あらすじ紹介
奇跡無き地に《神》が降臨した。魔法消去の力は弱まり、人の視線でかき消されるはずの《奇跡》が衆目の中でまかり通る。聖騎士が決戦を画策するなか、メイゼルは文化祭の劇のために帰ってきた!
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みんなからのレビュー
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芳樹
30神無き《地球》に神が降臨。魔法消去の消失という大変革が起こった世界で、再演大系の圧倒的な力を見せつけられる今回でした。神無き世界とその世界での『魔法消去』についての定義と解釈がとても興味深く感じました。さて、人に目を向けてみれば、前半は相変わらず思考が前を向かない仁ときずなにもやもやさせられたものの、中盤から最後にかけて振り切って駆け抜けた二人の姿には胸が熱くなりました。メイゼルの安否が心配だけれど、最後には二人の隣に立っていると信じていましょう。次回は最終巻とのことで、どんな結末なのか楽しみです。 続きを読む…
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fukumasagami
24「……せんせは悪い人よ」 かすれ声で彼女が言った。 「でも、あたしはキョウハンシャなの。……だから、せんせが自分のこと、”悪人”だってわかっても、それはジカクのない犯罪者にジカクができただけなの。はじめっから、ずっとそうだったのよ」 「共犯者?」 ちいさな魔女が、かけてやったジャケットの下でごそごそと手を動かした。胸に手を当てているようだった。 「そうよ。……恋って、女の子をぬすむ男の人と、女の子が共犯になって、そうしてはじまると思うの」 続きを読む…
ネタバレあり -
まりも
24最終巻に向けて騎士団、舞花との前哨戦。寒川、オルガがいるおかげでシリアス続きな展開の中でも笑える要素があるのはありがたい。それぞれが最終決戦を前に覚悟を決め戦いへ赴く姿はかっこいいですね。きずなが仁の窮地を救い、エレオノールは自分の意思を貫き続ける。仁は立ち位置が中途半端だけどそれでも必死に全力で戦う姿は主人公らしいです。真なる悪鬼となった仁と神を降臨した神聖騎士団との戦いがどのような決着を迎えるのか。 続きを読む…
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さとみん
9まず表紙!そして再演の神が降臨したことにより、物語の土台である『地獄』の前提がひっくり返され仰天した。そして会議で出た「えん罪」という視点。異色と思えた国城田事件がここに繋がるのか!とこちらにも驚かされた。思えば1巻からクライマックスのような戦いで、この先13巻までこの熱量を保てるの?と密かに案じていたのだが、余計な心配だったなあ。仁とメイゼルときずな、そして様々な立ち位置で彼らに関わる魔法使いたち。早々に退場した一部を除き、ずっと付き合いが続いたのも予想外。そんな彼らの結末を見届けるのが楽しみだ。 続きを読む…
ネタバレあり -
柑橘類
9縁はなくてもきずながある どうしようもなく屑で、綺麗事の借り物だけの言葉で説得力の欠片もないけれどそこに嘘も偽りもなくて本当に唯綺麗なものへの憧れだけは芽生えさせられる その芽がようやく花をひらかせ本当の意味での御伽噺みたいな魔法使いへと昇華する 奇跡も神も頼らずに、人一人が生活をできるだけのちいさなちいさな幸福を信じて 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2010/09/01
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定価660円(本体600円+税)
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ISBN9784044267148