【レビュー】このスポ根ラブコメ、妄想がはかどるシーンのオンパレードだ!
【新作ラノベ先読み感想文レビュー】今回はMF文庫Jから7月25日に刊行される『ゆるふわ先輩は枕で変わる』です。みなさんの感想も聞かせてください!
Q.浴衣を着た先輩は好きですか?
A.大好きです。
まず、こんなのライトノベル読者で嫌いな人はいないのではないでしょうか、私は大好きです。浴衣美女と一緒に布団にくるまったり、汗を流したり(どちらも試合により)! そんなの最高に決まっています。あぁ、こんな青春を送りたかった……(僕の高校時代は女子こそいましたが将棋部だったのでお察しください)。
Q.マイナースポーツによるスポ根展開は好きですか?
A.大好きです。
野球とかサッカーのようなメジャースポーツだと、なんとなく展開が読めてしまうもの。詳しくなくとも、野球が9回まで続くならば、ここくらいで逆転するのでは? と想像してしまいます。そんな中で枕投げ……!
皆さんも枕投げ自体はしたことがあるかもしれませんが、スポーツとしての枕投げはどうか。どうしたら勝ちになるのか、一から学びつつ読むことができます。これは面白い……!
なお、私は枕投げ自体もしたことがありませんが、小学校時代に林間学校で同じ班員がやっていたのを横目に一人寝ていたら、とばっちりを受けて叩き起こされた上に怒られました。「寝てたんですけど……」で許されましたが、今思うと枕投げに参加しておくべきだったかもしれません。
Q.そんな「浴衣を着た先輩」と「スポ根展開」が混ざったら?
A.大好きです。
汗滴る先輩+そんな先輩が弱みを見せる瞬間=恋に落ちてしまうこと必至。個性的な先輩たちに囲まれつつ、主人公の灰島爽斗が枕投げ部のエースに成長していく様子がもう堪らないのなんのって!
単純な青春スポ根ものとしても面白いのに、そこに枕投げというエッセンスが加わってくる。
Q.あの、もし今から僕もスポーツ枕投げを始めたら、こんな先輩と出会えますか?
A.出会えません(というかそんな不純な気持ちでスポーツを始めるな!)
文:太田祥暉
ざっくり言うとこんな作品
1)いきなり入ることになった部活でスポ根展開!? 部活のメンバーが一丸となって、全力で競技に挑むスポ根展開がアツい。手に汗握る展開の連続を見逃すな!
2)史上初!? 枕投げラノベ。「ミスター枕投げ」の大塚眞(全日本まくら投げ大会 インストラクター)、水谷健吾(作家/全日本枕投げ大会・審判、選手)推薦!!
3)浴衣(ユニフォーム)がはだけたり、一緒の布団(防衛場所)に入ったり……。枕投げという競技だからこそ起こり得る美少女先輩たちとのラブコメ展開&素と試合中のギャップがたまらない!
主要キャラ紹介
身長140cmと、マスコットキャラクター的存在な可愛さを持つ先輩。独特な喋り方もチャームポイントの一つ。アクロバティックな技を魅せる度に浴衣の裾がチラッとしてしまい……!
艶やかな黒髪ロングストレートが目を惹く、枕投げ部の部長。枕投げ初心者の爽斗をサポートする頼れる姉御肌な先輩。ただし、厨二的ファッションとセンスを持つ残念な一面も。
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ゆるふわ先輩は枕で変わる
著者: 六畳のえる イラスト: 柚沙夏 ゆう
深夜の旅館で、枕を片手に"合法的"な青春を。
「……うん、灰島君は『知りすぎた男』だもんね」
部活のかわいい先輩・雪葉さんと一つ同じ布団の中で――。
入学式のあの日、彼女の囁き声に気づいてしまったのが、僕こと灰島爽斗のちょっと変わった高校生活の始まりだった。
女の子と一緒に温泉に行ける部活!と聞いて入ったのは、まさかの「枕投げ部」!
え……いや?トランシーバー?枕に当たったら死んだも同然……?そんな枕投げは知らないです!!!!
僕が夢見ていた青春とはだいぶ違っているれど、全力でバカをする先輩たちは楽しそうで、色んな表情を見せてくれる雪葉さんともっと仲良くなりたくて……。
友情も恋愛も、僕の青春ラブコメは枕とともに!
触覚のような白い髪がチャームポイントな、ゆるふわ系先輩。枕を持つと人が変わり、枕をぎゅっと握りしめ、一気に真剣な眼差しで敵を仕留めにいく。暗所恐怖症。