2月14日はバレンタインデー♡ 大切な人に想いを伝える日という事で、ラノベ大好きインフルエンサーさんに推しヒロインのおすすめ紹介(愛)を3作品分語っていただきました。
第7回はラノベブロガーの夏鎖さんです。紹介してもらうのは「とっておきラブコメ」のヒロイン。主人公との関係性も分かりやすく解説していただきました。ヒロインの魅力と合わせてご覧ください!
『彼女にしたい女子一位、の隣で見つけたあまりちゃん』(著者:裕時悠示/イラスト:たん旦)

唯一無二の魅力! 裏で頑張る陰キャ女子「薄葉あまり(うすは あまり)」
学園一の美少女。ライトノベルの一種お約束的ヒロインからバレンタインチョコをもらえたら……きっと多くのライトノベルの読者は何度もそんな想像をしたことがあるだろう。
でも、美少女の陰に隠れていながらも毎日頑張っている実はすごくかわいい女の子からチョコレートをもらえたら?
本作は圧倒的な輝きを魅せる美少女の裏で頑張る陰キャ女子・薄葉あまりがメインヒロインの作品だ。メインヒロインが陰キャ女子と聞いてびっくりする方も多いかもしれない。しかし1巻を読めばきっとあなたもあまりちゃんの虜になっているはずだ。
あまりちゃんは決して美少女というわけではない。クラスで一番──学校で一番の美少女・呉羽結愛に隠れてしまう存在だ。いつもおどおど、あわあわしていて恥ずかしがり屋さんで、教室にいてもいなくても変わらないような女の子だ。でも彼女は誰にも求められていないのに、教室に毎日花を活けたり、自分の苦手なことを一生懸命に頑張ろうとする。そんな彼女にしかない魅力があるのだ。
この物語は唯一無二の魅力があるあまりちゃんを「見つけて」少しずつ距離を縮めていくラブコメだ。主人公の茂木福助はモブ助と呼ばれ、クラスでは地味な存在。イケメンでなんでも完璧にこなす主人公ではない。福助は決して器用とはいえないが、少しずつヒロインのことを知り、やがて手を差し伸べることができる存在になっていく。そんな過程が、二人のラブコメが、何よりも尊いのだ。
キラキラしていて、青春していて、みんなが笑顔で……誰もが憧れるようなラブコメではないのかもしれない。しかし読み進めるうちに陰キャ女子という単語でくくりきれないほどの魅力を持ったあまりちゃんをどうしようもなく好きになってしまうはず。あまりちゃんというヒロインで描かれるラブコメはこの作品でしか味わえない魅力がある。気になった方はぜひ手にとってみてほしい。
気になったら試し読みしてみてね!

『彼女にしたい女子一位、の隣で見つけたあまりちゃん』
著者:裕時悠示/イラスト:たん旦
レーベル:スニーカー文庫
『双子まとめて『カノジョ』にしない?』(著者:白井ムク/イラスト:千種みのり)

ギャップが可愛い双子のお姉ちゃん「宇佐見光莉(うさみ ひかり)」
双子のヒロインは珍しくないが、姉妹まとめて付き合ってしまう作品は珍しいのではないだろうか。しかし二股という単語で安易にまとめて欲しくない魅力が本作にはある。
本作のメインヒロインは宇佐見光莉/千影の双子の姉妹だ。姉の光莉はいつも余裕そうに見えて放課後はゲーセンに出没するような不良?な女の子。妹の千影は学年一位の頭脳を誇り、おしとやかでちょっと奥手(?)だけど主人公の咲人へのアタックは欠かさない女の子。そんな双子のヒロインは見ているだけでかわいさがあふれてくる。
特に注目してほしいのは双子の姉である光莉だ。いつも余裕で咲人をからかってばかりの彼女が、咲人に攻められてタジタジと赤面してしまう姿や、千影に対して時折見せるお姉ちゃんらしいところは、いつもの彼女を知れば知るほどギャップを感じることができる。ただ小悪魔なだけではない光莉らしい光莉にしかない魅力が彼女にはある。
物語は千影から告白された咲人が双子とは知らず光莉にOKの返事をしてしまった結果、二人と付き合うことになる、という少し不誠実にも思えるような関係性から本格的に始まる。しかし咲人が二人を大事にしようとする姿や、千影や光莉が本当に咲人のことを心から好きなんだなと感じられる関係性で次第と不純な二股ではないことがわかってくる。双子という設定を活かしたドキドキするラブコメも注目だ。
咲人と双子のラブコメがメインではあるのだが、学校内外で起こるイベントにも注目だ。2巻の新聞部を舞台にしたドタバタ劇や3巻の猫と双子の伝説がある双子子町を舞台した少しオカルトなお話も楽しい。隙あらばイチャイチャしようとする双子にタジタジな咲人の健全な二股ラブコメはこの作品でしか楽しめない。気になった方はぜひ手に取ってほしい。
気になったら試し読みしてみてね!

『双子まとめて『カノジョ』にしない?』
著者:白井ムク/イラスト:千種みのり
レーベル:ファンタジア文庫
『俺にだけ小悪魔な後輩は現実でも可愛いが、夢の中ではもっと可愛い』(著者:片沼ほとり/イラスト:たん旦)

現実世界と夢世界のギャップが可愛い...!! 「花咲千春(はなさき ちはる)」
好きな人には夢の中でも会いたい。ライトノベルを読むのなら、いや読まなくても自分の想い人と夢で会いたいと思うことは何度もあるだろう。本作はそんな誰もが思ったことがあるだろうシチュエーションをよりリアルに叶えてくれる作品だ。
本作のヒロインは花咲千春という女の子だ。スター俳優を両親に持ち品行方正で才色兼備。生徒会にも所属している。そんな彼女は堅物でルールに厳しい生徒会長の日下部慧吾と縁結びの神社で一対のお守りを購入する。すると夢の中で千春と慧吾は会えるようになってしまう。夢の中での出来事を覚えていられるのは慧吾だけ、というシチュエーションで二人のラブコメが始まる。
千春は物語の中で二つの表情を見せてくれる。現実世界で慧吾以外には完璧美少女なのに、慧吾にだけは小悪魔な一面を見せる姿。夢の中では慧吾に素直な思いを伝えられて、逆に素直な思いを慧吾から伝えられてタジタジする姿。そんな現実世界と夢の世界のギャップが本作最大の魅力であり、千春のヒロインとしての魅力を極限まで引き出している。夢の中で慧吾に好きと伝えられオーバーヒートしてしまうシーンを読めば千春に夢中になること間違いなしだ。
そんな両片思いなすれ違いラブコメが魅力の本作だがそれだけではない。千春の境遇を巡る終盤の展開は堅物の慧吾の熱い気持ちが伝わってきて、二人がお互いを好き同士だからこそ伝わる想いを確かに感じることができる。かわいい後輩ヒロインの両片思いラブコメが読みたい方にはぜひオススメしたい。
気になったら試し読みしてみてね!

『俺にだけ小悪魔な後輩は現実でも可愛いが、夢の中ではもっと可愛い』
著者:片沼ほとり/イラスト:たん旦
レーベル:電撃文庫
この記事を書いたのはこの人!

■夏鎖
ラノベ感想ブログ「本達は荒野に眠る」の管理人。
ブログ:本達は荒野に眠る
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