あらすじ紹介
神栖麗奈。純聖和学園の前生徒会長であり、おかしいくらいに美しく、学園における「絶対」の指針、法律だった存在。すべての人の理想であり、完璧であり、目標であり、そして、救いだった存在。 彼女は此処にいた。 そして、此処で散った。 それが全ての始まりだった――。
三津井千美、神栖聊爾、河合さくら、そして、神栖麗奈自身が語る死の真相……。 彼らがいかに苦しみ、救われたかったのか――。 新鋭・御影瑛路が描く、『神栖麗奈は此処にいる』 待望の続編。
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ゼロ
15神栖麗奈はおかしいくらいに美しい存在だった。学園における絶対であり、指針、目標、法律、そして救いだった。全ての行動が神々しく感じられ、一歩引いた位置からしか接触されなかった。クラスメイトも生徒会長も実の家族からも。だから、神栖麗奈は見失った。自分とは一体何なのか?を。取り止めのない言葉を吐く人間が居なかったから、神栖麗奈は自殺した。ただの自殺ではない。復讐というなの報復をした。悲しい物語だったと思う。神栖麗奈の正体が分かったところで、救いも希望もない結末を知れただけなのだから。 続きを読む…
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(●▲●)とらうまん(*^◯^*)
10『神栖麗奈は此処にいる』の続編・・・というよりは前日譚? 前作のほうを先に読んでほしい旨の発言を著者自身してますけど、個人的印象としては散る→いるの流れで読んでも(そこまで)支障はないかなぁという感じでした。まぁ、両方読むなら素直に刊行順に読んだほうがいいでしょうけどねw 今回も暗く鬱々としていて、でも引き付けらずにはいられない不思議なチカラのあるお話でした。久しぶりに短時間で一冊いっき読みしちゃったです。 続きを読む…
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訃報
9「誰にでもなれるOLにでもなって、適当にかわいい子供を産んで、時折波が押し寄せるようにむなしさを覚えるだけになるのだろうか? そうやって何の弊害もなくわたしたちは暮らせるようになるのだろうか? 想像だけで、吐き気がする。 現実的で、汚い。 わたしたちは愚かで、でも純粋だった。」「気持ちなんてものは、エネルギーの量がすぐに変化することはないけれど、方向はすぐに変わってしまうのだ。」「たぶん私は――うれしかったのだ。 『人間じゃない』なんて言ってもらって、私を本当に見てくれる人がいて、うれしかったのだ。」 続きを読む…
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KUWAGATA
9内面とペルソナの入れ子構造とでもいえばいいのか、精神医学的にアプローチした作品なのかはたまたファンタジーなのかその折衷なのか、今のラノベにはない、実に複雑で持って回った作品でした。エピローグの、そして物語の幕が上がる的な閉じ方が印象的でした。機会があったら、もう一度じっくりと時間をかけて読み上げたい作品です。 続きを読む…
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アキラ@アニメと積読本を消化したい
8中の上。前巻から一年も間を開けてしまった……。こういったどろどろとした人間の狂気を描いた作品は好きだし、『神栖麗奈』という現象そのものや、それの影響について書いていた前巻より、『神栖麗奈』という現象が何故できたのかについての説明である今巻の方が、分かりやすくて面白かった。やっぱり、四章の神栖麗奈本人の話が一番好きかなぁ。周りからは理想を映し出されてる神栖麗奈にも、どろどろとした思考があって、世界に復讐するために現象を作り上げたというのは、周り視点で作られた今までのイメージを良い意味でひっくり返してくれた。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2006/01/25
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定価605円(本体550円+税)
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ISBN9784840232678