あらすじ紹介
"つきりょこう、します?
わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は""妖精さん""のものだったりします。そんな妖精さんと人間との間を取り持つのが、国際公務員の""調停官""であるわたしのお仕事。
月旅行に出たまま帰らぬ人となったらしい祖父の行方を追って、わたしは月へ行く手段を探して夢の世界へ。
""けんさくえんじん""つかいます? しゅっぱつしんこー! 妖精さんの""じょうきしきけんさくえんじん""に乗って、本当に月へ行けるのでしょうか?
しりーず、ついにかんけつです?"
みんなからのレビュー
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スズ
100月で消息を絶った祖父の救助に向かうわたしちゃんは、夢の世界で不思議な蒸気機関車を発見し、乗車する事に。そして終着駅である月までの旅路で、車窓に映る失われた人類の記憶と妖精さん誕生の秘密を目撃するが…。わたしちゃんの危機を何度も救ってくれた妖精さんがお菓子不足で次々と脱落していくのはかなり怖かったですが、必死に最後の肉親である祖父を月で捜し回るわたしちゃんの切迫した想いとそれを剥き出しにした悲痛な叫びに胸を打たれました。希望が差し込んだ幕引きに満足しつつも、「妖精さん」の物語をもう少し楽しみたいと思います。 続きを読む…
ネタバレあり -
ふく
69人類が衰退して妖精さんが霊長な世界のお話。ひとまずの完結。なるほど、わからん。過去、月へ達するほどに技術を発展させながらも暗黒の断絶を経て衰退していった人類の歴史を振り返りつつ、月面へ旅立ち消息を絶ったおじいさんを捜しに行ったりなんやらかんやら。世界の成り立ちががらりと逆転する勢い。ある意味では、まんが版「風の谷のナウシカ」の更に未来、というか分岐した未来なのかもしれません。というかそもそもが「ナウシカ」の舞台そのものみたいな見方もできるわけですね。ふんふむ。番外編としてもうちっとだけ続くようなのでそちら 続きを読む…
ネタバレあり -
牧神の午後
68なんつー難しさ。しかもサブタイトル、「妖精さんたちの、地球」の意味するところの意味深さ。なぜ登場人物達には名前が与えられていなかったのか、助手さんだけなぜ喋っていたなかったのか、この世界における人類とはどのような存在だったのか、まったくもって最後の最後に明かされた真実は、ぶっしゃけ初読だけでは「訳が判らないよ」状態。でも真実に気がついたときには、まさに驚愕。流石にロミオと思いきり唸らされ、後頭部を鈍器で殴られたかのような衝撃。まさかAfter Manがこんな形だったとは。 続きを読む…
ネタバレあり -
Yobata
67お祖父さんが月旅行で事故に遭い亡くなったという知らせを聞き、お祖父さんの安否を確かめるために月へ行くことに。友人であるYに止められながらも妖精さんの力を借り,潜在能力を駆使して辿り着いた月には…「妖精さんたちの、ちきゅう’」。人退完結,月旅行編。今回は最初から最後まで妖精さんと共にいたので常に妖精さん無双wダンボールおすぷれいから始まりググりのけんさくえんじん(電車w)まで、ほんとなんでもござれだねwそのけんさくえんじん電車の中で人類と妖精の歴史が追体験され、何故人類が衰退したか,妖精とは何かがついに→ 続きを読む…
ネタバレあり -
MS009
49シリーズ最大級の冒険にして、最高級のクライマックス!だったんですよ途中までは。泣いたし。でも、読み終わってみたら「いつもの」“人衰”。とはいえ、登場人物達に「それなり」の成長も見え。SF(少し不思議)マインドに溢れた、大好きな作品でした。短編集も楽しみだし、いっそ「子孫」の新シリーズとかも読みたい。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2014/06/23
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定価652円(本体593円+税)
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ISBN9784094514940