あらすじ紹介
人と獣の激闘は続いていた。未だ意識を取り戻さない英雄、フィオに代わって偽りの希望となった弟子のウェズリーはキリエ達と共に奔走するが〈黙示録の獣〉の圧倒的な成長力に為す術もなく蹂躙されていく。獣の進化により突如、出現した大樹の振り撒く瘴気の影響で、人類滅亡までに残されたリミットは僅か三日間に。憔悴していくウェズリーのため、ソーニャは決戦に向けてある行動を開始する。そんななか、眠り続けているフィオは。「わたしがいるべきなのは、辛くて残酷な世界だから。そこがどんなに辛くても、ヒューイット様が守った世界だから」「その身に刻め、獣。おまえたちの憎悪なんかに屈しない、人間の力だ」――世界が英雄の目覚めを待っている。
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みんなからのレビュー
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アウル
15寝覚めぬ英雄、立ち上がる偽りの英雄、世界の終わりまで後三日と残された猶予が無い中、人は自分の出来る事を精一杯こなし抗い足搔き続ける。英雄になれなくてもいい、たった一人さえ守ることが出来るならというウィズリーの行動それにあてられ周囲も変化しいく様も見ると彼もまた英雄であるといえるのではないかな~と思ったり。フィオが助太刀に入るシーンは分かっていながらも興奮させられる。まだまだ崖っぷち中でもほんの少しでも希望が出て来たと思ったのに最後の一言で一気に不安にさせられたわ。 続きを読む…
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真白優樹
7フィオが目を覚まさぬ中、偽りの英雄になったウェズリーが三日間のリミットの中で仲間達と共に奔走する今巻。―――今この時のみの英雄として、そして誰もが英雄として。誰もが自分に出来る事、自分のすべき事に命がけで取り組み、全員が輝きを放つ小さな英雄として戦う今巻は、英雄不在の中、最終決戦へと否応なくもつれ込む世界の中、フィオの弟子達が中心となり死闘を繰り広げ、弟子達に手を引かれ舞い戻ったフィオが締める、心を焦がし、色々な意味で胸が熱くなる熱量に溢れた巻である。一先ずの決着、この先とは。 次巻も楽しみである。 続きを読む…
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リク@ぼっち党員
5英雄に憧れるちっぽけな凡人の、世界の悪意に対するあがき。フィオが昏睡状態のまま絶望のカウントダウンが始まる。滅亡を前に英雄という支えまで失った人類を救うために、ウェズリーは偽りの英雄になる。ウェズリーの行動で、空っぽの少女だったキリエが道を見つけ、守られるだけだったソーニャが決意した。自ら率先して動き、その姿に周りが影響される。始まりは偽りだろうと、師の代わりに立ち上がった彼は紛れもなく英雄だった。 続きを読む…
ネタバレあり -
星葉
4絶体絶命の最終決戦、雰囲気の描写は結構うまくできたと思う。全体としての王道路線で完結巻としても申し分なし。ただやっぱり最後気になる一文あり…そして水鏡先生の「このおっぱいで英雄とか無理でしょう」、でしょうねw 続きを読む…
ネタバレあり -
冬猫
23巻。面白かったです。弟子二人は前の巻ではそこまで好きじゃなかったのですが、この巻で好きになりました。特に後半のウェズリーは格好良かったです。カラー絵から淡い期待をしてしまったけど、そんな優しい世界ではなかった。けどラスト、予想していた最悪ではなくて嬉しかったです。世界寿命はどんどん縮んでてまだまだ崖っぷちだし、不穏な一文で終わっているので次も気になります。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2017/08/25
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定価638円(本体580円+税)
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ISBN9784040692814