あらすじ紹介
君にはやらなければいけないことがあるかい? そうしなくてはだめだと思い込んでいることはないかい? それは君にとって本当に大切なことなのか、真剣に考えてみたことがあるかい? もし、君がどんなことをしてもやり通すというなら、それもいいだろう。だが、それが、何の望みも願いもない、ただの暴走であるなら、君は〈イマジネーター〉の手の中に墜ちているのかもしれない。もしそうなら、このぼく――〈ブギーポップ〉は、何度でも君の前に帰ってきて、そして“対決”するだろう――。
ゲーム小説大賞〈大賞〉受賞の上遠野浩平が書き下ろす、待望の新作。君はブギーポップに救われるのか、それとも……。
みんなからのレビュー
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ののの@彩ふ読書会
3一日で一気読み。ブギーポップが出てくるとやはり安心感がすごい。キレイに解決。読んでいると自分でも何か書きたくなってくる。イマジネーターの言っていた突破できる人とはどういう意味なのか。気になる。 続きを読む…
ネタバレあり -
5263
1ライトノベルはもともとティーンズ向けだったのだとあらためて思わされた一作。 下手すると説教臭くなるようなアドバイスを、ブギーポップという捉えどころのない、それでいてちょっとカッコつけたキャラに言わせることですんなり受け止められてしまう。 彼の言葉に自分が若い時に出会っていたら共感し、尊敬していたかもしれない。 当時の悩める若者に救いの手を伸ばそうとする姿勢が新鮮だった。今の時代の新シリーズラノベ作品の中でそういったティーンズ向け作品ってあるのだろうか。探したくなった。ラノベ読者の移ろいを感じた1冊だった。 続きを読む…
ネタバレあり -
青味泥シンカ
1衣川琴絵のパートが、大昔に読んだよりも響きました。青春群像劇の、主役とヒロインと敵方には含まれない者達の、なんだかはっきりとしない物寂しさ、という所なのでしょうか。それはパート2全体にも言え、パート1よりこちらの方が好みです。満を持して現れるブギーポップのあのエントリーも、その寂寥感があればこそ、でしょうか。覚えているようでちゃんとは覚えていなかった、レコードが不意に途切れるような結末の仕方も良かったです……そんな締め括りを他所に、これからも現れ続けるイマジネーターって奴は、一体本当になんなんでしょうね? 続きを読む…
ネタバレあり -
九澄屋
1厨房の時に読まなくてよかった。間違いなく傾いていた。Part1もまとめて感想を書くが、高校生の倫理観や地の文の語彙、さらにはあとがきにまで時代を感じられて楽しい。ブギーポップの名前はポップカルチャーにかけてたのかよ。こーゆーのはかっこいいね。あとがきに関しては「くう~疲れましたw」とタメを張れるレベルの前衛加減でもう笑っちゃった。 続きを読む…
ネタバレあり -
ケン
1絶妙な厨ニ要素が心くすぐる。面白い。また、結末の解釈に幅があって良い。飛鳥井は人の心を独立のものとして考えていたが、相互のつながりが強い綺の心は単体として弄れなかったということか。イマジネーターがそんな綺を選んでしまった時点で行き詰まっていた、と。問題となるのはイマジネーターの正体だよなぁ。「平穏な生活に適応してしまう」人達が引かれるのがイマジネーター、というのがミソか。結局、人の心の欠落を埋めるだけでは人は次のステージには辿り着けない、ということを示唆する、エヴァへのアンチみたいな結末だと自分は読んだ。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日1998/08/10
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定価671円(本体610円+税)
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ISBN9784048671453
関連サイト
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公式サイト