」で賊が帰還した雛菊だけでなく夏・秋にも敵の魔手が襲い掛かる攻防戦が中心の物語ですね。賊の所為で心を病んだ雛菊が無垢な頃の自分と決別し、それでも誰も怨む事なく護衛官さくらとの絆を確かめ初恋の人・狼星を愛して強く生きる姿が立派で逆境に負けない真の意味での強さを感じました。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • おしゃべりメガネ

    レビュアー大賞課題図書でなければ、まず手にとるコトのない作品でした。装丁からして、悪い意味ではなく、自分には馴染みのない世界観だなぁと。読み始めて、さすがはライトノベル、サクサクと読み進めてはいけますが、ライトノベルがゆえなのか、キャラの造形がなかなか極端な感じがして、少しキツかったです。作品の世界観は面白いとは思いましたが、夢中になって読めたかと言われるとアラフィフのオッサンにはちょっと無理がありました。ツンデレキャラがわんさか出てきて、ちょっと食傷気味でしたし、素直にキャラを受け入れるコトができず。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • 美紀ちゃん

    死を持って誰かを守ろうとすること。それは愛だと思う。しかし残されたものは?本当に守ることができているのか? 春の代行者は知っていたから、 冬の代行者を守って犠牲になった。 それが10年前の雛菊と狼星の事件。 やっとここまで。 これからの話が知りたい! 狼星は、残酷な運命と10年戦っている。 「死にたい」に負けないで生き続けて、戦機を待った。 強い想いだと思う。 続きが楽しみ。 暁佳奈さんの新作 アニメ化しそう。 描写が細かくて美しいので、また京都アニメーションで、制作して欲しい。 とても期待している。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • bookkeeper

    ★★★★☆ 初読。季節の運行を司る異能の力を持った四人の現人神がいる、こことは少しだけ違う世界。誘拐され生還した代行者が10年ぶりに春を呼んでいるが、反体制組織による攻撃は繰り返され、今度は秋の代行者が拉致された…。  抱えるには重すぎる過去や宿命に抗う人の姿を描くことがテーマなのかな。上巻は、孤独や自責の念から心に傷を抱えた代行者と警護役達が、理不尽な暴力に対して反攻を決意するまで。過去の悲劇に涙ぐみながら読んだ分、最後ぐぐっと高揚させられる。何故そんなに四季が気に入らんのかと、冷静になると考えちゃう。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • きいたん

    健気だ。なんと健気なのだろう。主君に、初恋の君に、大切な者に、ただ一途に想いを寄せる。その幸せを願い、その為に在らんとする。春夏秋冬。巡る季節を司る者とその従者。この国に生きる民にとって四季は大切なもの。もちろんわかっているし、その為の責務を全身全霊をもって果たしたい。だが彼らも人間なのだ。恋とか愛とか、そんなものを全て乗り越えた切望。己の立場と使命に従って生きる痛み。彼らの秘められた謎が一つ一つ明らかになるにつれ、その感情が胸を刺す。そして押し込められた心は遂に溢れ、信じた道へ歩み出す。面白い!下巻へ! 続きを読む…

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製品情報

  • レーベル
  • 発売日
    2021/04/09
  • 定価
    759円(本体690円+税)
  • ISBN
    9784049135848

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