
あらすじ紹介
大ネルリの節句来る! それによって"大ネルリ未来記"を継承したネルリは、未来記に基づきまわりに起こる出来事を次々に言い当てていく。半ばこじつけで人の未来を決めつけるネルリに辟易のレイチ達十一組の面々だが、そんな中、ネルリは自らの死を予言した……! 冬を迎えた極寒の八高で、十一組のメンバーはネルリを守りきれるのか? そしてレイチは妄想の中に描いた本当の未来をつかむことができるのか――。感動の最・終・巻!!
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みんなからのレビュー
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まりも
38シリーズ最終巻の内容は『大ネルリの節句』によって『大ネルリ未来記』を継承したネルリが自分の死を予言し、十一組のメンバー総出でネルリを守る事になる…な話。ネルリとの恋模様、そして学友たちとの絆を描いた十一組の日常の数々はノスタルジックな青春であり、ページを捲るたびに感情を揺さぶられました。身分差の恋愛に身を焦がすネルリとレイチの姿を描き、十一組の7年後を描いた最終章を読んだ時の感動は素晴らしく、この作品に出合う事が出来て良かったと心の底から思えるような1冊だった。完結させるのが勿体ない。兎に角最高でした。 続きを読む…
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ナカショー
16いやー素晴らしかったなぁ。巻数的にも間延びしなくてちょうどいい長さで後日談も入ってて文句のつけようがない終わり方でした。流石石川先生やで!ナラー! 続きを読む…
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METHIE
15ネルリが未来記なるもので次々と予言をする、そして彼女自身の死も予言してしまう。 中盤まではロシアあたりの学園寮生活を中心に描いているので評価が分かれるが終盤のネルリを殺そうとするミステリーや彼女との恋、 そしてエピローグが7年後の彼らの姿を描いているのが感動、犯人の動機もこの作品のテーマも実は身分違いの恋という一貫している、大変良かった。 続きを読む…
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hirayama46
63冊めにしてシリーズ最終巻。レイチの語りも変わらぬ軽快感がありつつも、色々な物事の終わりを感じさせるセンチメンタルさもあり、なんだかすごくまっとうなビルドゥングスロマンだったような気もする……。気がするだけかもしれない……。終盤は作者本人があとがきで「明らかに枯れてる」と書いていて面白かったです。この小説のキャラクターとの別れをいちばんさみしく思っているのは作者本人なのではないだろうか。 続きを読む…
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アツシカ
6素晴らしかった。本当のことなんて何も言えなかった青葉の日々に、未来のことを考える。誰にでもあるそんな過去への感傷をひしひしと感じました。未来記、約束、まだ来ぬ明日。誰にもわからない未来への祈りをあいまいな言葉に込めて、精一杯に駆け抜けた彼らの時間はもう戻らない。かつて過ごした八高での日々を「今」の彼はどう感じているのか、ってのは我ながら野暮ですね。彼はそれを語らなかったんですから。誠実で、だけど恥ずかしがり屋な語り手・レイチと十一組の面々の明日が素敵なものであると信じてます。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2010/01/07
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定価704円(本体640円+税)
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ISBN9784047261969