2月14日はバレンタインデー♡ 大切な人に想いを伝える日という事で、ラノベ大好きインフルエンサーさんに推しヒロインのおすすめ紹介(愛)を3作品分語っていただきました。
第5回はVTuberの久利大也さんです。一押しジャンルは「SF異能バトル」。その中でもこのバランスが絶妙に好きなんだ! という3名の推しへの愛を叫んでもらいましたのでご覧ください!
『こちら、終末停滞委員会。』(著者:逢縁奇演/イラスト:荻pote)

普通で眩い青春を与えてくれる存在「メフリーザ」
本作にはたくさんのヒロインが登場する作品です。メンヘラダウナージャージメイドお姉さんのLunaさん。天下無双にして唯我独尊の美少女恋兎先輩。他にも魔王やアイドルや幼馴染と、強力なヒロインたちがそろい踏みです。
その中でメフリーザさんはといえば、特別強力な属性を持っているわけではありません。褐色高身長ドデカ変形武器……(こう並べると結構属性あるな)。ただ実際のところ先に挙げたヒロインたちと比べて派手さに欠けるのは否めないところ。
では、どうしてあえてメフリーザさんを選んだのか。その理由は主人公・心葉くんの精神性にあります。心葉くんは、その身に宿した異能によって幼いころから普通の生活を送ることができず、「青春」というものに憧れています。学園に通って、女の子と出会ったり、ちょっとした問題を解決したり、そんな普通で眩い青春。それを与えてくれるのは、メフリーザさんをおいて他にいないと僕は思うのです!
数多のオカルト的存在『終末』が、世界を緩やかに滅ぼしているという作品の世界観において、ヒロインたちは終末に立ち向かうべく銃を執って戦っています。彼女たちにはそれぞれに抱えた願いがあり、願いを持つに至った経緯があり、死力を尽くして戦う意志があります。なんかこう、恋をするにも命かけて当たり前な人たちです。
その点メフリーザさんって、もちろん抱えた願いもあるんだけど、心葉くんとの関係ってすごく「普通のラブコメ」じゃないですか……! 最悪の出会いから素直になれない葛藤を経て「ちょっといいな」ってなるラブコメの王道を踏んでるじゃないですか! そういう普通さが彼のことを救ってはくれないかと、そう思うわけですね。
やっぱりどうしてもクソデカ感情抱えた人たちが強いので! 難しいですが! がんばれメフさん!!
気になったら試し読みしてみてね!

『こちら、終末停滞委員会。』
著者:逢縁奇演/イラスト:荻pote
レーベル:電撃文庫
『みみみみ -神手洗澪には未来が視える-』(著者:岬鷺宮/イラスト:イコモチ)

世界を救った女の子「御手洗澪(みたらい みお)」
ヒロイン・御手洗澪はかつて人類を救うための戦争で勝利の鍵となった少女であり、『未来視』の能力を持つ“救世主”。主人公である桃澤くんはそんな彼女と半同居生活をしながら高校生活のサポートをすることになります。
御手洗澪さん、ちょっと強さと弱さのバランスが絶妙なんですよね。
世界を救った救世主であり、そういう意味ではとても強い人だと言えるでしょう。普段の態度は堂々としていて余裕があって、とても大人びています。一方主人公・桃澤くんとの半同居生活ではかなり甘えている様子が分かります。なにかとからかってみたり、挑発的な言動も心を許していることの裏返しでしょう。学校での「完璧美少女」的振る舞いも、桃澤くんから見ると結構隙があったりする。超然としているようで親しみやすく、奔放なようで根は真面目。知れば知るほど新しい表情が出てきて、一見矛盾しているようで同じ彼女という人格に収まっている。だからこそもっともっと知りたくなってしまうんですよね。
この作品で描かれているのは、まさしく「世界を救った後の物語」だと思います。いっぱい頑張って世界を救った女の子がいるのなら、その分思いっきり甘やかされないといけないですよね?
気になったら試し読みしてみてね!

『みみみみ -神手洗澪には未来が視える-』
著者:岬鷺宮/イラスト:イコモチ
レーベル:MF文庫J
『銀河放浪ふたり旅 ep.1 宇宙監獄の元囚人と看守、滅亡した地球を離れ星の彼方を目指します』(著者:榮織タスク/イラスト:黒井ススム)

無機質系クーデレキャラの極致?「エモーション」
僕はねぇ、一見塩対応だけど実はめちゃめちゃ人間のことを思ってる機械系キャラが好きなんですよ! つまりエモーションさんのことめっちゃ好きってことです。
エモーションは本来、囚人である主人公・カイトを管理するための専属AIでした。カメラアイの付いた直径30cmほどの金属球が彼女の本体です。ところがカイトの収監から3年が経ったとき、地球の文明が崩壊してしまったことでエモーションは本来の任務を失い、カイトを“マスター”と定め宇宙旅行に飛び出すこととなるのです。
しかし、このカイトさんという人がなかなか愉快な人でした。基本的にはとても有能。常に穏やかな物腰で理性的な判断を下すのですが、彼には悪癖があったのです。それは好奇心に任せてノリで動くこと。
そもそも宇宙旅行に行っちゃおうかという判断からしてそうです。「地球が滅んだらしい」という情報を確かめようとするでもなく、「じゃあ木星まで行ってみよう」とは普通ならんでしょう。カイトの選択はしばしばエモーションの想像を超えてきます。そんなとき「きゅるきゅる」と音を立てて戸惑いを表す彼女、とても可愛い。
また、端々に感じ取れるカイトさんへの感情が良いんですよ。例えば「エモーション」という呼び名をカイトさんに付けてもらったときの一幕。例えば人間の姿(表紙の金髪美少女の姿)を得るときのエピソード。実はめっちゃカイトさんのこと好きじゃないですか、エモーションさん? 当人に聞いてもぜったい認めてくれないとは思いますが。
そんなわけで、エモーションさん無機質系クーデレキャラの極致みたいなところがあります。僕以外にも同志はいると信じていますので、どうか読んでください。
気になったら試し読みしてみてね!

『銀河放浪ふたり旅 ep.1 宇宙監獄の元囚人と看守、滅亡した地球を離れ星の彼方を目指します』
著者:榮織タスク/イラスト:黒井ススム
レーベル:電撃文庫
この記事を書いたのはこの人!

■久利大也
ラノベオススメバーチャルクローン。ライトノベルの紹介動画やラノベに関する雑談配信を行っている。
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