あらすじ紹介
"わたしをすくう?? スプーンとバナナ。
わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は「妖精さん」のものだったりします。そんな妖精さんと人間との間を取り持つのが、国際公務員の""調停官(ちょうていかん)""であるわたしのお仕事。……なんですが。高い知能を持つ妖精さんのまわりは不思議なことだらけ。理解不能なおかしな道具を創って、わたしの身体を小さくしたり。現場復帰する祖父の助手さんのお迎えに、何度も何度も行かせたり。……そんなこと、報告書には書けません! お疲れの人類の脳に刺激と安らぎを……。
【人間さんの、じゃくにくきょうしょく】
妖精さんが作った道具で小さくなってしまった主人公。ミクロの世界で生命の危機に!?
【妖精さんたちの、じかんかつようじゅつ】
助手さんを迎えに出た主人公。しかし、バナナの皮で滑るたびに、同じことを繰り返しているような……?
Key所属の原画家・樋上いたる氏が企画原案を担当したPCゲーム『Rewrite』では、竜騎士07氏、都乃河勇人氏とともにシナリオを担当。『AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~』、『灼熱の小早川さん』で業界の話題をさらった田中ロミオの小説デビュー作!
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みんなからのレビュー
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スズ
90妖精さんの不思議なスプーンで小さくなってしまい、弱肉強食の自然界で生き抜く事になったり、職場に復帰する事になった助手さんを迎えに行こうとするも、妖精さんがくれる謎のバナナで転んでしまうと、何度も時間がループしてしまって迎えに行けなくなってしまったりと、相変わらず妖精さんの起こす事件に巻き込まれるわたしちゃんが不憫ですが、なんやかんやで逞しい彼女の姿が好きです。お菓子の詰め合わせに大歓喜し、お菓子を作ってくれる人を増やすために人間のクローンを作ろうかと提案する妖精さんが若干怖かったですが、今巻も面白かった。 続きを読む…
ネタバレあり -
HANA
59シリーズ二巻目。「人間さんの、じゃくにくきょうしょく」と「妖精さんの、じかんかつようじゅつ」の中編二編が収録。一巻目と違い妖精自体はほぼ登場せず発明品とその効果が出るのみ。前半はアルジャーノンにスプーンおばさん、ガンバの大冒険と年代によっては非常に刺さるネタに溢れているのだが…。後半はちょっとついていけない。時間ループものらしいのだが、並行世界が交わった話の様でもあり、どうも話の内容が理解し辛い。時間ループや並行世界を外部から見ていたらこうもわけわからなくなるのかな。一巻目とはうって変わった印象でした。 続きを読む…
ネタバレあり -
Yobata
48妖精さんが主流になった地球で調停官の仕事をするわたしの物語第2弾。今回は「人間さんの、じゃくにくきょうしょく」「妖精さんたちの、じかんかつようじゅつ」の2編。「じゃくにくきょうしょく」は妖精さんが作ったと思われる謎用途の製品の中の計量スプーンを作った結果、妖精さんサイズになってしまう話。「じかんかつようじゅつ」は復帰することになった助手さんを迎えに行く途中に出会った妖精さんの仕業で同じ出来事が何回もループしてしまう話。そいや続きを読んでなかったので購入読了。わたしの怠惰的やる気なさはやっぱいい感じだねw→ 続きを読む…
ネタバレあり -
海亀
30ほんわかしてて、適当で、でもやっぱり整っている。ブラックジョークの効いた、少々スパイシーなわたしちゃんのトークが最高。全体的にメルヘンだからかもだけど読み終えてからん?怖っ!と気づく笑お気に入りのセリフ「ひとなでで壊れてしまうなァ!」 続きを読む…
ネタバレあり -
りょうすけ
29人類が衰退し、妖精が跋扈する世界。「~じゃくにくきょうしょく」は主人公の女の子が妖精に限りなく近づき、妖精の理解が深まる話。知能指数がゼロになる瀬戸際まで追い込まれる主人公は、読んでいて先が気になり捲る手が止まらない~♪「~じかんかつようじゅつ」はタイムループ。この作品、SFなんだね。SF読まないからまだまだ知識不足だわ。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2011/11/23
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定価660円(本体600円+税)
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ISBN9784094513097