あらすじ紹介
魔導の極致に至る、主人公(ヒーロー)を綴る物語。
魔導書作家――魔法使いの極致で、世界にほんの一握りしかいない存在。
世界最高峰の魔法使い教育機関とされるソラナカルタ魔法学校に籍を置く上級生の少年・ヨヨ。
魔法学校の地下空間に広がる工房迷宮でヨヨが出会ったのは、夢を抱く新入生の少女・ルナだった。
「わたし、魔導書作家になりたいんです!」
あまりにも非現実的な夢を、当然のように口にするルナの瞳は輝いていた。
目的を見失っていたヨヨには、より一層そう見えた。空っぽの少年・ヨヨと、夢を追う少女・ルナ。
二人の魔導書を巡る物語が、今幕を開ける――。
みんなからのレビュー
-
よっち
36世界最高峰の魔法使い教育機関ソラナカルタ魔法学校。その五年生として在籍する少年・ヨヨが、魔法学校の地下空間に広がる工房迷宮で魔導書作家になる夢を抱く新入生の少女・ルナと出会う学園ファンタジー。確かな実力を見せるヨヨにフォローされながら、同級生のエヴァと工房迷宮に挑戦するルナ。彼を主人公に物語を書きたいと思うようになってゆくルナとの交流と、ヨヨが密かに抱える悔恨。彼女たちが危機的状況に陥る中で、葛藤するヨヨの背中を押す遺されていた大切な思い、そして彼らが迎えるとても優しい結末にはぐっと来るものがありました。 続きを読む…
ネタバレあり -
まっさん
23★★★☆ オーバーラップ文庫大賞金賞受賞作品。 世界最高峰の魔法教育機関であるソラナカルタ魔法学校を舞台にした少年少女の物語。正直この手の作品はどうしてもハリーポッターを連想しがちであり、魔法学校における先輩後輩の争いや魔法生物の登場など良くも悪くも目新しさが感じられないものの、作中の舞台を脳内で想像する事が容易であるという利点もある。個人的に今作は珍しく文字よりも絵で見たいアニメ映えしそうな物語だなと思う。 物語はまだまだ序盤であり、今後彼らのゆく道がどのような方向に向かうか今から楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり -
げんごろう
18世界最高峰の魔法学校で繰り広げられるファンタジー作品。 輝きを失った少年と今まさに夢に向かって輝く少女。対照的な二人が互いに影響をうけ困難に立ち向かう展開はまさに王道。ちょっぴりダークな世界観も魅力的な今後に期待の持てる新シリーズです。 続きを読む…
ネタバレあり -
オセロ
16世界最高峰の魔法学院で夢を失った少年ヨヨと世界で一握りの存在の魔導書作家を夢見る少女ルナを中心に描いた学園ファンタジー。全く逆の立場の2人が交流を重ねて打ち解けあう様子は微笑ましいですが、あることをキッカケに2人が食い違う場面は胸が痛みますね。 そしてルナのピンチにヨヨが己の過去と向き合い前を向く覚悟を決める展開にはグッときました。今後の2人の活躍が期待の新シリーズです。 続きを読む…
ネタバレあり -
T
15かつて夢を失い目標もなく過ごしていたヨヨは、魔導書作家を夢見る新入生の少女・ルナと出会う。実現困難な夢を一途に追いかける彼女との交流を通じて、彼の心境も変化し・・・。ソラナカルタ魔法学校を舞台に繰り広げられる魔導書を巡る物語、開幕。夢を失ったヨヨと実現困難な夢を抱くルナ。二人の主人公が紡ぐ物語は熱く素敵で、彼らの夢への想いや心の強さ、”主人公”としての在り方に魅せられた作品でした。転機といえる出会いを果たした二人が、今後どのような物語を紡いでいくのか。続きが楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり
みんなのラノベまとめ
製品情報
-
レーベル
-
発売日2021/01/25
-
定価693円(本体630円+税)
-
ISBN9784865548198
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
不思議で神秘的! 魔法の幻想的な世界観に浸れるんだよ。
そんな学校の地下に広がるのが「工房迷宮」。不定形に形を変える迷宮の中には、骨の蛇とか、それと戦う巨大なふくろうとか、独特な進化をした生き物たちの生態系が広がってるの! 上級生になると、この迷宮にこもって、自分のやりたい魔法を研究するんだって! 危険そうだけど、とっても面白そうなの!
不思議で神秘的なのは、学校に限ったことじゃないんだよ。このお話に出てくる魔導書は、心を震わせる物語を本にすることで、その物語に心を動かされた人が魔法を使えるようになるんだって。魔法ひとつ見ても、幻想的で素敵な世界なんだよ。ヒロインのルナは、魔導書を執筆する魔導書作家を目指してるんだけど、そんな素敵なものを書きたい気持ちはよくわかっちゃう! こういう幻想的な世界の雰囲気に心地良く浸るのって、本当に楽しいんだよね~♪
一途に夢を追いかける、芯の強い少女に胸を打たれました!
誰かの心を震わせるのが前提である魔導書の作家は、読者を感動させる優れた物語の書き手でなくてはなりません。そんな難題に対して、ルナはどこまでも純粋一途! 眼前で迷宮の巨大生物がぶつかり合い、命の保証もない中、彼女が取った行動は……その戦いを見守ること! 壮大な光景を前に、「書きたい、書きたい……!」とペンを走らせるその姿は、立派な作家さんの卵。私までその背中を見守りたくなっちゃいましたね……!
そんなルナが憧れ、物語の主人公としたのは、彼女を不器用に助けてくれる、上級生のヨヨ。ルナをいつも守ってくれる姿は、とても頼りになるのですが……実は彼は、夢というものに深く傷ついてしまった人でもあるんです。
傷つき塞ぎ込むヨヨを、それでも立ち直ると信じるルナ。迷いながらもルナの信頼に応え、彼女が望む、最高に格好いい主人公であろうとするヨヨ……夢を通して補い合い、助け合うふたりの関係が熱くて尊くて、彼女たちの物語をもっと見ていたくなっちゃいました……!