あらすじ紹介
連れ去られたあひるの行方を、陀衣たちは懸命に追っていた。遊菊はあひるの実家を訪ね、陀衣はみかんを頼って人魚島へ渡り、そこで『恋の病』の実態と、最後の手段『ハッピーエンド』について知ることになる。「どんなことをしてもあひるを助ける」という決意のもと、陀衣は茜子にある言葉を告げる……。一方、先に単身で山奥の病院に乗り込んだ遊菊は、かつての恋人・刻は生きているとアオイに知らされるが、生きて会えるのは片方だけだと決断を迫られる。「さあ、選ぶのよ。刻くんかあひるちゃんか、どちらか一人」。傷つき傷つけ、哀しみをかかえ、なぜ人は恋するのか――「恋すると死んでしまう」病に立ち向かう、せつなくも美しい物語、ついに完結!
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みんなからのレビュー
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ひめありす@灯れ松明の火
29きれいはきたない。きたないはきれい。不幸は幸福だ。ハッピーエンドはアンハッピーエンド。静かに壊れ、透明なままに狂っていく。そして狂い切った。狂い咲いた物語。切ないとか重いとかそういう形容詞を排除してただ慟哭するしかない。この物語がハッピーエンドだと言い切る自信は私にはない。だけどこれはハッピーエンドなんだ。そう信じたい。信じるしかもう出来ないから。 続きを読む…
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かんけー
10「恋は病気で、愛は狂気かもね」あひるは言う。3巻からチョツト時間が空いたが、読み終ってスゴく感動してる。アオイにあひるを奪われた蛇衣。彼は一大決心をして「山奥の病院」に向かう..。恋すると死んでしまう..恋愛論から共すると哲学の領域までも取り込んでいそうな本作。各キャラの 言っている事もいちいち最もで間違っていない、人を好きになると云う事がどれだけ素敵で嬉しい事なのかそして自分にもその好意を向けて欲しいと願う事の意味を読者に突き付けてくる。それでも「本物」を見つけてしまった蛇衣は少しも揺るがない。 続きを読む…
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Yobata
9アオイによって施された「テーマパーク」によって人格が歪んでしまい山奥の病院に連れ去られたあひる。陀衣と遊菊はあひるを探すが、陀衣は茜子との兄妹との問題,遊菊は生きてると知らされたかつての恋人とあひるの命の選択を迫られ…。あひる完結。う〜ん…w日日日さんらしいハッピーエンド…とは言えるけどえげつない狂気を孕んだ終わり方したねぇ…w愛は狂気。陀衣はあひるを選んだのはわかるけど、そこまで残酷に茜子を振るとは…もはや最後の方は優しさじゃなくて鬼の所業だったな…茜子のヤンデレ具合も最後は堂に入ってたけど、→ 続きを読む…
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KEI
9購入。うわ、うわぁ・・・。こうなるのか、こう落としてくるのか。1巻の雰囲気からはまったく予想も着かないラストだった。「恋は病気、愛は狂気」。言いえて妙だ。自分の理解の範疇を超えた結末であったが、ハッピーエンドはそれぞれなのだろうと納得した。ちゃんと終わって良かったよ。 本当は怖いグリム童話とか、そのようなことを読了後に思い浮かべた。 続きを読む…
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ユウ@八戸
7表紙の遊菊さんが素敵。茜子にちょっと共感しちゃうなぁ…受け入れにくいけど、これもたぶんハッピーエンド。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2010/08
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定価638円(本体580円+税)
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ISBN9784840134835