【レビュー】最初からド直球! 「好き」があふれて止まらないヒロインが健気で可愛すぎる!!

天才ひよどりばな先生の推しごと! ~アクティブすぎる文芸部で小生意気な後輩に俺の処女作が奪われそう~

【新作ラノベ先読み感想文レビュー】
今回は9月10日に刊行される『天才ひよどりばな先生の推しごと! ~アクティブすぎる文芸部で小生意気な後輩に俺の処女作が奪われそう~』です。みなさんの感想も聞かせてください!


 なんでしょう、この作品のこそばゆさは! ムズムズします。主に主人公の空木樹とヒロインの鵯華千夏がラブラブしているところにとってもムズムズさせられます。

 すでに小説家デビューしている鵯華は、空木が希望してもいないのに押しかけて小説家にしようと奮闘するんですが、この鵯華がマジで可愛いです。ラブコメのヒロインなので可愛いのは当たり前とはいえ、健気可愛いんですよ。自制しているつもりでも、空木に対する「好き好きだぁーい好き、はぁーしゅきぃ」という気持ちがあふれ出ていて一途なのがわかります。そして空木の小説のファンとして、必死に後押しする姿がいじらしい。うん、健気可愛い。

 一方の空木は自分に正直なところがよい。楽しいこと、面白いことにブレーキをかけない性格で、それは人に対しても同じなんです。なので鵯華のことが気になったら、臆面もなく彼女のよいところ、好きなところをストレートに言っちゃう。

 この二人が付き合うことになったら(なるんですよ、早々に)、正直な彼と健気な彼女でラブラブすぎてムズムズしても仕方なくないですか? ラブコメって誤解・勘違い・すれ違いとかそういうのが醍醐味になることが多くて、徐々に距離を詰めていく二人の様子を愛でるものだと思っていましたけど、この作品はド直球。空木と鵯華が変化しないわけじゃないんですけど、ラブいのは最初からで、中盤も後半もずっとラブラブしてるんですよ、この二人!

『天才ひよどりばな先生の推しごと! ~アクティブすぎる文芸部で小生意気な後輩に俺の処女作が奪われそう~』より

 紆余曲折がないわけじゃないんですけど、いやむしろたくさんバチバチやり合いますけど、それは創作活動に対してなんですよね。だから実はこの作品、ラブコメじゃなくてラブラブじゃないでしょうか。ムズムズしますもん、惚気られっぱなしで!

文:勝木弘喜

ざっくり言うとこんな作品

・あくまでも趣味で小説を書きたい空木樹と、彼の才能に目をつけプロ作家としてデビューさせたい天才作家・鵯華千夏の追いかけっこ!

・実は空木の才能に目をつけただけではなく、純粋に彼の小説が大好きでしょうがない鵯華の一途さ、一生懸命さ

・部員のやりたいことをやるアクティブすぎる文芸部、通称「超・文芸部」での部員たちの日常!

主要キャラ紹介

鵯華 千夏(ひよどりばな ちなつ)
俳優の父、エンタメ作家の母を両親に持ち、自身も子役として活躍。
子役引退後、中学生でミステリ小説の新人賞を受賞。初対面で空木の小説を酷評し、ディレクションを申し出る。

鵯華 千夏(ひよどりばな ちなつ)


空木 樹(うつぎ いつき)
AIA学園高校部の二年生。自らやりたいと感じたことだけをやっていたい人間で、文芸部を通称"超・文芸部"として新生。
閃きのまま様々な楽しいことを実行し、それを小説にしていた。

空木 樹(うつぎ いつき)

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    天才ひよどりばな先生の推しごと!~アクティブすぎる文芸部で小生意気な後輩に俺の処女作が奪われそう~

    著者: 岩田洋季   イラスト: ねここぶし

    天才少女に一生付きまとわれる!? 才能×興味で勃発する攻防の行方は!

    空木樹は自分のやりたいことだけをやって生きてきた。今は部活に勤しみ、昔からの趣味で小説を書いている。そんなある日、超人気作家の娘にして自身も大ヒット作を世に放ち注目されている後輩・鵯華千夏から才能を見出され、なんとプロ作家への道を示されるが……!?
    「ぜんっぜん、1ミリたりとも、いっさいがっさい興味ないです」
    「………………なんでよ!!」
     趣味はあくまで趣味。ついには空木がやりたいことをやるだけの部活、“超・文芸部”に入部してまで追いかけてきて――。
     絶対にプロ作家に導きたい天才少女と、興味がないことは絶対にしたくない変な奴の終わらない追いかけっこが今、始まる!

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