筺底のエルピス 4 廃棄未来
《門部》の制圧から始まった終焉の未来。企みの果てに、積み重なる屍を乗り越え、鍵は箱にたどり着けるのか。失われた過去を取り戻すため、最悪なる希望が奏でる混沌の第4弾。
オキシタケヒコ
(著)
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toi8
(イラスト)
シリーズ:筺底のエルピス(ガガガ文庫)
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あらすじ紹介
すべてを取り戻すための、最悪なる希望。
殺戮因果連鎖憑依体――
古来より『鬼』や『悪魔』と呼ばれてきたその存在は、感染する殺意であり、次元の裏側から送り込まれた人類絶滅のプログラム。
それを消滅させられる唯一の手段を失い、世界は今や、確実なる滅亡へと突き進もうとしていた。
白鬼の憑依者である少女、朋之浦結を守り続ける《門部》の逃亡者たちが、《ゲオルギウス会》の祓魔師たちを巻き込んでまでして組み立てた起死回生の一手も、あえなく瓦解した。
あまりにも邪悪な《エンブリオ》なる存在と、数奇な運命に翻弄される狙撃手の少女が、屍を積み上げながら獲物たちを追い続ける。
残された希望は、すでに命を落とした戦略家、間白田俊彦が残した『負けない策』のみ。
その真相に辿り着いたとき、白鬼の少女と《門部》の面々――百刈圭、乾叶、貴治崎花、朱鷺川ひかえ、そして百刈燈は、いかなる選択を強いられるのか。
世界のすべてを包み込まんと膨れあがる死の連鎖の果てに、はたして誰が『鍵』となり、『過去の改変』という救済を掴み取ることができるのか。
人類の存亡をかけた、影なる戦士たちの一大叙事詩。失われた過去を取り戻すため、最悪なる希望が奏でる混沌の第4弾。
みんなのデータ
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3評価する
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1読みたい
みんなからのレビュー
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まりも
45古来より「鬼」や「悪魔」と呼ばれた存在殺戮因果連鎖憑依体と戦う狩人たちの物語の4冊目。百狩たちの絶望的な逃走劇を描いた話。あぁあぁ、こんな残酷な事ってあるのか。前巻を更に上回る絶望的で悲惨な逃走劇、絡み合う思惑、逃げ延びた先に待ち受ける残酷な現実と、緊迫感に溢れた展開の数々は読み応えがあり過ぎて体力を一気に削られた気分です。夢中になりすぎたせいで500ページがあっという間でした。救いが無さすぎる上に後味も悪い結末だったけど、果たしてここからどう物語を動かしていくのか。次巻が待ち遠しすぎる…。 続きを読む…
ネタバレあり -
水無月冬弥
41オキシタケヒコ先生(@TakeOxi)の #ラノベ 「うああああっ」としかいえないラストであった。あまりにも、あまりにも叶は哀れすぎる、最後の希望のために全てを捨てたのに、確かに世界は救ったのに、あまりにも残酷すぎる結末。凄まじい絶望の展開に読むのが止められなかった。しかし、この後、どうするの? まぢで彼女はどうなるの? 続きを読む…
ネタバレあり -
ヱロ本Gメン
36グハッ!怖い、怖ろしい、酷い、惨たらしい。それでもページをめくる手が止まらない。張り詰めた緊迫感と救いようのない無力感は全盛期のベルセルクかカムイ伝。何より白眉はワイデンライヒ達の闘いだ。強者どもの冷徹さが何より鮮烈。捨環戦という破れた夢の断面を彎曲させたワームホールを抜けて知るのは己の孤独というのはよくある話。しかし駆け足で語られる結末が寂寥さを深め、絶望の慟哭はただ底の無い時の穴に落ちてゆく。涙よりもただ呆気にとられる。こんなのラノベレーベルで出していいのかよ。名作というより語り継がれる大問題作。 続きを読む…
ネタバレあり -
腰ナス
29円環少女と似てるなーぐらいの気分で読み始めたがすごい方向へ物語が動き始めた。1で二人主人公制が顕著だった理由がここに来て効いてきた。副題である廃棄未来の意味合いがどんどん重苦しいものになったのが辛いし、後半の怒涛の展開と3巻でティンガンがたっぷり描写され続けてきたことにもちゃんと意味があったことに気付かされた。そして叶と別れた意味も最後の最後に爆弾のように投下された。確かにハッピーエンドに向かいつつあるけれど、これで全員が幸せに終わるのは不可能では…。次が早く読みたい 続きを読む…
ネタバレあり -
アウル
28えらい長らく積んでたのをTLで盛り上がっていたのでこれを機会に読了。随分内容がおぼろげだったけれども読んでいくうちに内容思い出して来れたな。そして全く持って救いが無さ過ぎるやろ。ああなるとは思っていたけれどもそこまでに至る過程が過酷、残酷すぎて読むのが辛くなったわ。未来から過去へと戻った叶だが居場所が無いしどうなるのか?それに過去世界はどういう未来を辿る事となるのかめっちゃ気になるわ。まあそう簡単にハッピーエンドにはならないのは目に見えてるけどね(苦笑) 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2016/06/17
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定価835円(本体759円+税)
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ISBN9784094516128