あらすじ紹介
――世界は終わってしまった。
容赦なく終わってしまった。
完璧に完全に徹頭徹尾終わってしまった。
不自然に不可避に不可逆に終わってしまった。
絶対に圧倒的にどうしようもなく終わってしまった。
世界を世界と呼ぶ必要がなくなるほどに、終わってしまった。
――それでも僕らはこの場所で、何かを信じてもがいてる。
――惨めで弱くて矮小な、どこにでもいる《人間》 として。
これは、こんなにも優しくない世界に残された、誇りと希望の物語――
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みんなからのレビュー
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アウル
19人類の滅亡まであと三年。優しくもない世界で抗う少年少女の話。何処となく某PCゲーの世界観を思い出させる内容。WEAKSに侵略され、絶望しかない世界でも人類同士争いあうという話は次巻でも良かったんではないだろうか?ここまで入れるとちょいと詰め込みすぎかなと思われ。その点を除いたら面白かった。色々と謎や気になる発言があったりと複線が多いのでどういう結末に持って行くのかたのしみではある。 続きを読む…
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真白優樹
11謎の病気により人類が滅亡寸前に追い込まれた世界で、異能に目覚め人間が変貌した怪物と戦う少年が、戦う少女に出会い始まる物語。―――この絶望に塗れた終わりゆく世界で、出会えた希望を抱きしめて。病気と怪物に塗れ、人間達の争いが終わらず殺し合う救いようのない世界。そんな世界で、最期まで人間である為に。救いようのない世界、迫り来る絶望の中に誇りと希望を探し戦い抜く、現実感と絶望感、そしてほんの少しの希望が光る。戦い抜く、選ぶことを決意した少年は、こんな世界でどう生き抜いていくのだろうか。 次巻も楽しみである。 続きを読む…
ネタバレあり -
凜音
8読了 RABBITというウィルスにより発症した病「ホールデン」。この病に罹った人は異形の怪物となり「WEAKS」と呼ばれた。怪物達によって世界は終わってしまった。そんな終末世界で「人」が戦い生き抜く物語。 終末世界で生き残った人類が異形の怪物と戦い生きていくという王道設定が好きなのでかなり楽しめました。又、RABBITの設定が良かったです。適合者は「患者」となり特殊な能力に目覚め、その能力は適合者自身の精神世界を現すというのが好み。しかも技名が日本語にカタカナルビを振る懐かしい感じと厨二病感が堪りません。 続きを読む…
ネタバレあり -
nawade
8★★★☆☆ WEAKSにより絶滅寸前までおいつめられた世界で蔵名はランジェという名の希望と出会う話。割と絶望感に満ちた世界観。そして、これまで一般小説を書いてきた作者だけど、かなり厨二入ってる。この小説は週末における人間の有り様を描いている。人類の最大の敵は人類というのはよくあるパターンではあるが、人類を滅亡に追いやろうとしている共通の敵がいる状況で一巻からそれを見せてしまうのは後味の悪い終わり方だった。一巻はWEAKSに主人公が立ち向かう姿を描き、対人類戦は二巻以降での見せ場で良かったような気が。 続きを読む…
ネタバレあり -
リク@ぼっち党員
8終わった世界で足掻き続ける《人間》の戦い。WEAKSに侵略され絶滅寸前に追い込まれた人間は、最後の希望を胸に最期まで人間らしく生き抜くことを誓う。でもこんな絶望の中でも人間同士は争い続ける。しかもそれこそが一番人間らしいというのは何たる皮肉か。 クラナの本質に気づくとこもよかった。惨めで弱くて矮小な、どこにでもいる《人間》が守れるものなんて限られてる。選択しなければ生きられない。 あと心に一段と深い闇を抱えてそうな唯花、大変好みなので出番増えるといいなぁ。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2017/08/02
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定価704円(本体640円+税)
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ISBN9784063816204