謎にまつわる欠かせない存在 ”ミステリーライトノベル”小説ヒロインをご紹介【書三代ガクトさんの推しヒロイン Happy Valentine's Day】

謎にまつわる欠かせない存在 ”ミステリーライトノベル”小説ヒロインをご紹介【書三代ガクトさんの推しヒロイン Happy Valentine's Day】

2月14日はバレンタインデー♡ 大切な人に想いを伝える日という事で、ラノベ大好きインフルエンサーさんに推しヒロインのおすすめ紹介(愛)を3作品分語っていただきました。

第3回はミステリーラノベ座談会にも参加していただいたVTuberの書三代ガクトさんです。紹介してもらうジャンルは今回も「ミステリーライトノベル」。ミステリーとしての作品の魅力にもご注目!

『ソフィア、君は死んでいないのか? ~魔法研究を引退した俺は、北欧王女の婚約者と学園生活を楽しむ……はずだった~』(著者:風深模杳/イラスト:Noyu)

ソフィア

死んだはずの婚約者と送る青春。亡くなったはずの恋人「ソフィア」

フィンランド王国第四王女・ソフィアと魔法研究者だった火神陽太の物語。王女と魔法研究者の二人、幼少期同じ時間を共有していましたが、離ればなれになってしまいます。悲しむふたりは婚約をし、15歳になったら”魔法学園”で普通の青春を謳歌するという約束をしました。しかしその約束が果たされる前日、ソフィアが学園に向かう船が襲撃されてしまいます。

彼女の死体を確認する火神。世界が歪む音を聞き、失意にくれていました。けれど学園に向かうと、亡くなったはずのソフィアが出迎えるのです。状況が飲みきれない中で、かつて約束した青春を楽しむ火神。けれど、ふとしたときに彼女に起こるおかしなこと、ふとしたときに現れる不穏な謎を追いかけていく作品です。

こちらは昨年刊行され、かなり印象的だった1冊でした。死んだはずの婚約者と送る青春。かつて夢見ていたからこそ、どこでもいちゃいちゃし、目一杯の青春を楽しみます。からかいあったり、照れあったり。心を許しているからこそ、どこか試すような、そして応えてくれて喜ぶソフィアの姿はとても可愛いです。

そんな中でふとした時に現れる不自然なこと。どうして彼女が生きているのかも含め、彼女にまつわる謎に挑んでいきます。確かめたくない気持ちと、愛する彼女のために確かめなければいけない感情に揺れていく1冊です。

気になったら試し読みしてみてね!

ソフィア、君は死んでいないのか? ~魔法研究を引退した俺は、北欧王女の婚約者と学園生活を楽しむ……はずだった~

『ソフィア、君は死んでいないのか? ~魔法研究を引退した俺は、北欧王女の婚約者と学園生活を楽しむ……はずだった~』
著者:風深模杳/イラスト:Noyu
レーベル:MF文庫J

『陰キャぼっちは決めつけたい これは絶対陽キャのしわざ!』(著者:六畳のえる/イラスト:大熊まい)

岩里織羽(いわさと おりは)

なぜ、陽キャを憎み事件を解いていくの?「岩里織羽(いわさと おりは)」

高校に入り、かつての親友と再会した雨原亮介。女子高生になっていた親友、織羽は陽キャを憎むようになっていました。そして織羽は学校内で起こるいろいろな出来事の原因は陽キャのせいであると決めつけ、それを証明するために彼女はいろいろな事件に挑んでいきます。

ジャズ研究会で起きた楽器を傷つける事件、フェスのイベントで起きたポーチ紛失事件などなど、日常にありそうな謎を追いかけては陽キャが犯人であることを証明していこうとします。

いろいろな謎解きが描かれながら織羽自身のことにも繋がっていく展開...!! 彼女がどうして陽キャを憎み、どうして事件を解いていくのか。普段の言動からは見えてこない織羽に出会えるような1冊です。

とにかく織羽の偏見がすごいです。陽キャのことを語るときには「どうせ」が付き、雨原があきれるほど、決めつけていきます。織羽がめちゃくちゃなことを言い、雨原が突っ込みを入れる。そんなふたりですが、謎解きに対しては真摯。きっかけはともあれ端正な日常ミステリです。

状況を丁寧に確認しながら、事件に関わっている人の話を聞いて、整理していく。そして織羽がどうして陽キャを憎むのか。雨原が謎解きに付き合っていく中で、ゆっくりと浮かんできます。日常の謎、そして織羽、それぞれで思いがけないものと出会っていくような1冊です。

気になったら試し読みしてみてね!

陰キャぼっちは決めつけたい これは絶対陽キャのしわざ!

『陰キャぼっちは決めつけたい これは絶対陽キャのしわざ!』
著者:六畳のえる/イラスト:大熊まい
レーベル:MF文庫J

『彼女のL ~嘘つきたちの攻防戦~』(著者:三田千恵/イラスト:しぐれうい)

佐倉成美(さくら なるみ)

嘘をまとって可愛くいたい、だけど...「佐倉成美(さくら なるみ)」

人の嘘が分かる遠藤正樹。彼は嘘をつく人が嫌いでした。特に学園のアイドルとして人気の佐倉成美が嘘にまみれていることに気づき、苦手に思っています。

そんな中、決して嘘をつかないクラスメイトの川端小百合から相談を受けます。彼女の友人が亡くなってしまい自殺とされた出来事。けれど、小百合は亡くなったのは成美のせいだと。そのことを調査して欲しいと依頼を受けます。

嘘が分かる性質を駆使して、成美と交流しながら、そのことについて調べていきます。成美の違う側面に触れながら、少しずつ小百合の知らない部分とも出会っていくのです。

本作の中心にあるのは嘘。

それに気付ける正樹と、決して嘘をつかない小百合。そして嘘をまとってかわいらしい成美。同じ物を見ながら違う向き合い方をしている三人です。

とにかく成美が可愛いです。最初はいつも通り、嘘を使い自身をかわいらしく仕上げます。けれど、正樹には通じないことに気付くと、仮面を外し、本性を見せていきます。そして正樹が小百合に相談を受け、調査することを知ると、また違う姿を見せるのです。

嘘が何のためにあるのか。事件を解いていく中で、その奥にある思いに触れていき、イメージが変わる1冊。とても良い青春ミステリです。

気になったら試し読みしてみてね!

彼女のL ~嘘つきたちの攻防戦~

『彼女のL ~嘘つきたちの攻防戦~』
著者:三田千恵/イラスト:しぐれうい
レーベル:ファミ通文庫


この記事を書いたのはこの人!

書三代ガクトさん

■書三代ガクト
小説をこよなく愛する猫VTuber。小説紹介動画や読書会を開催している。

YouTube:@sho3dai_gct
X:@sho3dai_gct
ラノベインフルエンサーインタビューはこちら!

推しヒロイン Happy Valentine's Day

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