あらすじ紹介
男の家には美しい女の死体があった。けれど男は 「彼女は死んでいない」 と言い張り── (『クックロビンの埋葬』) 「夜に一人で道を歩いていると、頭に袋を被って、手に鉈を持った奴に首を刈られる」 友人からそんな都市伝説を聞いた少年は── (『ヘッドハンティング』) 日常の隣に潜む、妖しい物語たち。 それらを語るために私たちは集まった。 もちろんリアルな話じゃない。 それは怪奇小説サイトのオフ会で、ホラー好きの5人が、それぞれ紡いだ物語を披露するという集まりだ。 だけど、彼らの話はあまりに生々しく、やがて現実と虚構は交差(クロス)して……。 これはあなたを異界へ誘う、とても恐い物語。
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みんなからのレビュー
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彼方
104つの怪奇譚を収めた短編集。読みやすい文体に心地よさ、安定感を感じつつもお話は直球なホラーものとなっており…あんまりこのジャンルに触れない身としてはド定番とはいえ刺さりますね…。死体と暮らす男に惹かれてゆく、愛と憎悪の連鎖が見事な「クックロビンの埋葬」が特に綺麗な構成で秀逸でしたけれど、他の短編もぞわっとさせられる表現や怪奇に巻き込まれて落ちてゆく登場人物の流れが本当丁寧で…メールとか七不思議など時代を思わせる雰囲気の描きかたも抜群と、良い意味で後味悪くさせられる怪奇小説でした。 続きを読む…
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ぷーちゃん
7「なんか冬なのに自分ホラー読みすぎじゃない??」と思う今日この頃。でもさなんか分からないけれども、冬なのに深夜とかにも冬なのにホラー番組とか結構やってるんですよね。初めてこの人の本を読んだけれどもなかなか興味深い。他の読メの方の感想にもあるように世にも奇妙な物語を彷彿させるような作りかもしれないです。なんとも言えない後味の短篇集4編。物語が気になりつい時間を忘れて一気読みをしてしまった。感想を書いていて感じた…「久しぶりに世にも奇妙な物語をみたいかも。」---明日、DVDでも借りてこようかなww。 続きを読む…
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ソラ
6まったく救いのないホラーでゾクゾクさせられてしまった…。 続きを読む…
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みい⇔みさまる@この世の悪であれ
6☆×4.0…ああ、こういう救いがない怖いお話はキッツいぞ…思わず後ろは振り向かなかったけれどもフラグしかない作品なのでどうにもしようがないというね。地味に身近にありそうで怖いやつが「子供たちの町」子供たちが無表情になったとき、大人たちには災禍が降りかかることになります。子供の純真な目はまたそれを曇らせたものを許すことはないのです。ただし最後に関しては容赦ないよな。あとは…最後に出てくる作品ね。私が怖い話は好きでないのはこういうところ。必然的にそういうのを持ってきちゃうわけよ。後ろにだれも、いないな? 続きを読む…
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よみびとしらず
6読む季節間違えたかな(苦笑)ラノベとして出す必然性が全く感じられない作品。絵は絵で魅力的だが、どちらかというと甘酸っぱい青春ものとかハートフル家族もののような画風。普通に蝋燭揺らめく写真装幀で出した方が読者層が広がったんでは。筆力は一般文芸でもまぁ通る。クックロビンは少し生ぬるいかな?と思ったが細々した情感込みで好き。グロいの、ただ不気味なの……最後の七不思議の話で最大のゾゾゾッ‼が来た。他の人の体験と全く同じ話を別の人が輪番で語ってるのかなぁと予想したけど違ったみたい。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2008/06/10
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定価605円(本体550円+税)
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ISBN9784048670906