あらすじ紹介
クライマックスへ、「月面着陸編」上巻!
停滞気味の共和国宇宙開発計画。それを隠蔽したい政府による無理な有人宇宙飛行計画が、ミハイルを殺した。
怒りと悲しみに震えるレフたちが取った行動は、かつてコローヴィンが極秘に記した、月着陸への共和国と連合王国による共同計画を、世界向けて非合法に「暴露」することだった。レフたちの目論見通りその計画に乗ってきたゲルギエフは連合王国との月着陸共同計画を宣言、ついに月への道が開かれた。
ANSAでの飛行訓練のために連合王国へ渡ったレフとイリナたちを、ANSAの宇宙飛行士たちの厳しい洗礼が迎える。一方、共同研究のため共和国に渡ったバートとカイエも、迎える共和国研究者たちのプライドと文化の落差の壁に苦闘。しかし、若者たちの月への意思は、速度と推進力を増していく!
これは、世界が東西に二分され、月を目指し争っていた時代の物語。その光と陰、表と裏の歴史に、宙に焦がれた人と吸血鬼がいた。
宙と青春のコスモノーツグラフィティ、クライマックスにむけて「月面着陸編」上巻ついに完成!
みんなからのレビュー
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海猫
79「月とライカと吸血姫」シリーズはお気に入りで刊行されたらすぐ読んでたんだけれど、この6巻は積んでしまっていた。で、TVアニメは始まるし7巻がすでに刊行されたので、慌てて読む。この巻から共和国と連合王国との、月着陸共同計画が始動。共和国のレフとイリナ、連合王国バートとカイエ、二組の主人公が一つの計画のためそれぞれに行動する展開が、感慨深い。また計画が進行していく過程はディテールを細かく書き込んでいて、とてもリアリティーがある。不穏な場面もあったが、本当に計画は成功するのか?そこらへんは次巻7巻へ、持ち越し。 続きを読む…
ネタバレあり -
芳樹
42共和国と連合王国による「サユース計画」が、互いにギスギスしながらも進みます。バートとカイエが技術者として共和国を訪れたり、レフとイリナが宇宙飛行士として王国で修行したり、”敵陣”でも頑張る姿に熱くなりました。フィクションに史実を交えながら進むので、計画の内容がリアリティを伴って感じられるし、それを何としてでも成功させなければ、という緊張感がはっきり伝わってきて、ドキドキしながらも楽しく読みました。不穏な空気が漂いますが、レフトイリナは月へ到達できるのか。そして二人の関係はどうなるのか。続きが楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
39月着陸への共和国と連合王国による共同計画を、世界向けて非合法に暴露したレフたち。目論見通りその計画に乗ってきたゲルギエフが、連合王国との月着陸共同計画を宣言する第六弾。潰えかけていた夢を共同計画という形で実現へと近づけた二人。ANSAでの飛行訓練のために連合王国へ渡ったレフとイリナたち、共同研究のため共和国に渡ったバートとカイエも、プライドと文化の違いに苦闘する展開でしたけど、熱い思いを胸に粘り強く真摯に向き合って、少しずつ認め合えるようになってゆく展開にはぐっと来るものがありましたね。下巻にも期待です。 続きを読む…
ネタバレあり -
ゆなほし
36シリーズ6作目。連合王国と共和国の月着陸共同計画が始まる―。今巻は月面着陸に至るまでの水面下の研究・訓練・準備などがとても細かく描かれており、本当に土台が作り込まれている物語だという事に改めて感心した。異なる国が月着陸という目標に向かって協力するに当たって起こる様々な衝突もリアルで、それに翻弄されるレフやイリナ達宇宙飛行士、バートやカイエ達技術開発者、関わる人物全員が確かにそこに生きている。「科学の力を証明すべし」この一文に尽きる!ライトノベルの枠を超えた熱すぎる宇宙開発小説、アニメ化も大変楽しみだ。 続きを読む…
ネタバレあり -
ホシナーたかはし
28改めて。見かけはライト、中身とネタはヘヴィなノベル。ほうっ・・・えがった・・・史実とは若干違うifな世界観、でも人種差別だのいろいろ現実世界にそっているところが本作の相変わらず凄いところ。バートとカイエはひとまずまとまったようですが、レフとイリナの行く末が心配。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2021/03/18
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定価759円(本体690円+税)
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ISBN9784094518863