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眠る山猫屋
34再読。風間凪が如何にして〝炎の魔女〟になったのかが語られる。そして凪と同等に語られるべき者・九連内朱巳。ハッタリと自棄っぱちだけで生きてきたような彼女が統和機構の中で切り抜けてきた修羅道。やっと見つけた(見つけていた)優しい環境を奪われた彼女の今後が気になる。辻ちゃんも密かに出演してました。 続きを読む…
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紫伊
17ブギーポップアニメ化!ということでどれを再読しようか迷った結果、一番すきなキャラ、九連内朱巳の登場するこの巻にしました。能力がある振りをして、能力者の集まる統和機構を渡り歩く彼女。強かで冷静で嘘つきで純粋で思いやりのある少女。少女というのがやはりすごい。矛盾を孕みながら一本芯が通っている彼女がすき。凪とのコンビもとても良いです。改めて読んで中学生か...とびっくりしました。 続きを読む…
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ヤギ郎
12九連内朱巳と霧間凪の二人の少女が”世界の敵”に対抗する。朱巳は統和機構の内部から、凪は外から”世界”に挑む。本来交わることの無い二人が一緒になって戦う。統和機構について、その片鱗を見ることができたが、わからないこともある。眠っていた人たちは目を覚ました時、涙を流しながら「まるで私は、なにかすごく素晴らしいものに”見込み無し”って見放されてしまった」(236)と言った。人間の脆い心や社会の歪みと特殊能力を掛け合わせたファンタジー小説。 続きを読む…
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新島
10残っていく謎も少なかったのでとにかくストーリーを楽しめた。朱巳が主人公並みに濃いキャラしてる、統和機構での朱巳を題材にしても面白い作品ができそうだ。内村との嘘つきな恋愛は全部が嘘でもなかった朱巳に少し苦い。仮の母親であったミセスロビンソンの間の愛情は案外温かくて、仮でも親子の愛が生まれていたのだろう(本質的に人造人間は良い奴が多いのだなあ)朱巳と霧間凪はファイルセイフを倒す共通の目的から絆が結ばれた模様、“炎の魔女”たる所以のエピソードは胸が熱くなる。ブギーポップは解決だけを担当、何もしてないけど…ーー続 続きを読む…
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読書好きのハシビロコウ
9人ってのは、「認められる」という体験がとても大事なのだなと感じた。それも一番身近な両親に。だからこの本のメインとなる九連内朱巳(くれない あけみ)はその経験がないために一見強そうに見えても決定的な心の脆さがあるし、だから似たような境遇の凪に憧れ、そしてライバル視したのでしょうが、朱巳の場合、凪のように何もかも吹っ切れて乗り越えたというのではなく周り、そして自分自身にも嘘をつくことで折り合いを付けているので絶対に嘘をつき通すという信念があっても凪にはなりきれなかった、というところが切なかったです。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2001/02/25
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定価583円(本体530円+税)
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ISBN9784840217361