『異世界冒険ガイド　きみならどうする!? はじめての冒険』

　冒険者が冒険に出るのに、一番手っ取り早いのが、冒険者ギルドなどから依頼を請けることです。

　冒険者ギルドには色々な依頼が舞（ま）い込（こ）み、ギルド支部のスタッフが、ほどよい力量の冒険者にこれを伝えます。そのため、冒険者のレベルにあった適切な仕事を請けることができるのです。

　ただ、適切な依頼がいつも複数存在するとは限らず、選（せん）択（たく）の余地がないこともあります（ゲームマスター（ＧＭ）がシナリオを作っているならば、特にそうでしょう）。ＧＭはプレイヤーが操（あやつ）るキャラクターのレベルに合わせてシナリオを準備するのが普（ふ）通（つう）ですから、もしあなたがプレイヤーであるならば、ヘンにごねたり選（え）り好みをせず、その依頼を請けるのが楽しむための第一歩となるでしょう。

　一方のＧＭも、導入の基本として、冒険者ギルドからの依頼を活用すると、シナリオ作りが楽になります。その際、依頼内容と大きく異なる状（じよう）況（きよう）や難易度は、避（さ）けた方が安全です。プレイヤーにとって、目的がはっきりしているほうがプレイしやすく、達成したときの満足度は高くなる傾（けい）向（こう）があります。

　また、依頼人が黒幕だったり、裏切ったりする展開は、意外性があって刺（し）激（げき）的なシナリオになるかもしれません。しかし一度これをやってしまうと、以降プレイヤーが「依頼人は信用できるのか？」「またＧＭに騙（だま）されるのではないか？」と疑うようになり、すんなりと依頼を請けてくれなくなる危険性があります。なので、依頼人はなるべく信頼できる人物にすることをオススメします。