あらすじ紹介
人は誰もが、心の中に一枚の絵を持っている──。
統一された政府により、様々な芸術が規制を受け始めた世界。しかし、そんな世界各地の壁面に封印されたはずの名画が描き出される事件が起こる。
『 Der Kunst Ihre Freiheit! (芸術に、その自由を!)』
絵とともにそう書き残していく<アート・テロリスト>を、人々は敬意をこめて「破壊者(ヴァンダル)」と呼んだ。
政府を敵に回すという危険を冒してまで彼らが絵を描く理由とは。そして真の目的とは──? 第16回電撃小説大賞、<金賞>受賞作!
みんなからのレビュー
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そのぼん
29絵画をモチーフとした物語でした。芸術を規制したりちょっとブラックな要素も入っていました。少し設定に馴染めなかった感じもしました。自分には合わなかったのか途中から流し読み・・・、スイマセン。クリムトの『接吻』やゴッホの『ひまわり』、ドラクロワの『民衆を導く自由の女神』、ピカソの『ゲルニカ』など、実在する有名な作品が使われていたところは興味深かったです。 続きを読む…
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(●▲●)とらうまん(*^◯^*)
16特急便ガールやドラフィルの作者のデビュー作ということで。 非常に良かったし大賞でも納得いくくらいの質があるけど、やはりこのひとはメディアワークス文庫へ来て正解だったなと。 続きを読む…
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中性色
15この作品では絵画が挙げられているけど、創作物におけるプロパガンダとそれに対する規制というのはよくある話だよなぁ。まぁ、これはそこまでディストピアってる感じはないけど。絵画自体に関しての知識はないけど、章ごとの開始時にちょっとだけ解説はあるので背景の想像はしやすくなってる。ただ、駆け引きとかそういったのはなくて淡々と進んでく感じかな。話の質はかなり高いと思うよ。案外カッツェさん可愛かった。 続きを読む…
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秋庭誠
8☆8 この本は全くもってどこにも紹介されていなく、知らなくて(自分も古本屋で偶然見つけた)なんとはなしに、手に取ったが、いやはや面白い。作者は絵を愛しているんだなぁと。規制するものは違えど(方向性は同じ)、まさに「図書館戦争」。しかしあちらは恋愛ラブコメであるが、こちらは短編集に近い形なので、社会派?ミステリアスな感じ。ただやはり、絵の知識が無いとやや厳しいのと、絵が合っていないのが残念かなと。てなわけで、やや低めの評価です。 続きを読む…
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nawade
8★★★☆☆ 野暮な話だが、国際テロリストとして追われているのに警戒が甘すぎる点が気になって仕方なかった。作者が描きたかったのはそこではないとわかっているのだが、もうちょっとディテイルに拘ってほしかった。後、それほど絵に拘っているのであれば個々の作品のバックグラウンドを詳細に紹介するなどのサービスがあってもよかったのではなかろうか?作品に籠められた想いを踏みにじる世界政府の愚行、その構図が明確になることによって作品により臨場感がもたらされるのではなかろうか? 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2010/02/10
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定価627円(本体570円+税)
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ISBN9784048683241