
筺底のエルピス 8 我らの戦い
人類の滅亡確定まで二カ月弱。門部をはじめ各ゲート組織は、来たる月からの攻勢に対抗すべく準備を開始していた。やがて来る人類滅亡を遠ざけるため、我らの戦いが始まる。影なる戦士たちの一大叙事詩、待望の最新刊
オキシタケヒコ
(著)
/
toi8
(イラスト)
シリーズ:筺底のエルピス(ガガガ文庫)
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あらすじ紹介
終わらせてなるものか――。
殺戮因果連鎖憑依体――
古来より『鬼』や『悪魔』と呼ばれる脅威と戦ってきた三つの組織は、月の知性体《一二〇》からの電子的侵攻を一時的に封じ、ワームホールゲートの管理権限を失う危機を土壇場で回避した。
それでも世界は、依然として崖っぷちにあった。百刈燈をはじめとする三名の依代が再び肉体を乗っ取られるまで、およそ五十日しか残されていないうえ、白鬼を宿した朋之浦結を奪取すべく、《一二〇》が地上侵攻してくる可能性すら高いのだ。状況を打破する唯一の道は、白鬼の所在を秘匿したうえで、時間切れまでに《一二〇》との和睦を果たすことのみ。
月を目指すロケットが突貫工事で準備され、少女たちが夜空の逃避行を続けるなか、ゲート組織たる《門部》、《ゲオルギウス会》、《I》にて可能な限りの準備と再編が進み、かつて敵だった者まで含め、戦力が続々と集結していく。そんな彼らの前に圧倒的絶望の光景が立ちはだかるとき、集った”我ら”は、いかに戦い抜くのか――。
人類の存亡をかけた、影なる戦士たちの一大叙事詩。終焉に立ち向かう、一致団結の第8弾。
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みんなからのレビュー
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なっぱaaua
47最高。衝撃の前巻読んだのが4年前だったか。今巻は今迄出てきた登場人物達に少しずつスポットライトを与えて前巻までの内容を思い出させてくれる内容になっている。そしてジェットコースターの様な物語ではあるのだが今巻は今迄で一番静かな内容だったのではないか。それでも人は死ぬけどさ。次巻最終巻の最終決戦。天之御中主神との対決or和平。最後の盛り上がりをどう描くのか期待でワクワクする。ライトノーベルレーベルだけど表現もラノベ的ではあるけど圧倒的なガチSF。SF好きは読むべき。いや全人類読んで!そして最終巻早く刊行して。 続きを読む…
ネタバレあり
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本の蟲
21人類終了のお知らせ連打。毎度のことながら「これ以上はもうないだろ」と思わせる絶望展開の重ね掛け。日常の影で「鬼」と戦うよくある退魔もの、と見せかけて1巻からガチンコSFだったが、異星知性、ある種のbotとの対話交渉ってどうするんだ。殺戮因果憑依連鎖体の正体も楽しみすぎる。マーシアンズは随分作者に優遇されてるが、可愛いからわかる。驚いたのは「彼」の再登場。酷い目に合えと思っていたけど、充分あったようなので許す。超絶面白いSFなんだけど、大型書店はしごしてようやく買えたよ。もっと冊数入荷しろ。もっと流行れー! 続きを読む…
ネタバレあり
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八岐
17★★★★★ 人類滅亡カウントダウン。にも関わらず、絶望的で重苦しい雰囲気なく、組織の末端に至るまで誰もが諦めず自分達のやれる事をやっている様子が見てるだけで胸がすくようでした。正しく我らの戦い。だからこそ、ラストの燈の宣戦布告は高ぶった。人類、捨てたもんじゃないよ。人間舐めるなエイリアン。一番キツイの引っ被ってるのに、全然暗くもならず悲壮感もなく、他の同類の子達を廃ゲーマーの道に引きずり込んじゃった悪徳の使徒百刈燈。いや、そう言えばあんた幼女じゃなくてもう22歳だったんだ。完全に悪いお姉さんじゃないかw 続きを読む…
ネタバレあり
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ABCorenge
9最終章の前巻。ラストにピークを持ってくるため、今回は下準備や根回し、重要キャラの動向などにスポットが当てられている。壮大なラストになりそう。最初はただの異能バトルかと思ってたのに、捨環戦から怒涛の展開に。次巻はよ。 続きを読む…
ネタバレあり
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alleine05
9最終決戦前の準備~最終決戦開幕を群像劇形式で描きましたという感じの巻。はたしてこの続きはいつになるのか、無事出せるのかといったあたりも気になるけど、最終決戦と表現したもののそれはあくまで月の超知性体との決着(基本的には和平交渉狙い)についてであって、次巻完結予定らしいわりには次巻が終わっても鬼(=殺戮因果連鎖憑依体)の問題は解決しなさそうな雰囲気ですな。「俺たちの戦いはこれからも続く」という形になりそうというか。三組織が手を取り合えるようになったのだから状況は良くなったと言えるのだろうけど。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2025/04/18
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定価979円(本体890円+税)
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ISBN9784094532388