あらすじ紹介
彼女の敵は世界。周り中のすべてを焼き尽くしても、なお足りぬ怒りと憎しみの対象──理由などない。生まれたそのことが間違いだったとしか言いようがない。生きながら冥界にいるのと同じように、心が凍てついている。……でもその心の中にひとつだけ例外がある。喩えるならば神話のオルフェのように、一度は死んだはずの人間を助けにあの世まで下りていき、死神にも挑んだ少年の──嘘で塗り固められた世界の謎に挑もうとする者と、さらに大きな嘘を押し通すため、謎を利用しようとする者たちが織りなす、これは虚しき仮面劇の物語。その欺瞞の行き着く先に待つものは、燃える世界か、凍れる未来か──容赦なきブギーポップは彼女たちに如何なる裁きを下すのか?
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青味泥シンカ
1(これまでのシリーズ作品では意外になかった)世界の敵同士の頂上決戦バトル! 的な印象を与える表紙からは大分異なる、世界の裏側の人間達による「笑わない」の再話みたいなお話。現代異能的な要素が散見しつつも、個々の登場人物達の視点と内面が錯綜しながら進む構成は非常に"らしく"てバランスが取れてるように感じられ、正直あまり期待してなかったのですが、かなり面白く読めました。また表紙裏の扉絵は、これまでの挿絵の中で一番心に来ましたね。ただ個人的には、氷サイドの二人の関係性が好きなので、こちらの深掘りも見たかったです。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2006/04/25
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定価792円(本体720円+税)
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ISBN9784048676687
関連サイト
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公式サイト