
カップケーキと恋の怪物
「平さんは、どうして恋人が怖いの?」 嘘から始まった恋が、ほんとうに――
雨坂羊
(著)
/
とけし
(イラスト)
シリーズ:カップケーキと恋の怪物(講談社ラノベ文庫)
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あらすじ紹介
高校一年生の高嶺彩菜は、高嶺の花のたかねちゃんと呼ばれるほどの美人。しかし空手と勉強に明け暮れていた過去のせいか、紛れ込んだ一軍グループに馴染めないでいる。
夏休み明けのある日、クラスでもことさらに目立たなかった平凡女子、平樹凡が「家庭科で作ったカップケーキをもらうのが怖い」と騒ぎ出す。好意を持たれる=告白されるのが怖いということらしい。
嘘の告白をしてからかおうとする一軍リーダーの珠理。だが呆気なくあしらわれたことに腹を立て、本当に平さんのことを好きなのはたかねだ、とこれまた嘘の内容でたかねは引きずり出されてしまう。結果、友だちとしてならと受け入れられる形に。
以降、体育祭のリレーや図書館での勉強、文化祭の演劇などで仲を深めていくたかねと平さん。誰よりも優しく、頑張り屋さんの平さんにたかねは心惹かれていくが、一方で、嘘の告白で仲良くなったことを悩み始める。
そんななか、二人の仲を妬んだ珠里が、彩菜の母親の過去を教室で暴露してしまう……
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みんなからのレビュー
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よっち
25紛れ込んだ一軍グループに馴染めない高校一年生の高嶺彩菜。夏休み明けのある日、好意を持たれるのが怖いというクラスの平凡女子・平樹凡と関わることになってゆくガールズ小説。凡に密かに好意を抱いていた一軍リーダーの珠理が冷たくあしらわれ、本当に好きなのは高嶺だと引きずり出されてしまい、始まった2人の友人関係。体育祭のリレーや図書館での勉強、文化祭の演劇など一緒に様々なことを経験して惹かれていって、嘘の告白が苦しくなる高嶺という構図でしたけど、彼女の窮地から改めて本音をぶつけ合った2人の結末はなかなか良かったです。 続きを読む…
ネタバレあり
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芳樹
21"高嶺の花のたかねちゃん"と呼ばれ一軍女子グループに属するも一歩引いている高嶺さんが、名前と雰囲気から”平凡”と揶揄される同級生の少女・平さんと意図せず関わることから始まる物語。モチーフは落語の「まんじゅうこわい」だなと考え、それならサゲの「本当に怖いもの」に至るまで物語がどう進んで行くのか、そしてその怖いものは何かについて思いを馳せながら読み進めることに。高嶺さんが平さんに次第に惹かれていく様子に心ときめかせ、「本当に怖いもの」が分かるシーンの美しさに胸が熱くなりました。とても素敵な青春恋愛物語。傑作。 続きを読む…
ネタバレあり
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真白優樹
11高校に入って急に垢抜けた為に所属した一軍グループに馴染めぬ少女が、クラスの目立たぬ少女と友だちになり始まる物語。―――偽りの先に、恋を知って。嘘から真へ変わりゆく。 彼女と彼女が出会って、何気ない日々を重ねる中で少しずつ恋をしていく。そんな経緯にそれぞれの思いと嘘と真実が交じり合い語られる物語であり、時に鮮烈な思いが交錯するが故に面白い物語である。嘘を超えて真の意味で結ばれた二人。これから先も二人で苦手を幾つも乗り越えていくのだろう。その先に、きっと幸せがあるから。 うん、とても面白かった。 続きを読む…
ネタバレあり
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leo18
7主人公がカーストトップ側でヒロインがぼっちという百合は珍しいか。キャラが立っていて描き方も良いが、惹かれ合う説得力としては物足りない気がしたな。作品の雰囲気としては悪くない。 続きを読む…
ネタバレあり
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リク@ぼっち党員
4カースト最上位の高嶺の花とカップケーキを恐れる少女の奇妙な関係。樹凡の迎合しない生き方は周囲から浮くだろうけど、周囲の視線を気にして取り繕うことがなく、目の前のことには全力で取り組むところは素直にカッコいいと思う。高嶺も単にキラキラしてるわけじゃなくて内に色々と秘めているタイプなので、それが刺さったのも頷ける。タイプは違うけれど、お互いの価値観を共有して、世界を広げていける関係は良いものだ。これからも二人の好きを伝えあって、楽しい時間を共有していってほしい。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2025/05/02
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定価880円(本体800円+税)
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ISBN9784065365373