あらすじ紹介
救い出すぞ、アイリスディーナを――!
みんなのデータ
-
0評価する
-
0読みたい
みんなからのレビュー
-
のれん
10リィズは間違いなく今作のテーマを彩った象徴的なキャラだった。 共産主義の矛盾。過去の遺物となった現代からは嘲笑されるものだが、戦争という緊張状態で秩序作りを始めれば、主義の徹底は人間に過酷な犠牲を強いる。 テオドールたちと悪たるシュタージの何が違うのか。報復で傷つけあい、団結のために家族を殺す。アイリスディーナの人格を変えたクソ野郎共と何が違うのか。 リィズの悪意と結末は今作のテーマそのもの。矛盾に怒りながら矛盾を受け入れてしまった。彼女を殺すことだけは今作のテーマ的に避けられなかったと思う。(1/2) 続きを読む…
ネタバレあり -
ラル
8再読。ネタバレ注意。5巻で急展開を見せて、そしてrequiem2を挟んでからのの第6巻。この巻が柴犬で一番好きです。色々感想はあるけど一つに絞る。再読であっても涙を堪えきれなかった。リィズの過去を読まされてからのこの一冊は辛いってもんじゃない。全て、何もかも捨て去って、テオドールと一緒になれることを夢見て、手を汚してまで、身体を汚されてまで、耐えて耐えて耐えぬいて、その結果がこれですか。リィズは兄さえ手に入ればよかったのに。たったそれだけ。それだけなのに。そしてそのリィズがテオドールの手で処刑とか(※続く 続きを読む…
ネタバレあり -
シャルシェ
75巻の引きから、requiem2を挟んでの6巻。ファムの綺麗な挿絵が見れて、ああ良かったと思ったら……。そしてリィズとの対決。来ることはわかっていましたが、あまり見たくなかった戦いでした。そして戦いが終わった後は……requiem2巻がすごく効いてます。最期のリィズもテオドールのためを思っての行動で、テオドールの傍で死ねたのは良かったのでしょうね。あの微笑みから、良かったのだと信じたい。そしてカティアは本当に強くなりました。意志の強さに心打たれるばかりです。どんな結末になるのか、最終巻に期待です。 続きを読む…
ネタバレあり -
ふこー
6柴犬はゲーマーズでしか買わないと決めていたので、発売日から大分経ちましたが実家に帰省する途中でやっと購入。期間が空いてしまったので、前回の内容を思い出しつつ読み進めていきました。最初は『やっぱり柴犬面白いわ!』とニヤニヤしながら読んでいたんですが、衝撃の展開が…。テオドール…辛すぎる…。この作品がオルタの血統を色濃く継いでいると再確認させられました。 続きを読む…
ネタバレあり -
無重力蜜柑
5「反国家保安省モスクワ派」を旗印に反体制派、国防軍、国家保安省ベルリン派が糾合する展開は熱すぎるが、そもそも目指してる国の在り方が三者で異なるので薄氷の上の同盟。そんな歪みの結実としての「テオドールによるリィズの処刑」を持って来るストーリーがエグい。処刑される直前のリィズの呪詛は「反体制派も一面では国家保安省と変わらない」という事実を抉り出し、リィズが見ていたのが自分の過去の幻影であって今の自分ではないとテオドールが気付くシーンの凄惨さよ。ドンドン面白くなってるが、この処刑のシーンは本当にすごいと思う。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
-
レーベル
-
発売日2013/12/12
-
定価814円(本体740円+税)
-
ISBN9784047292970