
勇者は使い捨てられて
“使い捨てられた”者たちへ。生きる目的は、お前が決めろ――。
右弐 沙節
(著者)
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あおあそ
(イラスト)
シリーズ:勇者は使い捨てられて(富士見ファンタジア文庫)
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あらすじ紹介
異世界の征服を企む魔王軍と、地球人・異世界人連合軍の『魔王戦争』が終結してから五年。元エリート勇者の高砂峰秀は、“勇者”を必要としない平和な地球で就活に苦しんでいた。
ある日、峰秀は戦時下の上官・御子柴美玲からテロリスト化した『無貌勇者』を壊滅させる任務に就くよう勧誘される。
任地に赴く峰秀を待っていたのは、かつての戦友・阿知波典華だった。
「ボクたちを忘れた社会なんて、破壊しよう。ボクにはキミが必要だ、峰秀」
――使い捨てられた勇者を突き動かすのは、大義に殉じた勇者を弔う復讐か、勇者が目指した平和そのものか。
第37回ファンタジア大賞《銀賞》受賞作、堂々開幕!
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よっち
24異世界征服を企む魔王軍との『魔王戦争』が終結してから5年。勇者を必要としなくなった平和な地球で悩める元勇者たちの苦悩を描くファンタジー。就活で連敗中の元勇者の大学生・高砂峰秀が、かつての上官・御子柴からテロリスト化した『無貌勇者』を壊滅させる任務に就くよう勧誘され、赴いた任地でかつての戦友・阿知波典華と再会する展開で、忘れられない苦い過去に対する復讐、元勇者が顧みられない社会に対する鬱屈がなかなかリアルで、複雑な想いを揺さぶられ選択肢に葛藤しながらも、前を向いて因縁に決着をつけた高砂の覚悟が印象的でした。 続きを読む…
ネタバレあり
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アウル
14異世界の征服を目論む魔王軍と地球人・異世界人連合軍の戦争が終結してはや五年。元勇者の高砂は平和な世界で就活に苦しんでいた。そんなある日、元上官からテロリストを壊滅させる任務に勧誘されるがそこで待ち受けていたのは元戦友で...な話。タイトル通りの内容で就活とかもそうなんだけれどもなんか妙に生々しくて読んでて結構くるものがあったな。先輩の散り際の言葉とか典華の言葉とか絶対高砂を縛る事になるよね。 続きを読む…
ネタバレあり
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のれん
13作者は執筆当時就活に悩んでいたのだろうか。魔王戦とギャップある描写である実生活に馴染めない描写がやけに就活面接重視でリアリティがある。ガクチカとか履歴書の穴とか突っ込まれたときの答えなんて、今考えても正解分からんわ。 主人公の元仲間が全員敵になってて、元上司もドライな役人性格。正直、主人公が秩序の味方になる理由が少し薄い気がするが(魔王の娘も目的を果たしてないし)、仲間の壁になるという後ろ暗い熱意がどこまで燃えるのかは興味がある。(1/2) 続きを読む…
ネタバレあり
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ホシナーたかはし
12戦力として招聘されて戦後のフォローが無いのは、第二次大戦以降どこの世界でも同じ事。本作に関しては、国連がやとってやれば良かったのでは?て思ってしまう。 続きを読む…
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真白優樹
11異世界からの侵略者である魔王軍と、異世界人と地球人の連合が戦った世界で、元勇者で現就活生な青年が、かつての上司に呼び出され始まる物語。―――正義なく捨てられた世界で、その胸に宿す理由は何のため。 何の保障もなく放り出された世界で、己の生き方に悩み。そんな中、終わり損ねたかつての戦友たちとの戦いに巻き込まれていく物語であり、己の中の熱を新たな方向に導き歩き出す、何処か生々しさと苦さの中に確かな熱さがある物語である。一つ越えて、先に去った者達の思いを背負い。その先に待つ戦いとは。 次巻も勿論楽しみである。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2025/06/20
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定価858円(本体780円+税)
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ISBN9784040758602