みんなからのレビュー

• 海猫

  2017/07/10

  78

  理想的に良くできた続編で、素晴らしい。前巻は少々の物足りなさがあったがそれを補完するようなエピソードがどんどん語られる。人物も主人公ら二人以外も掘り下げがあって厚みが出てきた。前巻が主人公がヒロインを見守る話ならば、今回は主人公自身が頑張ってヒロインに追いつこうとする話。そういう積み上げがあって、感銘あるエンディングに着地。ここまでの2冊で物語が閉じるどころか、開かれたロマンが垣間見えて期待が高まる。新展開を楽しみに待ちたい。 続きを読む…

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• よっち

  2017/04/18

  48

  吸血鬼の少女イリナの帰還後、晴れて念願の宇宙飛行士候補生に復帰したレフ。彼女を監視する任務から解かれその様子を気にかけつつも「人類史上初」を賭けた宇宙飛行士選抜試験に挑む第二弾。過酷な選抜試験でもらしさを失わないままのレフと、すれ違いが続くイリナの周囲に漂う不穏な空気。自分の気持ちに素直になれない不器用な二人の想いは切なくて、消化しきれない複雑な葛藤もままならなくて、だからこそ違和感だらけの土壇場で革命を起こしてみせた勇気と、それがもたらした奇跡がとても素敵なものに思えました。続刊また読めたらいいですね。 続きを読む…

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• むっきゅー

  2018/04/16

  37

  ロマンチックすぎるだろー！「史上初」の宇宙飛行士として選ばれたのは、イリナへの想いに応えるため。イリナが切り開いた道をなぞっていくレフは、宇宙からの交信をイリナの言葉で紡いでいく...。秘密主義の社会主義国家の闇が、イリナの命ごと彼女の功績を抹消しようとしている。愛するイリナのためにレフが選んだ決断が！！レフのコードネーム「十五夜草」の意味が「遠く離れた人の無事を祈る」であり、手の届かない場所に行ってしまったイリナを思う気持ちがこもってるよ。とにかく、とんでもなく素晴らしい作品でした！ガガガ文庫恐るべし。 続きを読む…

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• 芳樹

  2021/10/12

  36

  離ればなれになっても互いを想い合うレフとイリナの関係はなんて素敵なんだろう。レフは宇宙に出られるのか、イリナは生き残ることができるのか。逃げることができない状況という緊張感に満ちた展開からの、怒濤のクライマックスに感動しました。予定調和？ご都合主義？そんなの、皆が幸せになるならそれで良いじゃないか。それにしても真に力のある政治家というのはかくのごとき強大な人物であり、その力には恐怖を覚えてしまうな。さてこれで共和国編完結で、次回から連合王国に舞台が移るのかな。続きが楽しみです。 続きを読む…

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• ゆなほし

  2020/03/20

  31

  シリーズ2作目。人類史上初の宇宙飛行士の座をかけた選抜試験に挑むレフだが、一方実験体の吸血鬼イリナに不穏な空気が忍び寄り…。衝撃的に面白かった前巻の待望の続刊は、全く色褪せない面白さを与えてくれた！史実を元にしたリアリティ溢れる宇宙飛行士の訓練や、どこまでも秘密主義な国の内政、共和国と連合国の宇宙開発競争、そしてそんな事に縛られたくないレフとイリナの想い。後半の怒涛の展開に、先が気になってページを捲る手を止められない。いまだかつて、こんなに宇宙好きを夢中にさせるライトノベルを私は知らない。 続きを読む…

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