あらすじ紹介
第11回えんため大賞優秀賞受賞、胸騒ぎと空騒ぎの「ボーイ、ミーツ、空想少女」。
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みんなからのレビュー
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ぺぱごじら
47面白い本を読んだり、印象に残る映画を観たりすると、どうしてもその物語世界のなかに『自分自身』を置きたくなってしまうことは、ぼくにもあります。ただ、それを声に出したりはしません…が、もしそれが世間の目に晒されることになったら?また周囲を巻き込むほどの強い妄想に発展したら?随分痛いネタを素材の良さを活かして上手く調理したものだと、楽しんで読みました。その気になればもっと高級料理にできたものを、あえて軽めのB級にしたのもgood。『空想』ですもの、多少の『作り込みの甘さ』は残さないと(笑)。続きも楽しみです。 続きを読む…
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くろり - しろくろりちよ
33本編一冊目。「Short Stories」で素敵なキャラにいっぱい出逢えたので、本編も手にとってみることに。中西景と結衣さんとの出逢いや、青井の抱えるパラドックス、どうでもいいキャラかと思ってた森崎のかっこよさにも改めてびっくり。空想病に巻き込まれただけとはいえ、結衣さんを守ると決めるピエロ・ザ・リッパーがまたいい。中二病・セカイ系を否定しながら、完全に中二病なのがくすぐられる。今のところヒロイン(結衣)が完全に準ヒロイン(青井)に喰われてますが…。太陽は西から昇り…次巻が楽しみです。 続きを読む…
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星野流人
21なかなか特殊な設定ではあったが、分かりやすく、おもしろかった。ラストの展開はかなり盛り上がったし、少しだけ“それアリだったら何でもいけんじゃね?”的な展開とオチだったが、概ね楽しめたし、良かった。純粋に良い話だと思った。晴関連のエピソードは切なかったし、《銀世界》のエピソードは心暖まった。 ベストイラストは、173頁の景と結衣。 続きを読む…
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竹花 樒 - Shikimi Takehana
20圧倒的な筆力。日常と空想の境界線が難しい世界観設定がすんなりと突っ掛かりなく頭に入ってくるだけでなく、日常の他愛ない掛け合いでさえすらすらと読ませる実力は末恐ろしい。空想病の自己完結型と劇場型の差異とはつまり、自己と他者の境界を意識させるもので主人公の一人称を通じて空間的なイメージを伴って適用範囲とルールに揺さぶりを掛けてくる知的な「作者」と「読者」の駆け引きはとても面白かった。空想病患者との関わりを経て、結果的に自己のアイデンティティを見つめなおすことを迫られる、いたいけな高校生たちの青春活劇が眩しい。 続きを読む…
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KEI
17購入。えんため大賞って毎回こんなにレベル高いの?「B.A.D.」も面白かったけど、こちらもとても面白かった。煽り文句は「ボーイ ミーツ 空想少女」。 主人公の男の子は高校受験の日に「空想病」という、自分が普段から空想、妄想、夢想している状況に入り込み、そのキャラに成りきってしまう先天性の疾患を持つ少女の「空想劇」に巻き込まれる。その空想を舞台として、空想の被害を最小限にするための人を役者(キャスト)として扱う設定に、面白みがある。 続きはコメへ 続きを読む…
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みんなのラノベまとめ
製品情報
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レーベル
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発売日2010/02/12
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定価638円(本体580円+税)
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ISBN9784047262874