あらすじ紹介
あの大崩壊から5年。世界は一変した。
大人は死に絶え子供だけの世界。立川辺りが西東京協和国を名乗っていたり…。そんな東京を目指して歩く人がいた。見た目は平凡だが時折鋭い目配りをする少年、園山慎吾。彼が見た西東京協和国はカルチャーショックに値するものだった。大統領を名乗る男がいて入国には許可がいる―国家ごっこ。だが活気に満ち、そこには確かに人の営みがあった。
慎吾はこの街で矢上と名乗る美しい少女と出会う。慎吾の印象に反し、彼女はこの国はまやかしだという。そして明らかになる真実。その暗部を知った慎吾たちは国から脱出しようとするのだが。
みんなからのレビュー
-
カザリ
4後半、一気読み。自分の好きな傾向がわかった。作品に対する疑問は、日本がこのような惨事に見舞われて時点での諸外国の反応。あと、純粋な個人対小規模の組織との対立よりもやっぱ組織対組織にしたいなあ、とちょっと思う。主人公は魅力的だった。好きになりそう。SASの知識は搬入しようと思う。アシモフのファンデーションは一昨日買ったので、なんかかぶっててびっくり。 続きを読む…
ネタバレあり -
Humbaba
3相手の目的が本当はどこにあるのかがわからない。それは、相手を信用できない状況においてはとても大きな問題である。底が知れない相手と話をしているときには常に緊張が強いられる。しかし、目的が卑近なものであると分かってしまえばもはや恐怖は抱く必要がなくなり、対応しやすくなる。 続きを読む…
ネタバレあり -
カザリ
3今日よんだ本の中ではいちばんおもしろいし、勉強になった。なんといっても、主人公の特殊部隊的な思考と、まじめな軍隊君な感じがはっきり言ってかっこいいです。大好きです。自分がなにをやりたいのか、なにが古臭いのかいろいろ考えさせられました。 分倍河原の追跡シーンなんかは、こう燃えよ剣のあのシーンを思い出しました。はい。まだ半分ですが、読み切って寝ようかと思います。 面白かったよ!! 続きを読む…
ネタバレあり -
Humbaba
2情報は様々な媒体によって残すことが出来る.しかし,そこに残された情報は正しく伝達されるという保証は全くない.だからこそ,ほんとうに使える知識,知恵を持った人間というものが大切になる. 続きを読む…
ネタバレあり -
寒上ぺそぎん
2キャラの平均年齢が低めの話。とはいえ某育成的恋愛話の手抜き状態とは異なり、「大人」が疫病で死に絶えた世界なので当然なのだが。近未来の、こういうタイプの世界は、あー、○○と似てるよねー、と言えるくらいにはあちこちで描かれているが、世界がしっかり構築されているので借り物感は皆無。4年ほど前に書かれた作品だが、さすがの安定感で安心して読めるのが心強い。そこで活躍する主人公であるが、何というか……銃を使ってるマクガイバー(若造)とでもいった感じ。あり合わせのモノで色々何とかしてしまう辺りなど、見ていて面白かった。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
-
レーベル
-
発売日2008/03/25
-
定価693円(本体630円+税)
-
ISBN9784840241892