あらすじ紹介
あなたは“とりかえしのつかないこと”というのがどういうものだか知っているかしら。
私はザ・ミンサー。私と、懐かしい友だちのピート・ビートは“それ”と出逢ってしまった。その絶体絶命の危機に、ビートは、そして私はどんな選択をすれば良かったのかしら――
天涯孤独になり、統和機構からも狙われる身となった合成人間ビートは強敵バーゲン・ワーゲンとの激闘の中、過去の断片を思い出す。かつて彼が経験した別離、そしてそこで彼が出逢った黒帽子が見せたものは、はたして――現在と過去、ふたつの事象が交錯する過酷な試練(ディシプリン)の第二章は、霧の中に血の匂いが幽かに漂い、消えゆく追憶と爆炎の死闘がすれ違う――
みんなからのレビュー
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眠る山猫屋
31再読。2巻は朝子と別れたビートの逃避行と彼の初任務が交互に描かれる。良い巻だ。現在はダイヤモンズから来たジィド(パールへの片思いに苦笑い)と共闘し、危機を掻い潜っていく様が熱い。そして過去。師匠モ・マーダーとミンサーとの擬似家族の時間はビートにとってかけがえの無い瞬間だった。常に冷静さを失わない事がビートの能力にとっては必須なのに、ミンサーの為にブギーポップに挑むビートの悲壮。シリーズには珍しい家族の物語だった。 続きを読む…
ネタバレあり -
神太郎
14上遠野作品の今と過去を上手につなげているなと思える。特に統和機構絡みを上手に繋げているのは素晴らしい。ダイヤモンズという反統和機構勢力との邂逅、そして過去の思い出。死神から「世界の敵にはなれない」と言われた合成人間ビート。死神に見逃してもらえたからこそ今がある。彼の厳しい試練はまだまだ続くのである。 続きを読む…
ネタバレあり -
新島
9人生というのは過去と未来をつないでいく作業。しかし、人生をあらかじめ決められて生まれる合成人間たちには過去がない。統和機構に造られた現在があるだけで、だから未来もない。過去、現在、未来の三つの要素の中にある対をなす一つの概念-カーメン。虚無がその先に待つとしても、少年は過酷な試練を乗り越えていくーー何を代償にすれば夢に辿り着けるのか、何を犠牲にしなければ幸福を失わずにすむのか。「“とりかえしのつかないこと”と出会ってしまった絶対絶命の危機に、私たちはどんな選択をすれば良かったのかしら」 続きを読む…
ネタバレあり -
メメントモリ
7本編では見かけない統和機構の面々がわんさか出てくる!これはブギーポップ好きは見逃せない!本編では肝心要のブギーポップはパッと現れてそれで終しまい。ただ、それ以外の馴染み深い人物はどんどん出てくるし、なんなら本編では明かされてない秘密や情報が不意に飛び出すから面白すぎる! 続きを読む…
ネタバレあり -
じお
7★★★★☆ 再読。一命を取り留めたピートだったが、そんな彼のもとに統和機構の刺客が迫る、在りし日の追憶と共に語られる過酷な試練第2巻。ダイアモンズのジィドとの共闘した異能バトル戦と、ビートの過去が語られるパートの2つで構成されていて、別の読み味が楽しめ飽きさせないつくりが良い。「正義の精神を持つことで奇妙な力を獲得する」こうした精神論を含んだ戦闘はやっぱり面白い、一方で三人の奇妙な疑似家族の時間はどこまでも優しくだからこそに切ない。万華鏡に酸素、死神、炎の魔女が登場し、いよいよオールスターといった趣き 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2003/08/25
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定価671円(本体610円+税)
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ISBN9784840224307
関連サイト
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公式サイト