あらすじ紹介
“空想病”という迷宮を彷徨い、僕が辿り着く真実とは――。
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みんなからのレビュー
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ぺぱごじら
28これは賛辞ですが、『セカイ系』というか亜流の、でも中々良質な『ワサビ抜き筒井系』を読んでいるような気分になった。目次の『三度…』で噴き出し(笑)、第1章の出だしで『あ、もう始まってんだ』と気付いてもそんな事に意味は無く、以降は幾重にも折り重なる『メタのミルフィーユ』に瞬殺の圧殺(笑)。最後まで読みきっても何が本当なのかよく判らない…が面白い(笑)。にしてもこんなに身近で世話を焼いてくれる青井くんを置いて、何故彼は結衣さんのために闘うのだろう(苦笑)。…ま、男の子はバカですから仕方無いけどね(^-^)。 続きを読む…
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KEI
21購入。秋に桜が咲き、太陽は西から昇る。そして僕は、晩夏の中寒気で全身が粟立った。「怖い」。この作品を形容する言葉にコレ以外は浮かばない。まるで何も信じられない。全てが虚構、夢幻。何度、景(偶然にも漢字は違えど同じ名前)と一緒に絶望を味わったかわからない。うん、これは今年一番の作品。 続きを読む…
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星野流人
16これは完全にやられた。“空想病”という設定を存分に生かし、そして2巻までの伏線も全て回収。使える要素なら、作品そのものまで作品の要素の一部にしてしまう。「もうここまで来たら騙されないぞ!」と意気込んだ読者を、またまた見事に騙してくれた。いやはやおそろしいな、空想病は。 綿密に練られたストーリー構成は、読んでいて圧巻。作品の性質上、曖昧模糊ではあるが、「セカイを敵にまわす」想いが伝わってきて良かった。というか今回もやっぱり森崎かっこいい&心音ちゃんかわいいな! ベストイラストは、31頁の景と青井。9/10点 続きを読む…
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竹花 樒 - Shikimi Takehana
13メアリーとの出会いを経て、真夏のクリスマスを前に新たな物語が始動する。主人公の「僕」と「ぼく」が分裂し、「感染者」と「罹患者」の区別は付かなくなり、メアリーの精神統合の野望とは逆に景のアイデンティティは喪失の危機を迎える中で、セカイを飛び越えて「君」を探しにいく「僕」の物語に終始翻弄された。我を取り戻した景のセカイは《教会物語》と混交し、結衣はセカイと同化して、「本田誠」は消失する! 興奮冷めやらぬ「空想」を経て「現実」を取り戻した景が「空想」を起点にした繋がりを認知する幕引きが心地良いセカイ系編でした。 続きを読む…
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(●▲●)とらうまん(*^◯^*)
12何が真実で何が空想病の世界なのか・・・読めば読むほど足場が崩れていく感じがたまりません。シリーズの中でも、この巻は空想病という題材とライトノベルという媒体を最大限に活かした稀代の傑作だ・・・参りました。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2010/09/10
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定価616円(本体560円+税)
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ISBN9784047267268