あらすじ紹介
もうひとつの「月とライカと吸血姫」の物語
世界が東西に二分され、月を目指し争っていた時代。
極東の島国の「星町」に住む私は、史上初の宇宙飛行士イリナやレフたちに感銘を受け、ひそかに宇宙に夢を見る高校2年生。
親友とケンカ別れしたまま孤独に生きていた私は、幻想的な「星祭り」の夜、建設中の天文台で、人間離れした美貌の少女に出会う。赤い瞳を持つ彼女は、「吸血鬼」と噂され、転校以来ずっと欠席していた同級生のアリアだった。
「さあ、『星巡り』に行きましょう」
アリアの不思議な言葉。手を引かれた私は、気づいたら、宇宙を旅する列車に彼女と乗っていた―――。
牧野圭祐氏と次世代J-POPアーティストH△Gとのコラボで生まれた声劇「銀河鉄道の夜を越えて×月とライカと吸血姫 星町編」。その台本のWeb小説版に、さらに大幅に加筆。
もうひとつの「月とライカと吸血姫」の物語が完成しました。
イラストレーターかれい氏の新規描き下ろしイラスト、声劇台本もまるまる収録!
みんなからのレビュー
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海猫
102「月とライカと吸血姫」シリーズのスピンオフ。共和国も連合国も出てこないし、宇宙開発場面もない。極東の島国に住む高校2年生の少女のお話。彼女が宇宙を旅する列車に乗り星巡りする話で、幻想的でロマンがある。会話中心に展開していくのは元が声劇のためっぽい。声劇のシナリオも収録なので比較できて興味深い。シリーズの幅を広げる作品になっていて面白く読めた。本編シリーズとのリンクはあるものの、単体でも読める内容。この本から逆に本編シリーズに入っていくのもありかもね。本編の続きが気になるので次回は本編6巻で、お願いします。 続きを読む…
ネタバレあり -
寂しがり屋の狼さん
54【月とライカと吸血姫】のスピンオフ。本編は読んだことがありませんが【銀河鉄道の夜】のオマージュで物語の中に入りやすかったです(◕ᴗ◕✿)親友とケンカ別れしたまま孤独の中にいたミサは星祭りの夜に『吸血鬼』と噂される美少女アリアと宇宙を旅する列車に乗り込む…『さあ、「星巡り」の旅に出ましょう』 続きを読む…
ネタバレあり -
ゆなほし
43星町に住むミサは、星祭りの夜に吸血鬼と噂されるアリアと共に星巡りの旅に出る―。「月とライカと吸血姫」のスピンオフであり、H△Gの声劇脚本の小説化でもある本作は本編とはまた違い、とてもキラキラした美しい友情の物語だった。銀河鉄道の夜をモチーフに、2人が列車で旅する太陽系はどこか不気味で、それがうまくミサの心情を現しており、アリアと少しずつ打ち解ける様子も微笑ましく、最後の展開には思わず涙が零れそうに…。いずれ本編のある所で関わってくると著者が記しているようなので、そちらも気になるところ。 続きを読む…
ネタバレあり -
芳樹
40イリナが初めて宇宙を飛んでから四年後、極東の島国の「星町」を舞台にしたスピンオフ作品。本編にこの主人公が登場すると聞いて7巻を読む前に、とこちらを読了。親友と喧嘩別れをしてしまったミサは、『星祭り』の夜、「吸血鬼」と噂される同級生アリアとともに、鉄道に乗って太陽系の星々を巡る旅に出る…。少し不思議な「おとぎ話」といった物語で本編とのリンクはあまりありません。でも星に憧れる気持ちはレフやイリナと同じ。ストーリー展開は王道で何ともシンミリさせられますが、ミサが未来を見据えるエピローグに心が温かくなりました。 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
40極東の島国にある「星町」に住み宇宙飛行士のイリナやレフに憧れ、宇宙に夢を見ている高校2年生ミサ。親友とケンカ別れしたまま孤独の中にいたミサが、星祭りの夜に吸血鬼と噂される美少女に出会うもうひとつの物語。宇宙飛行士の夢を持ちながらも、自らの置かれている現状との距離の遠さを痛感するミサが出会った、転校してきて以来ずっと欠席中の同級生のアリア。そんなアリサに手を引かれて宇宙を旅する列車に残り込む物語はどこか銀河鉄道の夜を思い起こさせるストーリーで、さらっと読める分量ではありましたがなかなか印象に残る物語でした。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2020/03/18
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定価660円(本体600円+税)
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ISBN9784094518313