あらすじ紹介
失踪事件の裏に都市伝説の噂あり――。
若い女性が次々と犠牲になった「北関東連続バラバラ殺人事件」から半年。奇妙な事件が後を絶たない韻雅町で新たに発生した女子高生失踪事件。
韻雅町西署の刑事、時田英臣と恩野美奈の二人は捜査に乗り出すも、消息を絶った女子高生・草薙勾玉は絶世の美貌を持ちながら、その中身は突拍子もない陰謀論や、馬鹿げた都市伝説、歪んだ哲学に傾倒している生粋のオカルトマニアで、偏屈者として有名だった。
学校内で「破滅的な美女(クラッシュビューティー)」というあだ名がつけられるほどで、その奇矯さから同級生に友人と呼べるような相手がほとんどおらず、捜査は難航する。
勾玉の後輩で唯一の友人だった桜井道隆にも彼女の行方についての心当たりはなかったが、聞き込みにやってきた時田との予期せぬ接点から捜査への協力を申し出るのだった。
勾玉の行方を追う道隆たちは、やがて彼女が失踪前に興味を示していた「異世界に行く方法」の噂から、都市伝説になぞらえた陰謀の存在に迫っていく――。
第10回小学館ライトノベル大賞ガガガ賞受賞のフォークロアミステリー第2弾!
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みんなからのレビュー
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まりも
33北関東連続バラバラ殺人事件から半年経った街を舞台にした第二弾。生粋のオカルトマニアで、偏屈者として有名な絶世の美貌の持ち主・勾子が異世界へ向かうと言い残し失踪する所から始まる話。前作からどういう風に続けるのかと思ったらこう来ましたか。もうハナシマさん関係ないけど、これはこれでアリですね。異世界へ行けるという都市伝説、その裏に隠された陰謀と謎の組織の存在、様々な思惑が絡まり合う展開は中々読み応えがあって良かったです。道隆も動き出したし、今後も期待できそうなのもポイント。事件の結末もまだ救いがあって良かった。 続きを読む…
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たこやき
18タイトルはハナシマさんだけど、ハナシマさんが出ないとはこれいかに? 「異世界に行く方法」を探して失踪した少女を巡っての話。ネット上での噂。そんな噂を巡ってうごめく胡散臭い面々。失踪した少女・勾玉を巡る物語としてはしっかりとまとまっている(単純に引っかかるところがない、という意味では1巻より好き)けど、同時に世界観を作り上げるためのための巻のような印象も受けた。 続きを読む…
ネタバレあり -
アウル
14前巻より今巻のほうが個人的に面白かったな。ハナシマさん本編には関係がなかったけどもタイトルはハナシマさん2巻なのね。確かにこういった異世界もありだよな~と納得してしまう。前回、動き出すのが遅かった道隆は今回は積極的に動き出してたのが変わったよな。勾子は亡くなってしまったがまだ救いがある終わり方で良かった。教授が謎すぎてどう引っ掻き回し最終的な目的は何なのかが非常に気になる。 続きを読む…
ネタバレあり -
ごぅ。
10怪奇もの、人間関係の続きという意味でのナンバリングですかね。。異世界や怪談、伝説など非現実的な者に心底憧れを抱き日常に飽いてる草薙勾玉とその弟慎一。同じ高校や警察、研究所と地続きに別の事件の転結。発想のとばしかたが結構好きですね。。 続きを読む…
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たにやん
10シリーズ2作目。今回は「異世界に行ける方法」をテーマにしたミステリー、というかオカルト。前回に比べてオカルト要素が強かった印象。主題に絡めた都市伝説やら、謎の組織が登場したりと、ストーリー的にはこちらのほうが面白かったかな。さて次巻ではどんな奇怪な事件が起こるのかたのしみ 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2017/01/18
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定価652円(本体593円+税)
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ISBN9784094516562