あらすじ紹介
記憶喪失の少女・アナピヤを救ったことから始まった、彼女の記憶探しの旅。幸せな気分で始まった旅はいつしか、正体不明の咒式士たちに襲われ、事態は悪化していく。ガユスとギギナは彼女を守ることが出来るのか!?
みんなのデータ
-
0評価する
-
0読みたい
みんなからのレビュー
-
藤月はな(灯れ松明の火)
27解説で浅井氏が「小説をベロンベロンに舐めきった態度でいきたい」という言葉の如く、物語での救いを嘲笑して凄惨な現実を突きつける巻。本当に最恐・最狂の鬱展開だ・・・。人としての尊厳を何もかも剥ぎ取られた人体実験の果て、塵のように捨てられても屍肉を取り込んで再生し続ける自分の生と狂うような孤独を味わい、人から「化け物」と言われたアナピア。それでも彼女は欲する、「私を愛して!!」。チェディクとユラヴィカの死に様がある意味、幸福だった分、最終的にガユスの半端な覚悟と偽善に止めを刺されたアナピアの絶望に絶句 続きを読む…
ネタバレあり -
kei
5ライトノベル史上に黒々と光る上下巻の下巻 ありとあらあゆる創作物と二次創作、そして感情に対して牙を剥く絶望 コレを書いた後、ここで長編が途切れたのはある意味当然かもしれない 病んでるし、黒いし、反吐が出る程の鬱展開の連続に加えて 救いは無い 残るのはそれでも前を向いて歩いていくガユスの安っぽいロマンチズム、とナルシズム それだって痛みによって生を認識する自傷者の理論 ただ個人的な意見としてはこれは人の業のとても純粋な描き方だと思う 続きを読む…
ネタバレあり -
ひのえ
4じっくり読んではいけないという、稀有な作品。理由は吐き気や精神的外傷を負う可能性が高いから。ガガガ版では本気で吐きそうになった。アナピヤの記憶を取り戻す旅の後編に、救い、希望、光、その他諸々の前向きな単語は一切合切存在しない。そもそもされ竜に救いなんて無かったんですねー、ナンテコッタ。だからこそ、アナピヤの助けて欲しい。愛して欲しい。そういった感情が心に刺さる。また、タイトルのせいでさらに心が削られる。エロを通り越したグロと、吐き気を催させるほどのグロが内包された、R18でもおかしくない一冊。 続きを読む…
ネタバレあり -
ふうすい満月
4あらゆる憎悪、怨恨、私欲、欲望、愛情、狂気が渦巻くこの巻は単なるグロテスクノベルとして括るには重すぎ、ライトノベルとして語るには尖りすぎていて、だからこそ読みがいがある。ガユスとジヴは離別したが、それでもジヴはクエロに勝ったと思える最後だった。角川版のまま続きが読みたかったなあ。 続きを読む…
ネタバレあり -
15時
4読み終わったあと、しばらくぼーっとしてしまいました。普通なら読み返したくないくらい悲惨な物語なのですが、なぜかふとした瞬間に読み返したくなります。それくらい衝撃的で印象深い話でした。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
-
レーベル
-
発売日2004/08/01
-
定価713円(本体648円+税)
-
ISBN9784044289058