終わらない冬、壊れた夢の国
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終わらない冬、壊れた夢の国

囚われた者は、同じ一日をループする「人食い遊園地」。その遊園地に閉じ込められた高校生のカシオは、あらゆる手段を使ってループから抜け出すことを試みる。しかし唯一の脱出方法は、誰かを殺すことだった……。
八目迷 (著) / くっか (イラスト)
シリーズ:終わらない冬、壊れた夢の国(ガガガ文庫)

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あらすじ紹介

誰かを殺すまで、ループは終わらない。

足を踏み入れた人間が続々と消えていくという「人食い遊園地」。
そんな都市伝説が囁かれる老舗の遊園地『サニーパーク』に、竜崎カシオは高校の友人たちと訪れた。アトラクションを満喫し何事もなく一日を終えるはずだったカシオは、友人の一人である小練菜々に人気のない場所に連れられ、刃物で刺されてしまう。死に至る直前、彼女はカシオにあることを懇願する。

「お願い……あせびちゃんを、助けてあげて」

カシオが目を覚ますと、サニーパークに入園した朝に、時間が巻き戻っていた。
激しく動揺するカシオは事態を呑み込めないまま、友人たちと“2回目”のサニーパークを巡る。自分を刺した小練菜々を警戒するカシオだったが、最後まで彼女に怪しい素振りはないまま、閉園時間を迎えた。退園するためカシオがゲートを抜けた直後、またしてもサニーパークに入園した朝に時間が巻き戻った。

混乱を極めるカシオの前に、一人の女子高生が現れる。
彼女は小寺あせびと名乗り、カシオがサニーパークから出られず同じ一日をループしているのだと告げる。そして、このループ現象から抜け出す唯一の方法は、誰かを殺すことだと……。


【編集担当からのおすすめ情報】
アニメ映画が世界各国の映画祭で高い評価を受けた『夏へのトンネル、さよならの出口』に始まる〈時と四季〉シリーズの最後を飾る「冬」の物語。

みんなのデータ

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みんなからのレビュー

  • オセロ

    これは良かった! 冬休みを利用して友達とテーマパークに遊びに来た高校生のカシオだけが巻き込まれたテーマパークから出ることができないループ。そこで出会った謎の少女のあせびが人一倍正義感の強いカシオに告げたループから告げた脱出する方法は人を殺すこと…。ループからの脱出方法の模索、その間で揺れ動くカシオの正義感、そしてあせびとは何もなのか。ボーイ・ミーツ・ガールなどの様々な要素を取り入れつつ、至るところに伏線を含ませているにも関わらず、スラスラ読めるの文章を書く八目先生は凄すぎる…。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • 星野流人

    めちゃくちゃ好きな〈時と四季シリーズ〉の、冬。今回のテーマは、テーマパークに遊びに来た1日から抜け出せなくなるという“巻き戻り”。何をどうやっても出られない絶望感や、マスコットたちが襲って来る恐ろしさは、真に迫るものがありました。ループを繰り返すあせびが、テーマパークから出たくないという理由が非常に衝撃的。彼女の事情を知ったうえで、それでも脱出を目指すべきか否か。カシオの判断は正しいですが、少し考えさせられるものもありました。不安はあるけれど、ふたりなら乗り越えていけそうな予感をさせる、素敵な恋物語でした 続きを読む…

    ネタバレあり
  • よっち

    足を踏み入れた人間が続々と消えていく人食い遊園地。都市伝説が囁かれる老舗の遊園地に友人たちと訪れた竜崎カシオがループ現象に巻き込まれる青春小説。園内で友人のネリコに刃物で刺されながら懇願されたあせびを助けてほしいという願い。そこから何度も入園前に時間が巻き戻る状況に混乱するカシオが出会った、ループを抜け出せない少女あけび。思わぬ因縁も絡めながら、いかにループを抜け出すのか一緒に試行錯誤する中、積み重ねていく確かな想いがあって、最後まで諦めずに向き合ってぶつかり合って2人が見出した確かな希望が印象的でした。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • のれん

    季節モノ最終作は古典的ループもの。 繰り返される時間軸内でルールを発見し、攻略を進めるのだが、ゲーム感覚になりきらず、死や痛みといった感覚を覚えることに恐怖を感じている点が新鮮だった。 ループ回数が3~4桁ぐらいなので、試行回数が少ないせいでもあるが、ある意味で過剰なループ系に対して、リアリティを考えたといえるかもしれない。死に慣れるということは人間性を消失しているも同然でもあるし。(1/2) 続きを読む…

    ネタバレあり
  • 真白優樹

    入った人間が次々消える遊園地に友人や幼なじみと共に来た少年が、自分を何故か知っている少女に出会い始まる物語。―――幾多の繰り返しの先、共に歩いていける未来を探して。 同じ時間を幾度も繰り返し、脱出するための道を探すどこか緊迫感が根底にある中、少しずつ心の距離を近づけて、互いの支えになっていくという温かさと尊さのある物語である。進んだ先、待っているのは明るいばかりの未来ではないけれど。それでも、共に。沈んでいくのではなく支え合っていけるように。どうか二人に幸せがありますように。 うん、とても面白かった。 続きを読む…

    ネタバレあり
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製品情報

  • レーベル
  • 発売日
    2025/04/18
  • 定価
    891円(本体810円+税)
  • ISBN
    9784094532289

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